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第2427話 U−33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2005/12/10(土) 12:12:09 ID:G9bZJQam
『創作の秘密』

 ニホンちゃんはマンガを描くのがとても得意です。その秘密は、いつも肌身離さず持ち
歩いている「創作ノート」。マンガのアイデアが浮かんだらすかさずそこに書きとめて、
それからお話を作っていくのです。

「ねえねえ、こんどはどんなマンガを描くの?きっとそのノートにはいっぱいアイデアが
書いてあるんでしょ。私に見せてくれないかなあ」
 放課後の教室で、タイワンちゃんがニホンちゃんに話しかけました。
「だめだめ、これだけは見せられないよ。じゃあね、また明日」
 そう言って教室を出たとたん、ニホンちゃんは廊下をすごい勢いで走ってきたカンコ君
と鉢合わせして、派手に転んでしまいました。
「アイゴー、どこ見てるニダ。ニホンは謝罪と賠(ry」
「もう、よそ見してたのは自分でしょ。ニホンちゃん大丈夫?」
 ニホンちゃんを助けおこしたタイワンちゃんの目に、床に落ちたノートが留まりました。
「あ、ニホンちゃんの秘密のノートだ。ね、いいでしょ。ちょっと見せてね」
 その一言を聞いて、クラスのみんなが集まってきました。
 タイワンちゃんは、ニホンちゃんが止めるのも聞かず読み始めました。
「あら?全部のページの上の方に同じ文が書いてある。『ある男の子の前に(    )
が現れ、男の子の部屋で一緒に暮らし始める。そこから色々な出来事が始る』って」
 それを聞いたクラスメイトが口々に言いました
「そうか、カッコの中に『未来から来たネコ型ロボット』と入れると、あれか!」
「『虎縞ビキニの電撃宇宙少女』ってのもあったわね」
「そういえば『人の言葉を話す人形』だと最近の…」
「ああん、アイデアの秘密がわかっちゃったぁ」
 ニホンちゃんは半ベソです。

 そこにアメリー君がやってきました。
「やあマンガの話をしてたのか。それなら僕が描いたマンガがここにあるから読むかい」
 アメリー君はそう言って、カバンから「E.T.」と題したマンガを取り出しました。
 みんなは、早速読み始めました。しばらくしてある子が言いました。
「これってある男の子の前に異星人が現れ、男の子の部屋で一緒に暮らし始める話だね」

解説 U−33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2005/12/10(土) 12:14:50 ID:G9bZJQam
(ソース)
時事ネタじゃないんですが、文化ネタということで…。
ソース(のようなもの)は、「バカの一つ覚えな展開」スレ(ライトノベル板ほか)です。
日本アニメ・マンガやハリウッド映画の多くはバカ一に徹して、エンターテインメントと
して受け入れられているわけで、バカ一自体は批判すべきことではないと思います。

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