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第57話 iceman 投稿日: 2006/03/13(月) 01:40:21 ID:H3gYnM3z

【ふくれるほっぺとパンツ】


「また、風説の流布なのぉ!」
思わず、ニホンちゃんは叫んだ。
「え〜、『町内会の憎まれっ子(Bad child of the E.A.)』じゃないのぉ?」
ぷっくり、ほっぺがふくらんだ。

チョン日報「町内会事務長選」
≪次期町内会事務長選で、カンコ家のパン・ギモンさんが最も有力視されている。≫
≪パンさんは、自ら「キッチョム家キムチガス(BOMB)開発問題の解決に向けた
6ヵ家のお話会の主導的役割を果たし、チョン家統一を推し進める自分こそ事務長と
して相応しい」と云い、出身のカンコ家を「町内会の申し子(child of the E.A.)」
と高言した。≫
サウス・チャイナ・ウォール・ポスト(SCWP)紙社説より

無断でポストに投げ込まれていたニュースペーパーを手に取り、玄関でプンスカ憤慨
するニホンちゃんに、おかあさんが茶の間から
「さくらちゃん、ちょっと、チューゴくんちまでお使いに行ってくれない。」
「いいけど、まだお金を出すのぉ〜。兵器プラモ沢山作って景気よさそうなのに。」
ますます、ふくらますほっぺ。
「双子のアジス・アベバちゃんちとか、もっと助けてあげたい所あるんじゃない?」
「チューゴくんち、自家工場の煙や排水状況が悪辣なのよ。うちのニホン池にも汚染
で大量発生した海獣クラゲなんかが流れ着いて困っているじゃない。」
「もちろん、アジス・アベバちゃんちにも、今までの倍額にして、後日ちゃんと届け
るわ。」
「それなら、良いけどぉ。」
返事とは裏腹な気持ちのまま、トントンと赤い靴を履いて、ニホンチャンはお使いに
出かけた。

【ふくれるほっぺとパンツ】A


「ねえさん、どこへ行くの?」
途中、繁華街で自転車に乗った武士に出逢い、お使いごとを話していたとき、
「チョッパリ、李監督が作った映画、「おかしなパクリンチョ」を見ていくニダ。」
「きゃっ!」
背後から忍び寄ったカンコ君に、突然ミニスカートを捲られ、吃驚して座り込む。
「ケチョンナヨ!ほんの挨拶代わりニダ。」
「今日は、青と白のチェック柄。ウリの日記にちゃんと付けるニダ。アンニョン!」
「このチカン野郎!待てぇ。」(パラッパパラパァ〜)
立ちこぎで追っかけていく弟を見ながら、スカートを払って膨れっ面で起き上がる。

「ごめん、ニホンちゃん。大丈夫ニダ?」
近くで事件を見ていたらしいチョゴリちゃんが傍に来て、心配してくれる。
「アイゴー!パンツが濡れているニダ。」
雨が上がって間もないアスファルトに座ったとき付いたのであろうか、お尻の部分が
丸く透けているのを知り、涙ぐむニホンちゃんに、
「心配することないニダ。親戚のアジョッシがやっている、そこのドラックストアに
良い下着があるから、穿き替えると良いニダ。」
チョゴリちゃんの導くまま、近くの「パクさん」というお店にミニスカートの後ろを
抑えながら入った。

【ふくれるほっぺとパンツ】B


「これが可愛いニダ。アジョッシ、試着室借りるニダ。」
選んでくれたピンクの下着に、ハングル語が書いてあるのが気になり尋ねると、
「『韓日友好』という意味ニダ。(・・・ホントは『独島は韓国の領土』ニダ。)」
「それより、オッパも悪気があってしたことじゃないから、許してニダ。」
「オッパは、いつもは善い事をしているニダ。恵まれない他家の子に、小遣いを分けて
やっているニダ。」
「そう、カンコ君偉いわね。」(カシャ・・・)
それでもニホンちゃんと比べ、37分の1程の額でしかないのは、チョゴリちゃんには
内緒にしておこうと思い、鏡の前でにっこりと笑った。(カシャ・・・)
試着室裏からマジックミラーを通して、盗み撮りするカメラがあるのを気づかずに。

