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連続ドラマ小説「ニホンちゃん」補完・議論用スレ2
1 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/30 00:34 ID:gyIW2F7z
このスレはハングル板の名物である連続ドラマ小説「ニホンちゃん」に
おけるキャラクター設定や作家さんの話題など、補完する意味で立てました。

まだ、きちんとした方向性はできておりませんが、ニホンちゃんスレの
健全な発展に役立つようになれば幸いです。

基本的にはsage進行でお願いします。



2 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/30 00:36 ID:gyIW2F7z
【登場人物】

ニホンちゃんに登場する人物は以下のようになっております。

ニホンちゃん‥‥‥‥可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥弱気なニホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
キッチョム君‥‥‥‥カンコ君の兄弟。ヒッキーで栄養失調だけど、いつもナイフを持ってうろついてる。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。タイワンちゃんによくちょっかいを出している。
タイワンちゃん‥‥‥おとなしいが芯がつよい。ニホンちゃんと仲良しでアメリー君が好き。
アメリー君‥‥‥‥‥なんでも自分が一番だと思っている。陽気な乱暴者でクラスの番長。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。小動物的可愛さを持つ。3年地球組の生徒でウヨ君の同級生。
カナディアン君‥‥‥影が薄い。アメリー君にコンプレックスを抱いてる。義理の妹に嫌われているらしい。
キューバちゃん‥‥‥アメリー君にいじめられる貧乏少女。歌が好きでバレーボールが上手。
イン堂君‥‥‥‥‥‥カレーを作らせたら右に出るものはいない。隣家のパキスちゃんとは犬猿の仲。
マレーシア君‥‥‥‥飼い犬はマハティールという名前。アメリー君を見ると噛み付く。
インドネシアちゃん‥ニホンちゃんと友達。頑固なお父さんにちょっと反抗期かも。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。


3 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/30 00:36 ID:gyIW2F7z
【登場人物】 2

ロシアノビッチ君‥‥元々はボンボンだがパパが事業に失敗して貧乏暮らし。未成年だけど酒を飲みまくっている。
エリザベス‥‥‥‥‥祖父は自治会会長。権謀術数に長けたお嬢様。ちょっと嗜虐的なところがある。
フランソワーズちゃん‥料理自慢のおしゃれな娘。でもワガママ。エリザベスちゃんとの仲は宿敵と書いて友と読む。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼で理屈っぽい。ケンカは強い。
アーリアちゃん‥‥‥ゲルマッハ君の双子の妹。
マカロニーノ君‥‥‥体力無しのナンパ師(w
トル子ちゃん‥‥‥‥ニホンちゃんの友達。和菓子屋おす饅堂の看板娘。
オージー君‥‥‥‥‥オージー牧場の陽気なカウボーイ。カナディアン君と同じく影が薄い。田舎なまりがある。
フラメンコ先生‥‥‥5年地球組の先生。情熱的指導で子供たちを導く。




4 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/30 00:38 ID:gyIW2F7z
【現在のニホンちゃん本スレ】

連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 14クール目
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1028225672/

前スレDAT落ちのために立てました。
保守・保全以外はsage気味におながいしますm(__)m


5 名前:なー ◆i2juaL6k :02/08/30 00:50 ID:JqDpjx1Q
>>1
チョーットイイデスカァ?
アナタ、マエスレの1000デェースカァ?

6 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/30 00:52 ID:dANIOfI6
>>5
What!?
ワタシテキニハモンダイナッシングデース!

7 名前:tenpura ◆UMAIu01k :02/08/30 00:56 ID:MFLKZVPG
Oh I See!

>>5はアメェーリカのDojinBannからキタのデェース。

あそこには、1000を取ったヤシしか次スレを立てられないという
ブラッディなルールがあって、それを知らないキッチンボーイが
リンチングパーティされてイターネ、HA HA HA!

8 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/30 01:05 ID:gyIW2F7z
>>5
>>6
>>7
ワ〜オォ、グッジョオーブ(ww>ALL

コレニテジチンサイはフィニッシュデース!Hahahahahaha!!

9 名前:ニー ◆MN8sHsbY :02/08/30 18:42 ID:8JHmIAFS
ageマース!HAHAHAHAHAHAHA

10 名前:  :02/08/31 21:40 ID:e7EIeCeM
age

11 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:19 ID:StzJ+qCZ
え〜、「Still,I love you」の第二話、完成しました。

第二話をうpする前に、前スレにうpしていた第一話を再うpさせていただきます。
ウザいかもしれませんが、どうかご容赦のほどを。

12 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:19 ID:StzJ+qCZ
            ……………季節はずれの桜の下で、オレ達は再会した。

                三毛 Presents  「ニホンちゃん」外伝

     「Still,I Love You」
         第一話 Will〜prologue〜

 オレ、日ノ本武士が高校に入学して一ヶ月ほどが経ったある日曜日。オレと姉さん、アメリーさんとラスカ
ちゃん、そしてタイワンさんの五人は、連れだって遊園地に出かけていた。
 名目は、オレとラスカちゃんの入学祝い。
 ……………あくまで「名目」だ。本当の目的は、アメリーさんとタイワンさんの仲を取り持つことにある。

