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第90話
日出づる処の名無し
投稿日: 2006/05/12(金) 13:42:44 ID:IW6qJvKW
ニホンちゃんは朝、学校に来ると奇妙な違和感を覚えました。
「どうしたのニホンちゃん?不思議そうな顔をして?」
後ろの方からタイワンちゃんが声をかけました。
「おはよう」
ニホンちゃんはタイワンちゃんの方を振り向かないで、手で軽く挨拶をしました。
「んーなんかこの教室変じゃない?」
「え?何が・・・」
「いや言葉にはできないんだけど、なんか矛盾した風景が広がっているような・・・」
ニホンちゃんの目線の先。
チュウゴ君が「アイヤー今日も儲かったアルネー」と言いながら、札束を数えていました。
「あ、わかった。シンガ君の席にチュウゴ君が座ってるんだ・・・昨日席替えしたっけ?」
ニホンちゃんはじっと前を見つめたまま、タイワンちゃんに問いかけました。
「してないと思う」
「うーん・・・勝手に座っているのかな?」
「アイヤー昨日は大損したアルヨ」
右の廊下側の席にチュウゴ君がしょげて机にうつぶせになっていました。
「あれ?いつのまに移動したんだろ・・・あそこはインドネシアちゃんの席だよね」
もう一度左のシンガ君の席を見ると、チュウゴ君がお金を数えていました。
もう一度右のインドネシアちゃんの席を見ると、チュウゴ君が寝ています。
「あれ?あれ?・・・は?チュウゴ君が二人!?」
「ふう、一仕事終わったアル」
そこにチュウゴ君が何やら曲がった針金を振り回しながら教室に入ってきました。
「さ、三人目!?!!?」
ニホンちゃんは何がなんだかわかりません。
「ど、どうしたのニホンちゃん。大声だして」
「いや、タイワンちゃん。ちょっと見渡してよ。変でしょ?」
「え、別に変なところは無いけど?」
「このクラスに守銭奴が3人もいるじゃん!ちょっとタイワンちゃん目悪くなったしょっ!絶対そうだ!」
「いつもと同じ風景じゃん。シンガ君とインドネシアちゃんとタイ君に失礼だよっ」
ニホンちゃんは何言ってんだこいつとタイワンちゃんに問いただすために、後ろを振り向こうとしました。
「ちょ、黄色い救急車呼ぼうか・・・・ん?・・・・・・・・・・・キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
そこに顔の左半分がチュウゴ君で顔の右半分がタイワンちゃんの、タイワンちゃんがいました。
アニオタのニホンチャンはアメリカのアニメにでてくる怪人にこんなのいたなと思ったのもつかの間、
恐怖でその場に失神してしまいました。
「起きてください。ニホンさーん」
目が覚めたニホンちゃん。
目の前にニホンちゃんがいました。
「私がもう一人いる!?」
「え?え?ブータンです。ちょっと顔が似てますけど・・・」
どうやら彼女が膝枕で介抱してくれたようです。
「そーかそーか、あ、久しぶり。ん、なんか埃くさいな。ここは運動場?あーそーか。夢オチかー。ドッチボールでボールに当たって失神でもしたんだねー私、じゃ続きしよっか」
確かに地球組はドッチボールをしていました。
ですが、どうにも変なのです。
フランソワーズちゃんがイラク君にボールを投げつけようとしたところ。
持ったまま固まっていました。
「くっ・・・どうなっているんでございますの?」
イラク君が指を振ります。
「チッチッチッ」
なんとみるみるうちにフランソワーズちゃんの右半身がイラク君に変わっていました。
そして、左手がフランソワーズちゃんの右頬を、右手がフランソワーズちゃんの左頬を殴って一人クロスカウンターをしていました。
「なんて器用な・・・っていうか一体どうなってんのこれ」
「ウヨ君から聞いたんですが、これがイミンという魔法の技なんだそうです。体が強くなったりお金が一杯はいる代わり、体を乗っ取られるという・・・魔法」
「魔法?ちょっと待ってなんで貴方の体は大丈夫なの?」