「今度、釣魚島で一緒に昔の宝物探しをしないかって、チューゴ様が誘うの。」
お使い物を届けた帰り道、ゲームセンター・KIMで遊んでいたアサヒちゃんに珍しく
誘われ、ジュースを飲みながらお話しをしているうちに、次第に瞼が重くなってくる。
「ふわぁ、何だかアタシ、眠くなっちゃった。」(スゥー・・・)
相変わらず寝つきが良いニホンちゃんを看取り、小さな薬袋をポケットに戻し微笑む。
どうやら、ニホンちゃんが先ほどお手洗いで、濡れて若干汚れた下着を洗っている間に
眠り粉を少々混ぜたようだ。
「さーて、後は計画通り。」
一度周りを見回してから、テーブルの下にもぐり、ニホンちゃんの短いスカートの中に
手を伸ばす・・・

【ふくれるほっぺとパンツ】C


「!!!」
声にならない叫び声を出したのは、アサヒちゃんがいなくなって暫く後のこと。
目覚めて、腰の下が余りに涼しいので、確認すると、穿き替えたばかりの下着がない。
それだけでなく、携帯電話と財布まで奪われたニホンちゃんは、紅いほおをまたぷぅと
大きくしながら、すっかり騙されたと心の中で地団駄を踏んだ。
「どうしようぉ。元のパンツは乾いてないし、このまま歩いて帰ることも出来ない。」
幸い、ジュース代は先払いだったので、お店を出ることはできたが、帰りのバス代まで
取られて、ミニスカートの裾を両手で押さえながらニホンちゃんは思案するばかり。

「安くしておくニダ。乗っていくニダ。」
日も暮れかかった頃、「鄭タク」との標示灯を付けた三輪人力車が、スルスルと横付け
され、如何にも怪し気なマスク男に、ニホンちゃんは呼び掛けられた。
「え〜と、お車代はおうちに着いてからで良いかしら。」
「ケチョンナヨ!安心して乗るニダ。」
ホッと胸を撫で下ろし、ミニスカートを気にしながら、素早く後ろの高座に乗り込む。
男から香を焚き込んだ膝掛けを受け取り、喜んで足元を被った。
「何か、悩み事でもあるニダ?聞いてやるニダ。」
「もう、大丈夫。」
優しげな言葉に安心し、軽やかに走る車に揺られていると、再び睡魔が襲い掛かる。
「お〜い?・・・眠り粉が効いたニダ?」(眠り粉とは、余程入手し易い物なのかw)
車を引く手を止めて、少しごそごそとした後、
「マンセー!チョッパリは起きないニダ。では、予定通り地下駐車場へ向かうニダ。」
今度は返事も聞かずに、男は暗い路地に車を回した。

【ふくれるほっぺとパンツ】D


「駄目ね、反省しなくっちゃ。」
カンコ君の「謝罪しる」と言う言葉に応える訳でないが、目が覚めたニホンちゃんは、
まず、無警戒で、安易に周りの者に騙されるままの、自分を戒めた。
帰りの遅いニホンちゃんを心配して、自家車で迎いに出ようと日之本家の地下駐車場に
降りていったニホンママさんの前に、ちょうど三輪人力車が到着し、眠っているニホン
ちゃんを下ろして帰ったそうである。
「あらぁ、これはなあに。」
衣服に乱れが無いことを確認して、次にポシェットの中を覗くと、見覚えのない1枚の
写真が入っていた。
やがて、これ以上はふくらまないだろうと思えるほおになった頃、
「グシャ!」
ニホンちゃんが力一杯握り潰したそれは、まさしく試着室で盗撮されたものである。
写真の裏には、カンコ君のピースマーク付の似顔絵が記されていた。
明日は嵐の予感がする、春雷の夜が更けていく。