 六年前のあの日。タイワンさんに、秘密を打ち明けられたあの日以来、幾度となく試みてきたことだ。その
ことごとくが、みじめに失敗したり、大した効果を上げずに終わっていたが、タイワンさんは決して諦めてはい
ない。無論、オレも同様だ。
 アメリーさんも、高校三年生にもなれば、異性に興味を示してもよい筈なのに、相も変わらず、他人のトラ
ブルに首を突っ込んで仲裁ばかりしている。実は彼も、朴念仁の資格十分なのかもしれない。
 …………オレはどうかって?オレは、「あの日」以来、硬派に生きる事を決めたんだよ。放っておいてくれ。

 なにはともあれ、第五十一次告白作戦は、その幕を上げようとしていたんだ。………数字の大きさは気に
するな。



13 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:20 ID:StzJ+qCZ

     つづき

「うっわぁ、久しぶりだな〜。今日はたっぷり遊ぼうね!」
 姉さんが、子供のようにはしゃぐ。
「ニホン姉さん、嬉しそうだね〜」
 にこにこと可愛らしい笑みを浮かべながらラスカちゃん。小動物を連想させる幼さはすっかり影をひそめ、
今では立派なレディとして通用しそうな雰囲気を身に纏っている。とはいえ、彼女も遊園地の独特な空気
に、胸を弾ませているようだ。
「んじゃ、早速いこうぜ。ここの乗り物、全部乗りたおしてやろう!」
 派手なデコレーションの施されたゲートの内側は、非日常の世界だった。歓声と悲鳴が交錯し、それを
ジェットコースターの轟音がかき消す。陽気なマーチに乗って、着ぐるみがパレードしている。
 行き交う人たちはみな、日頃の憂いを忘れたような、輝かんばかりの笑顔を浮かべていた。
 オレ達一行も、多分そうなんだろう。

 ジェットコースター、フライングカーペット、フリーフォールといった、いわゆる絶叫系のアトラクションをはしご
する。姉さんは、散々叫んでグロッキー状態だ。涙目で「もう勘弁してよぉ………」などと呟いている。意外
だったのはラスカちゃん。元気一杯だ。
「こーいうの、私大好きなんだ〜」
 とかなんとか言いつつ、今度はバンジージャンプのほうに行こうとする。それを必死で止める姉さん。そん
な二人を、アメリーさんとタイワンさんは笑いながら見ていた。

 ……………………………チャンスだ!


14 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:21 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 オレは、タイワンさんに不器用なウインクを送った。それに気づいた彼女も、こちらは堂に入ったウインクを
返してくる。作戦開始だ。
「あ、二人とも、あっちに面白そうなのがあるぜ、行ってみよう!」
 少しばかり白々しい台詞と共に、オレは、もみ合う姉さんとラスカちゃんの背を押した。強引に二人を歩か
せながら、コッソリと背後を窺う。
 タイワンさんも、適当な理由をつけて、アメリーさんを引っ張ってゆくところだった。その姿が、あっというま
に人波に紛れて消えてゆく。
 これが、オレの作戦だった。何とかしてあの二人を、二人きりの状況にもってゆく。そのあとは……タイワン
さん次第。穴だらけ………というか、象が踊りながらくぐれそうな巨大な穴が開いている、えらく粗雑な作戦
だったが、オレにはこのくらいがせいぜいだ。マカロニーノあたりなら、もっと緻密な計画を立てられるんだろ
うが、オレに色恋沙汰は向いてはいない。
 なにはともあれ、作戦は成功した。あとは、タイワンさんの告白が上手くいくように祈るのみ。

「あ、あれ?タイワンちゃんとアメリー君は!?」
 あの二人の姿が見えないことに、ようやく気づいた姉さん。が、時既に遅し。タイワンさんたちは「はぐれて」
しまったのだ。
「ど、どうしよう!?急いで探しに行かないと!」
 うろたえ騒ぐ姉さん。………冗談じゃない。ここで二人に合流されたりしたら、全てが水の泡だ。はぐれた
時の合流場所も、敢えて決めておかなかったのに。


15 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:21 ID:StzJ+qCZ

     つづき

「慌てて探す必要もないんじゃない?姉さん」
「だ、だって………!」
「もう子供じゃないんだしさ。みんな携帯電話持ってるんだし、いざとなれば、それで連絡とればいいだけ
じゃない。オレ達の携帯に連絡してこないってことは、向こうも当面は必要なしって考えてるんだよ、きっと。
取り敢えず、オレ達はオレ達で楽しんだ方がいいと思うけどな」
「う〜。でも、でもっ」
 必死に説得するオレと、納得せずにしぶる姉さん。押し問答を続けるオレに、思わぬ所から援軍がやって
きた。ラスカちゃんだ。
「大丈夫だよ。兄さんも適当に楽しんでると思うよ。ウヨ君の言うとおり、後で携帯に連絡すればいいだけの
話だし。ね、それよりも、折角来たんだから、どんどんアトラクションを楽しもうよ!」
 ………ここ数年で、一番変わったのは、もしかしたらラスカちゃんかもしれない。アメリーさんべったりの、
典型的なお兄ちゃんっ子だったのが、最近では、堂々と彼に異を唱えていたりする。基本的に、仲のいい兄
妹なのは変わってはいないが。
 舌足らずな喋り方も、いつの間にか影を潜めた。甘ったるく語尾をのばした喋り方は、今ではオレからケー
キなんかをたかる時くらいしか使わない。
「う………ん……ラスカちゃんも、そう思う?」
「うん。とりあえず、しばらく遊んでから合流しようよ」
 これで二対一。オレ達の説得に、とうとう姉さんも折れた。
「じゃあ………少しだけね。こういうのは、みんなで回った方が楽しいと思うし」
「うん!………ね、ところで、ウヨ君。さっき言ってた、面白そうな物って、何?」


