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第2408話
U−33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2005/12/03(土) 13:00:03 ID:i65S6v4A
『イングリッシュ・ブレックファースト』
「ねえみんな、この冬休みに私の家へお泊りに来てねってご招待した件だけど、都合はどう?」
エリザベスちゃんが、5年地球組の女の子たちに、声をかけました。
「もちろん行くわ。でも用事があるから遅くなるの。だからお食事は済ませて行くわ」
「私は大丈夫、でも学習塾に行ってから行くからお夕食はいいわ」
みんなの口から返ってきたのは、そんな答えでした。
みんな、なんとかしてお夕食の時間は避けたいようでした。
「ママ、エリザベスちゃんちへのお泊りなんだけど、お夕食断っちゃって気を悪くしてないかしら」
家でニホンちゃんがママに尋ねました。
「でもねえさくら、エリザベスちゃんのおうちのお料理はとってもまずいという評判よ。あなたは
ポーカーフェイスができない性格なんだから、まずそうな顔をしたら、かえって悪いでしょ」
「それもそうね」
そんなこんなで、お泊りの日、夕食を済ませてエリザベスちゃんの家に集合したみんなは、紅茶を
いただきながら楽しくおしゃべりをして床に就きました。
翌朝、
「おはよう、朝ごはんの支度ができたわよ」
エリザベスちゃんに促されてテーブルについたみんなの前に出されたのは、とても豪華な朝食でした。
テーブルにはオレンジ・アップル・グレープフルーツなどのフレッシュ・ジュース、フルーツ、ヨーグルト、
オートミールや各種シリアル、ジャムやマーマレードを厚塗りしたトーストが並んでいました。
「わ、おいしい!」
「すごく豪華!」
びっくりしているみんなの前に、さらにお皿に山盛りの目玉焼、カリカリのベーコン、粗挽きソーセージ、
ブラック・プディング(血のソーセージ)、焼きトマト、マッシュルームのソテー、ベイグドビーンズ
(豆の煮込み)が運ばれてきました。
ニホンちゃんは、思わずエリザベスちゃんに言いました。
「今度は絶対お夕食に間に合うように行くから、お夕食には朝ごはんを出してね」
解説
U−33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2005/12/03(土) 13:03:58 ID:i65S6v4A
(ソース)
「イングランドでまともな食事にありつこうと思ったら、朝食を三度とることだ」
W.サマセット モーム
http://sawan.seesaa.net/article/7661124.html
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