「私はサコクという魔法を使っていますから。サコクはイミンを防ぐ力があるんです」
「それ、私にもかけてよ!」
「わ、わかりましたア・・・う、イミン魔法の最高の使い手が私を浸食しはじめている・・・!?」
ブータンちゃんが倒れてしまいました。
ニホンちゃんは彼女の服を見てびっくりしました。
なんと、人民服を着ていたのです。
隣でドッチボールをやっていたフランソワーズちゃんもイラク君も人民服を着ていました。
「こ、これって・・・みんなチュウゴ君に乗っ取られ始めている!?」
ニホンちゃんは体を抱きしめて、ブルブル震えると、怖くなって学校から一目さんに自分の家に帰って行きました。
ニホンちゃんは家に帰って家族にこの話をしました。
「イミン?体を乗っ取られる?」
「魔法?あのね。お母さん怒らないから、なんでさぼったか聞きたいだけなの。ほんとのことを話して」
「ほんとだよ。・・・くそぅ」
お父さんもお母さんも全然話を信じません。
「あれ?そういえばウヨは?」
ウヨの身に何かあったんじゃないかと急に心配になってきました。
その時、チャイムが鳴って誰かが家に入ってきました。
イシハラさんです。
イシハラさんといえば、ウヨ君に似ているとよく言われ、ニホンちゃんも比較的好意的でした。
それに大のチュウゴ君嫌いなのです。イミンのことも知っているかもしれません。
「ねぇねぇ・・・イシハラさん。ウヨ君しらない?」
「私の後ろにいるよ。みんなチュウゴ君になるって私のところに泣きながら来たんだよ」
ウヨ君が呆然とした表情でイシハラさんの後ろに立っていました。
「うわー、お姉ちゃん心配したんだよー」
「姉さん大丈夫アル」
「は?」
「大丈夫アル」
「え、ちょっと冗談は止めてよ」
「いやね・・・イミンの魔法をかけておいたんだよ。私が」
ニホンちゃんは後ろにたじろぎました。
そこにはチュウゴ君になったイシハラさんがいました。
「というホラーを考えた」
ニホンちゃんはアメリー君に苦笑いをしました。
「映画化決定・・・としたいところだね。どう思う」
「ははは・・・キショイ事考えんな。イン堂君もそう思うよね?」
真ん中の席一列全てにいる。
十数人のイン堂君が一斉にこくりと頷きました。
解説
日出づる処の名無し
投稿日: 2006/05/12(金) 13:50:43 ID:IW6qJvKW
東京の人口、100人に1人は中国人
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1144214708/l50
東京都はこのほど、2005年の人口統計を発表しました。それによると、東京都の総人口は1256万764人で、
外国人は前年より1万827人増えて36万4653人に達しています。
外国人のうちでは、中国人がもっとも多く、12万3611人、第2位は韓国・朝鮮人で10万6697人、
第3位はフィリピン人で3万1077人となっています。
石原知事「移民政策考えるべき」
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1574339/detail
石原知事は「人口減社会は決して悪いとは思わないが、(高齢者が極端に多い)逆三角形のいびつな年齢配分は危険だ思う」と述べた。
そして「きちんとした入国管理の下に移民政策を行えば、労働力提供だけでなく、若い人の結婚の問題とかも解消されてくると思う」と持論を語った。
具体的には、日本の大学を卒業した外国人に永住権を与えることなどを挙げた。
そして「日本人は単一民族ではない。多岐にわたるルーツがある」と付け加えた。
世界の人口は65億人で中国の人口は13億人です。
よくいわれますが、5人に一人は中国人なんですねー。
インド人も多いんですが、彼らはあまり移民しないので多いように感じないだけです。
( ゚Д゚)y―┛~~
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