16 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:22 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 またもやオレはうろたえた。
 口から出任せ、タイワンさんたちと姉さんたちを引き離す口実なんだから、そんな物があるわけがない。し
かし、ここで口ごもったりしたら、またややこしいことになりそうな気がする。
 オレは、内心の動揺を押し殺しつつ、回りに視線を走らせた。…………あった!!
「ああ、アレ」
 指をさす。それに釣られるように、二人は視線を動かし――――顔を引きつらせた。
 オレが指さしていたのは、おどろおどろしい装飾を施した、お化け屋敷だった。
「た、武士、怒るよ〜!わたしが恐がりだって、知ってるじゃない!」
「これは………私もパスしたいなぁ………」
 姉さんのリアクションは予想通りだったが、ラスカちゃんも気乗りはしていないようだ。……ふうん、彼女も
恐がりなのか。
 よせばいいのに、オレはここで悪戯心を働かせてしまった。二人の腕を掴み、無理矢理引きずってゆく。
「ま、いーからいーから。遊園地のお化け屋敷って、お約束だろ?どうせ作り物なんだし、怖くなんかないよ」
『うわーん、やだ〜〜!!』

 お化け屋敷の中は、ひんやりとした空気が澱んでいた。不気味な効果音がかすかに流れ、時折、誰かの
悲鳴が木霊する。
 オレは、三人の先頭に立って、薄暗い通路を歩いていた。………が、非常に歩きにくい。
 姉さんとラスカちゃんが、オレのシャツの裾をしっかと握りしめているからだ。ビクビク、オドオドと、落ち着き
なく視線をさまよわせ、何か動くたびに「ふぇっ……!」とか「ひゃんっ……!!」とか悲鳴をあげている。
「おーい………歩きにくいから、手を離してくれない?」
『やだ〜〜〜。怖いよ〜〜〜〜』
 ………………………………………………………連れて来るんじゃなかったかも。


17 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:23 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 出口への道なかばにして、それは起こった。
 通路の脇に、古ぼけた(ように造られた)井戸が配置されていた。ああ、なにか出てくるな………、と思っ
た瞬間、おなじみの効果音とともに人魂が出現し、井戸の中から白装束の幽霊がせり上がってきた。
 あまりといえばあまりにお約束な展開に、思わず笑い出しそうになる。………が。
『………っきゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
 いきなり、途轍もない悲鳴が、オレの耳元で炸裂した。それもステレオで。耳鳴りがするほどの大音声が、
ドップラー効果を伴って、急速に離れてゆく。
 耳を押さえてうずくまったオレは、同様に耳を叩いている幽霊さんと視線を交わした。アルバイトらしい幽霊
さんは、不気味なメイクのままで苦笑を浮かべていた。
「凄い声だったわね。あそこまで怖がってくれると、やり甲斐あるわ〜」
「……………………は、は、は」
 乾いた笑い声しか出てこないオレ。
「でも、いいの?彼女たち、どっかに逃げちゃったわよ」
「へ!?」
 気がつくと、あの二人がいない。遠くから、「ひゃあぁぁぁぁぁ!!」「いやあぁぁぁぁぁぁ!!」と、悲痛な声
が聞こえてくる。
 …………………………………パニック起こしてやがる………………………………。
 こめかみを押さえたオレの背中に、幽霊さんが声を掛けてきた。
「早く追いかけてあげなさい。彼女放っておくと、後が怖いわよ〜」
 …………なんだか、とんでもない誤解をされている。一人は肉親だし、もう一人も単なる幼なじみなのに。
 ともあれ、追いかけないといけない。「そんなんじゃありませんよ!!」と言い捨てて、オレは駆けだした。


18 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:23 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 二人の暴走は、とどまるところを知らないようだ。通路に、幽霊だの妖怪だのといった連中が累々と横た
わっている。みな一様に耳を押さえて目を回していた。
 ……………恐がりすぎ………。
 こめかみの痛みがどんどん酷くなってくる。
 どこまで走っていったのか、二人の姿は一向に見えない。とうとう、出口に辿り着いてしまった。外に飛び
出した瞬間、陽光に目が眩んで立ち止まってしまう。辺りを見回しても、姉さんたちは………いない。
 そのとき、傍にいた人たちの会話がオレの耳に飛び込んできた。
「いやー、凄かったな、今の女の子たち。泣き喚きながら走っていったぜ。よっぽど怖かったんだな」
「いや、中は暗いからな。痴漢でも出たんじゃないか?」
 ………ああ、頭痛ぇ。
 正直、頭抱えてしまいたかった。あの二人、スタンピードした牛よろしく、どこぞへ突進していったらしい。盛
大に溜息をつきつつ、携帯をとりだす。
 ………姉さんも、ラスカちゃんも、電話に出なかった。
 パニックで我を忘れて、携帯が鳴ってるのにも気づいていないらしい。お化け屋敷になんか、連れ込むん
じゃなかった。これで暫く、姉さんは口をきいてくれないだろう。ラスカちゃんは…………ケーキバイキングく
らいでは納得しないだろうなぁ………。
 暗澹としてしまう。身から出た錆とはいえ、これからストレスの溜まる日々が待っているようだ。

