戻る <<戻る | 進む>>
第11話 どぜう ◆3F8jIdnlW2 投稿日: 2006/01/25(水) 23:09:46 ID:IdS+SvkC
『お・ね・が・い・カンコ君』

休み時間、教室の片隅でカードを弄り回してニダニダとほくそ笑む少年独り。
「パク・チャンホカードもソ・ジェウンカードも揃ったニダ、
大リーグカードが揃い踏めば、ニホンやタイワンなんかイチコロのプゥ。ニダ。ホルホルホル…」

どうやら何ヶ月も前から約束していた家別対抗ボーキューカード大会の下準備のようです。
タイワンちゃんもニホンちゃんも一緒に参加する予定…なのですが…

「ああ、アメリー君。ちょうどいいトコに来たニダ」
「ん?なんだよ?」
「今度の家別対抗ボーキューカード大会ニダが、アジア班の主審には、
アメリーの家の人間を用意してもらいたいニダ」
「? ??」
「どうにもニホンの主審とは相性が悪いし、タイワンの家のはいい加減な主審ニダし…」
「いやまて、該当する家が審判を務めるのが、今までのお約束だぜ?」
「アメリー君…」
はあっ…と溜め息をついてカンコ君、肩をぽんぽんと叩きました。
「壮健な男子にとって、勝利は何事にも代え難い名誉ハセヨ?
アメリー君も壮健なオトコノコニダから、当然そのことは判ってるはずニダ」
「いや…おい…ねえ?ニホンちゃん?」
「なぁにぃ…?」と、
小春日和の窓際で、うつらうつらしているニホンちゃんをたたき起こしたアメリー君。
カクカクシカジカ…とニホンちゃんに説明をします。
「んあ、別に構わないです…」真面目に話を聞いているのかいないのか、
一通り話を聞くと、すぅすぅと机に伏して寝始めてしまいました。
「…だってよ?」

*・゜゚・*:.。.<*`▽´>パァァ.。.:*・゜゚・*:

呆れ気味なアメリー君が振り返ると、らしからぬ効果音と共に、
背中に咲き誇るムクゲの花でも背負ったかのように満面の笑みを浮かべるカンコ君。
「ィェス!ィェス!イェス!!ニダ!!」
「は?はぁ?」
「これでウリの勝利は鉄壁ニダ!ボーキューカードアジアNo.1の座は、
渡さなくってよニホン!タイワン!
主審さえアメリーの家の人なら負ける気がしないニダァァァァァ…!」

…一方で、その光景を眺める影、数名。
敢えて名前は伏せますが、ああ、やっぱりね。って顔をしていたのは、
皆さんご一緒のようでした。

「首を洗って待ってろニダァ!」
はてさて。どうなっちゃうんでしょうね?

【了】


ソース
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/25/20060125000028.html
【WBC】日本戦、大リーグ主審なら韓国に有利

だそうで、アレもコレもみんな審判頼みですなあ。

この作品の評価を投票この作品の評価   結果   その他の結果 Petit Poll SE ダウンロード
  コメント: