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第11走者
有閑工房 ◆aKOSQONw
投稿日: 2004/07/24(土) 23:13
「夏のニホンちゃん祭り『となりのニホンちゃん』第11走者」
『走り出すカンコへの遠吠え』
時はさかのぼってちょいと前。カンコ君が走り始める頃…
「ベトナー、ちょっとぬるい。」
「あ…」
ニホンちゃんから借りた漫画に読みふけるうちに、いつの間にやら焚き口の
火が小さくなっていました。
慌てて小枝を焚き付けて、火の勢いを大きくします。しかし…
「あちちちちち!…こらっ!大きくしすぎ!程度考えなさい程度!」
湯船の君はなかなかに饒舌にして辛辣です。まあ早い話ワガママなんですけど。
「ご、ごめ…」
日頃のスパルタ教育の賜物、ベトナちゃんは実に従順です。まあ逆らったら
報復は宗主国が裸足で逃げ出す程なんですけどね。
そのとき、
「ァ…ァィゴォォォォ……」
聞いた事のあるような絶叫が随分遠くから聞こえてきました。その瞬間に背後の
藪の中からがさつく音が聞こえ、ホー兄さんが顔を出します。
「大丈夫。こっちに来ない。」
それだけ言うと、何事もなかったかのようにまた藪の中に消えていきます。
『兄さん、あなたは一体何を守ってるの?』
少し疑問に思いましたが、湯船の君のワガママにまたぞろ引っかきまわされ、
暫くもしないうちにそんな疑問は雲散霧消してしまいました…
『ちゅぎの走者に続く』
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