 あちこち探してみたが、二人は見つからない。携帯にも一向に出ない。ひょっとしたら、怒って無視している
のかもしれない。かといって、タイワンさんたちに連絡するのも気が引けた。作戦の発案者本人が邪魔をし
てどうする。
 ………仕方ない。オレは、開き直った。適当に遊園地をうろつくことにする。


19 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:24 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 とはいえ、たった一人でアトラクションに乗るのも、妙に虚しいものだ。売店やゲームコーナーを覗いたあと
は、行く所も無くなってしまう。
 というわけで、オレは芝生の上で寝ころんでいた。頭上には、満開の桜。季節はずれの、おそらくは今年
最後の桜。
 これが静かな公園なら、沢山の人が、この木の下に集まることだろう。しかし、遊園地の中にあっては、こ
の木を見上げる人など誰もいない。人混みのなかに、ぽつんと立ちつくす桜の木は、酷く寂しげに見えた。

 一人きりの花見としゃれ込んでいたオレは、ふと隣に、人の気配を感じ取った。視線を移すと……そこに、
一人の少女がいた。

 オレと同年輩だろうか。ボブカットの、黒絹のような髪。すっきりと通った鼻筋。化粧っ気はまるでないの
に、桃色に輝く唇。潤んだような、光に満ちた瞳。
 道ですれ違ったら、十人が十人とも振り返りそうな、可愛らしい女の子だった。

 オレの些か不躾な視線に気づいたのだろうか。その女の子が、不意に振り返った。視線がぶつかる。
 その瞬間。オレは、微かなデジャ・ヴを感じた。何処かで逢ったことのある女の子だろうか………。
 一瞬の沈黙。やがて女の子は、たおやかな、けぶるような笑顔を投げかけてきた。
「こんにちは」
「あ………ああ」
 その笑顔に圧倒されて、芸のない返事を返してしまう。朴念仁丸出しのリアクションに頓着することなく、
その女の子は、言葉をつないだ。
「ねぇ………あなた、一人なの?」


20 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:25 ID:StzJ+qCZ

     つづき

「あ…ああ。連れはいるけど、今は別行動してるんだ」
 何故か、正直に「はぐれた」とは言えなかった。子供っぽい見栄がそうさせたのかもしれない。
「そうなんだ。……ワタシも一人なんだ。ね、良かったら、一緒に回らない?」
「へ?」
 驚いた。こうも気軽に、見ず知らずの男を誘うとは。これはいわゆる、「逆ナン」というやつだろうか?どう答
えようか迷っていると、その女の子は、いきなりオレの腕をとった。 
「さ、行きましょ」
「え!?ちょ、ちょっと………おい!?」

 おかしな事になってしまった。オレの隣には、ついさっきまでその存在すら知らなかった女の子。初対面な
のに、ひどく馴れ馴れしく接してくる。
 楚々とした外見とは裏腹に、遊び人なのかもしれない。しかしまぁ、すれ違う野郎連中は、みな一様に彼
女に見とれている。ついでオレに、やっかみの視線を投げかけてくる。何故とはなく、気分がいい。

 彼女は、えらく強引な子だった。ほとんど一方的に、オレを引きずって歩く。色々なアトラクションに乗り、
ゲームで対戦し、二人してハンバーガーにかぶりつく。………いつしかオレも、二人でいることが楽しくなっ
ていた。まるでデートを楽しんでいるかのように。
 お互いに名前も知らない。どこの誰なのか、さっぱり分からない。それなのに、まるで昔からの知己のよう
に、軽口を叩き合う。何故、こうも素直にこの女の子を受け入れることができたのか、自分自身が分からなく
なるほどだった。
 だが……彼女の言葉に、その表情に、オレはデジャ・ヴを感じ続けていた。必死に記憶を探るが、彼女の
ことは思い出せない。単なる気のせいなんだろうか……。


21 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:25 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 夕暮れが近づいていた。西の空が、うっすらと茜色に染まっている。オレ達は、最初に出会った、あの桜の
下に戻ってきていた。
「うーん、遊んだなぁ〜。今日は楽しかった。どうもありがとう!」
 女の子が、大きく伸びをする。
「ああ、オレも楽しかったよ」
 ……言ってから、自分で驚いた。こんな台詞がすらっと出てくるなんて、思わなかったのだ。
「ホント?ちょっと、嬉しいな」
 大輪の牡丹の花を連想させる、たおやかな笑顔。もう何度目だろうか。その笑顔にデジャ・ヴを感じるオレ。
………………うん、やっぱり、思い切って訊いてみよう。
「あのさ………オレ達、前にも何処かで逢ってないか?」
「え!?」
 その瞬間、彼女の笑顔が凍り付いた。目が一杯に見開かれ、唇が微かに震えている。
「憶えて………ないの?」
「え…………?」
「ワタシのこと………憶えていないの?………ワタシは、あなただって一目で分かったよ………“オグナ"」
「…………………!?」
 吹き渡る風が、桜の花を吹き散らす。吹雪のように乱舞する花びらのヴェールの向こうで、彼女は、静かに
言葉を紡いでいた。
「オグナにまた逢えて、とっても嬉しかった。一緒にまた遊ぶことができて、夢みたいだった。それなのに…」