次回は、
☆千載一遇のチャンスを逃したことを知ってカンコ君は野球でファッビョーン?
☆剥ぎ取ったパンツをアサヒちゃんが渡した相手とは意外にもあの人だった!
☆ついに発進したチューゴ君のラジコン海軍はいったい何処へ進軍するのか?
☆沈黙を守り情報収集活動を続けていたアメリー君が今日重大発表を行う予定?
☆キッチョム君が自慢する最新式の携帯電話に登録されている男は薬問屋の同級生!
☆大切な財布を奪還するべくニホンちゃんが商船をチャーターし南の海で採掘開始!
乞う、ご期待あれ!

・・・ということで、ちょんちょん。


解説 iceman 投稿日: 2006/03/13(月) 02:12:01 ID:H3gYnM3z

≪引用ソース元≫

釜山北部警察署によると、女子高生Aさん(16)は今年1月中旬、インターネットのチャットで知り合った
李某氏(25歳、住所不定)から映画を一緒に見ようと誘い出されて、ラブホテルで強姦された。

被害後、妊娠を心配したAさんは釜山市内の某薬局に事後避妊薬を買いに行ったが、薬局従業員の
朴某氏(28)の「よく効く薬がある」という言葉に騙され、調剤室で避妊薬を挿入するふりをする朴氏に・・・

Aさんは2月10日、チャットで知り合ったゲームセンター従業員の金某氏(25)に自分の被害を
打ち明けたところ、一緒に酒を飲まされた後、また強姦され、今度は携帯電話と財布まで奪われた。

金氏に強姦された直後、Aさんはタクシーに乗って警察に被害届出に行く途中、 運転手の鄭某氏(35)に
事実を打ち明けているうちに車で眠りこんだ彼女の姿を見て、鄭氏は欲情を感じ、釜山市内の某マンション
地下駐車場にタクシーを停め、車内でAさんを強姦した。

釜山北部警察署は、タクシー運転手の鄭氏とゲームセンター従業員の金氏に対して青少年保護法違反
容疑で逮捕したほか、薬局従業員の朴氏を同容疑で非拘束立件する一方、Aさんを最初に強姦した李氏を
指名手配した。

≪後記≫

今回は、下劣な姦国の実情と、風雲急転の兆しがみえ緊迫する日中関係(赤レベル3)を鑑みながら、
ちょっとHなお話となりました。
他岸の火事とかではありません。
本当にイロイロとヤバイ世情です。

それから、
イチローにデットボールをぶつけた後、
グラブで隠しきれないほどの笑い顔で
韓国ベンチに戻っていた、裴英洙投手と
彼を「烈士」と呼ぶネチズン達、日本代表
チームを腰抜け呼ばわりする彼らを
決して忘れはしない!


『スポーツ朝鮮』
5日の日本戦で裴英洙(ペ・ヨンス)がイチローの尻に死球を当てた事件にも後日談がある。
以来、裴英洙は一部ネティズンたちの間で「裴烈士」と呼ばれている。
韓国代表チームの宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチは10日、「2死までは無難に切り抜けたため、
マウンドに上がり“この次交代だ”と言ったら“わかりました”と言った。そしたら、その次のイチローに
当てちゃったんだ」と話した。
続いて宣コーチは「でも実は内心、嬉しかった」と当時を振り返った。
当時、裴英洙がイチローに球を当てて以降、日本の打者は気後れし、韓国代表チームのベンチは
雰囲気が良くなったというのが現場を見守っていたKBO関係者の証言。
韓火(ハンファ)から派遣されたトレーナーのチョ・デヒョン氏は「裴英洙の躍動的な投球フォームに
相手打者がたじろいでいるのをはっきりと感じた」と話した。
3−2で逆転勝ちした背景には裴英洙もいたわけだ。

フェニックス=キム・ナムヒョン特派員



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