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第1話 書き人知らず ◆PWTa2EFE 投稿日: 2004/07/17(土) 12:25 ID:in6ZmAak
〜 One Night in Heaven 〜

(昔より狭くなったのに、なんでガレキの山なんだ・・・)
深いため息をつきながら、しかたなく庭を整理する一人の少年がいました。 彼の名はユーゴ君。 かつては
東欧町有数の羽振りのよさで知られていましたが、その面影は近年まったくありません。

(っと、郵便来てるのか、なんだまた借金取りの催促かよ)
ユーゴ君は、めんどくさそうに郵便受けに来ていた封筒を開けました。
「お元気ですか? 実は今度私の家でシューキュー大会、といっても小さなものだけど、とにかく
試合をすることにしました。 ユーゴ君、よかったら参加してほしいな。 ニホン」
ニホンちゃんからの短い手紙、しかしユーゴ君の胸中には、あの日の出来事が鮮やかによみがえってきます。

フランソワーズ家で開催されたシューキュー大会。 この大会にニホンちゃんは初めて参加したのですが、
3戦全敗でした。 ユーゴ君はベスト16。 このとき、ユーゴ君の家の人もユーゴ君本人も驚くような
出来事があったのです。
「ユーゴ君、がんばれー!」 ユーゴ家の人なかで、赤のシャツを着て応援する女の子がいました。
「君はニホンちゃんだね。 どうして息子の応援を?」
「<ピクシーカード>を貸してくれたから。」 数々の伝説を持つユーゴ君自慢の逸品、<ピクシーカード>。 それを
快く貸してくれた恩返しにと、自分自身のレベルアップを助けてくれたユーゴ君に感謝を込めて。 ニホンちゃんは、 
明快に答えました。

(ピクシー、ニホンちゃんの家に行ってくるよ。 いっしょに行こうぜ)
ユーゴ君がユーゴ君であるがゆえに、差別どころか歓待してくれる数少ない家、それがニホン家です。 今は大事に
しまわれている<ピクシーカード>と、家にあったカードでデッキをこしらえ、ユーゴ君はニホンちゃんの家に
急ぎました。

ユーゴ君とニホンちゃんの試合は、ニホンちゃんが勝ちました。
「おめでとうニホンちゃん。 そしてありがとう。 今度は僕の家でやろうね。 そして・・・。」
ニホンちゃんとユーゴ君、二人の声が笑顔が心意気がシンクロします。
「ゲルマッハ君の家に行こう!」

解説 書き人知らず ◆PWTa2EFE 投稿日: 2004/07/17(土) 12:28 ID:in6ZmAak
先の日本 VS セルビア・モンテネグロ のキリンカップサッカーを題材に、
http://yj.shueisha.co.jp/sports/finale/fainal4/4.html
のスパイスをふりかけました。

ところで、ユーゴ君の名前、変えたほうがよかったのかなぁ。

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