22 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:26 ID:StzJ+qCZ

     つづき

                             オグナ。
        その言葉は、まるで魔法の鍵のように、固く閉ざされていた記憶の扉を開いていた。

 幼かったあの日。オレ達は出会った。
 ニッテイ爺ちゃんの親友だった人の孫娘。家族ぐるみのつき合いがあった家の一人娘。
 すぐに仲良くなり、一緒に、泥だらけになって遊び回った。
 やせっぽちで、ちょっとつついただけでぴーぴー泣いていた女の子。でも、泣きながら、ずっとオレの後をつ
いてきた女の子。
 変なところで物知りで、オレに「オグナ」というあだ名をつけた女の子。由来を聞くと、我が家の昔話に登場
する少年神の別名だという。
 ………………オレのことをオグナと呼ぶ女の子は、彼女ひとりしかいない。その名前は………。

               「………ユキ?………美嶋、由紀子……か…………」

               美嶋由紀子。十年も前の、色あせた記憶の中の女の子。

                「うん…………………。久しぶりね…………オグナ」

        さながら、芋虫が蝶になるように、美しく成長して、俺の前に再び現れた女の子。

           「ワタシ………逢いたかった………。ずっと………ずうっと…………」

              その真っ直ぐな瞳は、あの日と変わることがなくて…………。

           「一日たりとも………あなたのことは忘れたことがなかった…………」


23 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:26 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 ぽろり………と、ユキの瞳から光がこぼれ落ちた。
 満面の笑みを浮かべて、しかし大粒の涙を流しているのだ。
 その姿は、いままでにない強烈なデジャ・ヴとなって、オレの心に突き刺さった。

                 そうだ。彼女は、あの日も、こんな表情をしていた。

 彼女の家は、地球町から遠く離れた文学町という町にあった。その家に遊びに来ていたオレ達一家が、地
球町に帰る日……見送りに立った彼女は、泣きながら………必死に笑顔を作っていた。
 その笑顔が、あまりに痛々しくて………切なくて………オレ達は、一つの約束をした。

                        「また、きっと、逢おうね!」

 遠き日の約束。彼女は、それをしっかりと憶えていた。そして、その約束を果たした。
 それに引き替え………なんてことだろう。オレは、約束どころか、彼女そのものを忘れ果てていた。オレは
……薄情な、最低の野郎だ。
「すまない………。あれだけ一緒に遊んでたのに………忘れちまってた……最低だな、オレ」
「ううん………思い出してくれた。それだけで……ワタシは十分よ……」
「ありがとう、すまない……。ユキ、久しぶり………綺麗に、なったな」
 それは、社交辞令では決してなかった。いつものオレからは想像もつかないくらい、素直に言葉が出てき
たのだ。
「……………オグナ!!」
 ユキの中で、何かが弾けた。オレの胸の中に飛び込んできて、背中に腕を廻す。
 柔らかな感触を身体に感じながら、しかしオレは冷静だった。普段なら、こんな事態に陥れば、狼狽して為
すところを知らなかっただろう。それなのに、いまはひどく落ち着いた、穏やかな心境だった。


24 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:27 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 オレの胸に顔を埋めて泣きじゃくるユキ。泣き虫なところは、ちっとも変わっていない。シャツが熱く濡れて
ゆくのを感じながら、オレは、かすかに震えるユキの頭を撫でていた。
 ユキが、腕に力を込める。
 雑踏が、遙か遠くに感じられる。舞い散る花びらに包まれて、オレとユキは、互いのぬくもりと息づかいだ
けを感じていた。

『ああああああああっ!あんなところにいたぁぁぁぁっ!!』

「うお…………っ!?」
 静かで、甘やかな瞬間は、無粋な大声で木端微塵に爆砕されてしまった。驚いたオレとユキは、不思議
な踊りを披露しつつお互いから飛びすさる。
「な………何事だ……………げげっ!?」
 オレは喫驚した。向こうから、姉さんとラスカちゃんがもの凄い形相で突進してくる。その後ろから、アメ
リーさんとタイワンさんが、こちらはニヤニヤと笑いながら歩いてくる。
「ウヨ君の馬鹿馬鹿馬鹿!!私たちを放っておいてナンパしてるなんて最低!!」
「ち、違………っ!!」
「武士っ!なんで携帯の電源切ってるのよ!?おかげで散々探しまわっちゃったじゃない!」
 抗弁する間もあらばこそ。怒りで顔を紅潮させた二人によって、あっという間に追いつめられるオレ。
「携帯の電源切ったりしてないって!ほら………あ、あれぇ!?」
 取り出した携帯を見て驚いた。液晶画面には、なにも表示されていない。………電池が切れていた。


