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第2290話
トゥートゥートゥー、トットト、トットトッ
投稿日: 2005/07/05(火) 23:06:55 ID:kSPr21Yy
「ハックシュン!」
チュウゴ君がくしゃみをしました。
「だいじょうぶ?チュウゴ君?」
「ああ、大丈夫アル・・・」
ガタッ!
左隣の席のベトナちゃん、前の席のタイ君、右の席のカンコ君が一斉に、心配そうに彼を注視していました。
そのときのニホンちゃんは
(あ・・・みんな優しいんだな)
と致命的な誤解をしていました。
次の日、ニホンちゃんは37度の高熱が出ました。
「うう・・・おかしいなぁ昨日はなんとも無かったのに・・・」
登校途中、チュウゴ君と会いました。
「ニホンは風邪アルか?精進が足らないアルヨ。我は一日で治ったアル。”パパ特製のスタミナ料理”でねアル」
「あ・・・そう。」
ニホンちゃんは朦朧とした意識の中、なんとか教室まで一緒に歩いていきました。
そして、脇に妙な違和感を感じて、見てみると、体温計が刺さったままなのです。
体温計は38度に上がっていました。
(あーまずいなー歩いたせいかな・・・ん?あれ?????)
体温計のアルコールがどんどん上昇していっているのです。
38、39、39.5、40、41、43、46、49
(えぇえええええ!?何!なんだか指数関数ばりに値が上昇してるよ!)
おかしいと思ったのもつかの間、チュウゴ君がガラッと教室の扉を開け放った瞬間。その原因がわかりました。
チュウゴ君の周りの席が全部空席なのです。
いえ・・・一人いました。顔に鉄仮面をかぶり真っ黒な防護服に身を包んだベトナちゃんがいました。
(シューコシューコ)
「ん?ベトナ何変な格好してるアル?また我のことを伝染病で警戒してるアルか」
(シューコシューコ)
ダークサイドなベトナはチュウゴ君に3mもある糸電話を渡すと、教室の隅っこまで走ってSTOP。ぼそぼそと通話を開始しました。
「え?なんだってこれで病気になったの何回目なんですかだって?嫌アルネー。ちょっと新種の病原菌に感染しただけアル?
今度は何喰っただって?猫の糞をコーヒーに入れただけアルヨ。うんそうそう。あの下痢してた猫アル。大丈夫アルヨー。
薬入りの食べ物食べさせていたから、病気にはなってないはずアル。え?薬剤耐性って言葉知らないのかって?何それアル。信用ないアルネー。」
チュウゴ君はニホンちゃんの方を向きました。
「この潔癖女に、我が今日、パパの特製 ”死んだ猫のスタミナ炒め” で元気もりもりなことを教えてあげてアルヨ!」
ニホンちゃんはにこっと笑いました。
ベトナちゃんのいる教室の隅っこに行くと、しょうがないなぁといった感じでぽんとベトナちゃんの肩を叩き、こういう言葉で説得しだしました。
「さぁ、そのマスクを取って話し合いましょうよ。1000万円で欲しいの」
終わり
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05062101.htm
中国、鳥インフルエンザ抑制のために抗ウィルス剤を大量利用
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1120483415/
ハクビシンの糞から作った特製コーヒーが成都に登場
( ゚Д゚)y―┛~~ちなみにこれとは関係ないですが朝鮮で新伝染病が流行ったらしいですね。。
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