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第5話
書き人知らず ◆PWTa2EFE
投稿日: 2004/09/05(日) 21:18
〜 No Pain No Gein 〜 (その1)
がさがさ。 がさがさ。
黒服に身を包んだ怪しげな集団が、電信柱の影でなにやら蠢いています。
納得したのでしょうか、やがて黒服集団は三々五々と立ち去っていきました。
次の日、ニホン家に訪問者がありました。
「町内会のものです。 お宅さんのゴミの分別状況を抜き打ちで確認しましたが、全く問題ありません。
相変わらず見事な分別ですな。」
そういい残し、町内会の人は去っていきました。
「ゴミの分別って、面倒なのよねぇ〜。」
次の日の学校では、いやに所帯じみた話で盛り上がっています。
「全くだね。 けど、しょうがないよ。 ニホンちゃんの家がゴミだらけになったら、俺は嫌だな。」
「アメリー君の家は広いからいいけど、うちは狭いから・・・。」
「パパが言ってたけど、ニホンちゃん家の抜き打ち検査を減らすらしいよ。 あそこは大丈夫だって。」
「そうね、ニホンちゃんの家なら私も安心ですわ。」
エリザベスちゃんの言葉に、皆、うんうんといいます。 ニホンちゃんの信用ってかなりあるんですねぇ。
「ウリの家も信用してほしいニダ。」
生ゴミの如きキムチ臭をふりまくカンコ君、ニホン家には負けられるか、とばかりに口を挟みます。
「別にお前の家だけを信用してないワケじゃないさ。 ほかのみんなもチェックされてるんだから、
いいじゃないか。」
アメリー君のとりなしで、カンコ君も機嫌を直しました。
「ならいいニダ。 昔はちょっとやばいこともしたけど、今は無問題ニダ。」
「昔?」
ニホンちゃんの何気ない問いが、この事件の引き金をひくことになるとは、誰が想像できたでしょうか・・・。
〜 No Pain No Gein 〜 (その2)
「ペットボトルと生ゴミの始末で、ちょっと試しただけニダ。」
無問題だ、といわんばかりのカンコ君ですが、敏感に反応した人がいました。
「ルール違反。」 エリザベスちゃんが冷たく宣告しました。
「カンコ君、それはまずいよぉ〜。」 ニホンちゃんも弁護できません。
アメリー君はといえば、不機嫌そのものに押し黙っています。
「い、いや、違うニダ。 家の人が勝手に実験したんだ。 ウリは知らなかったハセヨ?」
「知らなかったの。 ふ〜ん、そうですか。」
嘘つくなゴルァ な表情でエリザベスちゃんは、アメリー君に問いかけました。
「どうして差し上げましょう?」
「正直に言ったんだから、いいじゃないか。」 アメリー君、意外に冷静です。
「カンコ君、私信じてたのよ。 カンコ君のお家は、そういうことをしないって。」
「ウリナラの技術はニホンごときには負けないニダ。」
論点が全然違います。 ニホンちゃんのトホホ感あふれる表情を見て、カンコ君はお決まりのセリフを
用意していたのですが・・・
「あまりしゃべらないほうがよろしくてよ。 後で、たっぷり話していただきますから。」
カンコ君、フリーズしてます。
「俺は正直者が大好きだ。 お前って、正直者だよな?」
ぽん、とカンコ君の肩にアメリー君が手をのっけます。 その力の入れ具合を知っているのは、
二人だけなのでしょう。
(私も実験しようかしら・・・)
ニホンちゃん、密かに危険がデンジャラスなことを考えたり・・・してないですよね。
>207-208
は、例の件をネタにしてみた試作モノです。
正直言うと、最近「コレ」っていうのが書けてなかったもんで、
まずこっちにupして皆さんの反応を伺おう、ということです。
現実がどうなるかわかりませんがね(苦笑
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