25 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:28 ID:StzJ+qCZ

     つづき

 全身の毛穴が、一斉に開いた。冷や汗と脂汗が止めどなく流れ落ち、脳味噌の処理能力が一気に低下
する。傍目から見れば、連れを放っておいて、見知らぬ女の子と逢瀬をしていたのだ。オレの立場は極めて
悪い。
 ………………いや。正直に言おう。今の今まで、オレは姉さんたちのことを忘れていた。言い訳なぞでき
るわけがない。
「誰なの!?この子!もうウヨ君なんて知らない!嫌い嫌い嫌い、大ッ嫌い!」
 何故かヒートアップするラスカちゃん。姉さんはオレの首根っこを掴んで締め上げてくる。普段温厚なこの
二人が、ここまで怒るなんて………。オレはこの世からの訣別すら覚悟した。
 ……と、その時。
「あ、あの………さくらさん、ですよね?」
 ユキが、おずおずと口を挟んできた。二人の剣幕に圧倒されて、腰が引けている。
「ちょっとまって!今はこの不肖の弟を………って、あれ?なんでわたしの名前を………?」
 姉さんが、オレを締め上げる手を緩めた………助かった。怪訝そうに、ユキの顔を凝視する。と、その顔
に、驚きが広がっていった。
「ひょっとして………由紀子、ちゃん?美嶋由紀子ちゃんだよね!?」
「はい!お久しぶりです!」
「うっわぁ、久しぶり〜!元気だった?」
 いきなり和気藹々とおしゃべりを始める二人。オレとラスカちゃんは蚊帳の外だ。


26 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:28 ID:StzJ+qCZ

     つづき

「ねぇ……いったいどうなってるの?」
 タイワンさんが、傍に寄ってきて尋ねてきた。他のみんなにも聞こえるように、少し大きな声で答えるオレ。
「ああ、あの子は、昔の知り合いなんです。ここで偶然会って……つい、一緒に遊んじゃったんですよ」
「ふ〜ん。でもさぁ、さっき、抱き合ってなかった〜?」
 ぎく。
「なんか、ものすごくラブラブって感じだったよ〜。二人の世界作っちゃってさぁ〜」
 タイワンさんは、実に楽しそうに、火にガソリンを注いできた。………この人は………悪魔だ。
「う〜〜〜〜〜〜、ううぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
 ラスカちゃんは、ふくれっ面で、上目遣いにオレを睨んでくる………誰か何とかしてくれ…………。

「あれ?そういえば、なんで由紀子ちゃんがここに?文学町って、凄く遠いのに………」
 姉さんが、ちょこんと首を傾げた。………そうだ、ユキの住んでいる町は、車でも丸一日かかる距離にあ
る。おいそれと行き来できる訳ではない。
「あ、そうそう。ワタシ、父の仕事の都合で、こっちに引っ越して来たんです。明日から、地球高校へ転入し
ますので、よろしくお願いしますね」
 ユキは、あっけらかんとそう答えた。

 …………………なに?

「オグナ、明日から、クラスメートだよ。いろいろと迷惑かけるかもしれないけど、よろしくね!」
 ユキは、最高の笑顔で、オレに言った。それが、これから始まる、大騒動と気苦労の日々の始まりだった
んだ…………。

                                             つづく


27 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:29 ID:StzJ+qCZ

                          次回予告

「美嶋由紀子です。よろしくお願いします」

 ユキはやって来た。

「……………ウヨ君って………意外と手が早かったんですねぇ」

 混乱と困惑をその手に携えて。

「ウヨ君の幼なじみです。………よろしくね」

 何故か火花散る教室。オレは脂汗を散らす(涙

「だって………オグナは………ワタシの…………」

 次回 「Your word」

 ……………誰かオレに平和な日常をくれ……………。


28 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:30 ID:StzJ+qCZ

                   オレの心の平安は、どこかへ旅に出たらしい。
                    三毛 Presents  「ニホンちゃん」外伝

     「Still,I Love You」
         第二話 Your Words

  〜Side Uyo〜
 翌日の通学路は、いきなり地獄だった。
 姉さんは、案の定口をきいてくれない。お化け屋敷に連れ込んだことを、相当根に持っているようだ。おま
けに、「カンコみたいにいつまでも根に持たないでよ」なんて口を滑らせちゃったものだから、余計に態度が
冷たい。ああ………オレの馬鹿。
 途中から合流したタイワンさんは、ユキとのことを根掘り葉掘り訊いてくる。……何故そんなに目を輝かせ
ているんですか。タイワンさん?
「タイワンさんこそ………昨日の首尾はどうだったんですか?」
 小声で反撃してみる。………が、返ってきた答えは、想像通りのものだった。
「あはは、ダメだった」
 あっけらかんと言われると、膝から力が抜けてしまう。なんだか、真面目に仲を取り持とうとしている自分
が、とんでもない間抜けに思えてしまうなぁ。

 ……そして、ラスカちゃん。アメリーさんと一緒に登校しているところに出くわして、挨拶してみたが………
ぷい、とそっぽを向かれてしまった。ことさらにオレを無視して、姉さんとおしゃべりしている。
 アメリーさんからは、「多少の出費は覚悟しとけよ」なんて苦笑混じりに言われるし………散々だ。

 一体オレが何をした?……………………いかん、心当たりがありすぎる…………。


29 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:30 ID:StzJ+qCZ

     つづき

  〜Side Laska〜
 私は、ニホン姉さんとほとんど中身のないおしゃべりをしながら、ウヨ君の様子を視界の隅で伺っていた。
ウヨ君は、悄然とした様子で、タイワンさんや兄さんにからかわれている。
 ちょっと気の毒かな………と思わないでもないけど………私たちを放っておいて、他の女の子と遊んでる
なんて………いくら昔の知り合いでも、ちょっと酷いよ。だから、当分は許してあげない。
 あ、でも、「三毛猫亭」のミックスパフェセット奢ってくれるなら、許しちゃおうかな………。

 ……………そういえば、私はなんでこんなに怒ってるんだろう?
 私たちをほったらかしにしたから?………確かにそうだけど……。
 ウヨ君と、あの女の子が一緒にいるところを見た時………なんだか、凄くイヤだった。
 なんだか、ウヨ君が遠くの人になっちゃったみたいで………「お兄ちゃん」じゃなくなったような気がした…。
 
 もちろん、それが子供っぽいやきもちだって、分かってる。ウヨ君が、ほいほいと女の子とお付き合いでき
る性格の人じゃないことも。
 でも………やっぱり、どこか納得できない…………。
「ねーねー、昨日のあの子、ウヨ君のクラスに転入してくるんでしょ?楽しみだね〜」
「な、なに言ってるんですか、タイワンさん!」
 ウヨ君をからかうタイワンさんの声が聞こえる。それを必死で否定するウヨ君だけど………満更でもなさそ
うな気がした。
 イヤだな………今の私、すごくイヤな子になってる。疑り深くて、やきもち焼きで、へそ曲がり。
 不意に、涙が滲んできた。何故、涙が出てくるのか、さっぱり分からない。いたたまれなくなって、私は駆
けだした。………………ううん、その場から逃げ出した……。


30 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:33 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Uyo〜
 いきなりだった。
 姉さんといつものようにおしゃべりしていたラスカちゃんが、突然俯いて、駆けだしたのだ。
「ラ、ラスカちゃん!?どうしたの!?」
 呼び止める姉さんの声に、彼女は振り返りもせずに叫んだ。
「私、用事あったの忘れてた!先に行ってるね!!」
 その声だけを残して、ラスカちゃんは、オレ達の視界から消えていった。
「…………姉さん。なにか気に障るようなこと、言ったんじゃないの?」
「な、なにも言ってないよ〜!わたしだって、なにがあったのかよく分からないもん!」
 ぶんぶんぶん、と激しく首を振る姉さん。いったい何があったんだろう?
 と、そのとき。タイワンさんが、盛大にため息をついた。いささかわざとらしいほどに。
「……………なんですか、タイワンさん」
「いや、まぁね〜。えっと、ウヨ君も、もーすこし乙女心ってやつを勉強したほうがいいと思うよ、うん」
 意味不明な台詞を吐いて、タイワンさんは沈黙した。
 ………………………………なんなんだ、いったい。

 一年Earth組。ここがオレ達の教室だ。もっとも、みんな適当に省略して一年E組と呼んでるけど。
 朝の、気怠く雑然とした空気が支配しているはずのそこは、なにやら浮ついた雰囲気に満ちていた。
 鞄を机の上に放り投げながら、隣の席のヨハネと挨拶を交わす。……こいつとは、もう6年のつき合いだ。
腐れ縁もいいところだけど、何故かウマが合う。
「おはようございます。ウヨ君、聞きましたか?今日、このクラスに転校生がくるそうですよ」
 なるほど。教室の雰囲気が妙なのは、この噂のせいか。……聞いたも聞いてないも、その転校生本人か
ら話を聞かされたんだが。席につくときに、ちらりとラスカちゃんの席に視線を走らせる。……彼女は、なにや
ら思い詰めたような表情で座っていた。用事とやらは、もう済んだんだろうか…………?


31 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:33 ID:StzJ+qCZ
     つづき

「よっ、おはようさん!なあなあ聞いた?今日、転校生が来るんだってよ!」
 マカオがやってきて、開口一番そう言った。やたらハイテンションだ。
「ああ、聞いたよ。なんだよマカオ、えらいテンション高いな?」
「そりゃー高くもなるって!あのな………」
 わざとらしく声をひそめたりする。
「その転校生って、女の子なんだってよ!ちらっと見た奴の話じゃ、すっげー可愛いって!!」
 マカオは、ヨハネとは正反対に、くだけた性格の持ち主だ。ギャンブル好きなのが玉に瑕だが、なかなか
に面白い奴で、妙な噂話にも通じている。
「あっそ」
 オレは素っ気なく答えた。確かに、ユキは可愛らしく成長している。だからといって、大騒ぎするほどのもの
じゃなかろうに………。
 マカオの野郎は、そうは思っていないらしい。心底呆れたと言いたげな表情を浮かべやがった。
「お前って………面白みのないのな。硬派なんて、今時流行らんぜぇ」
「いーんだよ、オレはこういう性格なんだ。ほっといてくれ」
「だいたい………おっとっと」
 更に言い募ろうとしたマカオだったが、慌てて自分の席に帰っていった。担任が、教室に入ってきたからだ。
「あー、おはよう。もう知っていると思うが、今日は転校生がこのクラスに来る。皆、仲良くやるように」
 低いざわめき。どんな人間なのかと、皆てんでに囁き交わしている。
「静かに!……では、自己紹介してもらおう。………入ってきなさい」


32 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:34 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Yukiko〜
 ワタシは、廊下の壁にもたれかかりながら、教室に呼ばれるのを待っていた。なんとなく緊張する。
 考えてみれば、新しいクラスのほとんど全員が、初対面なんだ。オグナが居るから、その点は心強いけど、
やっぱり、ちょっと、怖い。
 多分、オグナを何かと頼りにするんだろうなぁ。

 ワタシは、オグナと再会した昨日のことを思い起こした。
 ……………数年ぶりの再会。彼は……まったく変わっていなかった。ちょっとぶっきらぼうで、不器用で、
でも………とても優しいひと。あのころの、幼いころのままだった。
 そう。彼は、初めて出会ったあの時も、あんな感じだった………。

「日ノ本武士………よろしくな」
 それが、オグナの第一声だった。むっつりとした表情で、呟くような挨拶。滅多に笑顔を見せず、口数もすく
なく、いつも不機嫌そうな表情をしていた。
 ……正直、ワタシは最初、彼のことが怖かった。いじめたりはしないけど、迂闊に触れたら斬れてしまいそ
うな……氷刃のような雰囲気を身に纏っていた彼に、近寄りがたいものを感じていた。
 そんな、ある意味緊張状態にあったワタシたちを変えたのは、ある事件がきっかけだった……。

「…………入ってきなさい」
 教室の中からかけられた声に、ワタシは我に返った。
 いけない、いけない。想い出に浸ってる場合じゃなかったっけ。
 大きく深呼吸したワタシは、意を決して、教室のドアを開けた。
「失礼します」


33 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:35 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Uyo〜
「失礼します」
 その声と共に入ってきたユキを見て、クラスの野郎連中がどよめいた。「か、可愛いじゃねーか……」と
か、「彼氏いるのかなぁ」なんて囁き声が耳に入る。
 その声は、ユキの耳にも届いているのだろう。赤面し、うつむき加減で、教壇へと歩いてゆく。
「では、自己紹介を」
 担任に促されて、ユキは顔を上げた。細い、しかしよく通る声で、挨拶を始める。
「美嶋由紀子です。よろしくお願いします。………ええと、いろいろ不慣れなところがあると思いますけど、仲
良くしてくださいね」
 男共が、訳の分からない雄叫びをあげる。その喧噪の中で………ユキは、とんでもないことをしやがった。

 教室の中を見回していたユキが、オレの方に視線を向けてきた。目が合う。
 その瞬間、ぱああっ、と擬音付きで、ユキの顔に笑顔が広がった。

 ……あ、バカよせ!

 イヤな予感にかられたオレが、必死に目で訴えたが、 ユキのヤツはお構いなしだった。
「オグナ〜♪」
 なんとも嬉しそうに、胸の前でぴらぴらと手を振るユキ。一瞬にして、教室内の狂騒は静まった。オレの全
身に、嫉妬、羨望、不審、興味、ありとあらゆる感情に彩られた視線が突き刺さる。

 ……………やりやがった………。顔を片手で覆いつつ、オレはこの後の苦難を覚悟するのだった……。


34 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:37 ID:StzJ+qCZ
     つづき

 休み時間ごとに、ユキはクラスメートに囲まれて質問攻めにあっていた。好みのタイプとか、前の学校のこ
ととか、そういったお約束な質問だ。
 昼休みになっても、それは変わらない。早速仲良くなったらしいケベックやキャンベラと、弁当をつつきなが
ら、ユキは律儀にひとつひとつの質問に答えていた。
 オレはといえば、購買で買ってきたパンを牛乳で無理矢理流し込むという、なんとも侘びしい昼食を摂って
いた。普段なら、姉さんお手製の弁当に舌鼓を打っているのだが……昨日の件で、姉さんはオレの弁当を
用意してくれなかったのだ………。

「いや〜、美嶋さん、大人気ですねぇ」
 差し向かいで、オレと似たり寄ったりの食事をしていたヨハネが、のほほんと言った。
「もうクラスに溶け込んでいるみたいだし………友人が増えるのは、よいことです」
 オレは、そんなヨハネに生返事を返すことしかできなかった。ユキのやつが、なにかまたとんでもないことを
言うんじゃないかと、気が気でなかったのだ。

 やがて………一番触れられたくない質問が飛び出した。
「ねぇねぇ、さっき、手を振ってたの………ウヨ君にだよね?」
「ウヨ君?………ああ、オグナ―――日ノ本君のことね。ええ、そうよ」
 あっさりと答えやがった………。
「……その、オグナって………何?」
「彼のあだ名よ。……使ってるのはワタシだけだけど、ね」
「ふ〜ん……てことは、二人は知り合いなんだ?」
 重ねての問いに、ユキは顔を赤らめて、夢見るような口調で答えた。
「ええ………大切な、ワタシにとって、すごく大切な知り合いよ」


35 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:37 ID:StzJ+qCZ
     つづき

 クラス中が、おお、とどよめいた。………なんだよ、みんな聞き耳立ててやがる………。
 再びオレに突き刺さる視線が痛い。
「おいおいおいおい、どーいうことだよ?旦那も隅に置けないねぇ〜。硬派の看板降ろすのか?」
 マカオの野郎が、ここぞとばかりにからかってくる。
「………………………ウヨ君って………以外と手が早いんですねぇ」
 ヨハネに至っては、したり顔でそんなことをほざきやがった。

 こ、こいつら……………殴ったる。

 オレが握りこぶしを振り上げようとした、その瞬間……横合いから、なにか小さなものがすっ飛んできた。
「げしっ!べきっ!」という、途轍もなく痛そうな音を立てて、マカオとヨハネの顔面に食い込む。
「…………………!!」
 マカオは、糸の切れたマリオネットのようにその場に崩れ落ち、ヨハネはもんどり打って椅子から転げ落ち
た。
「な、なんだぁ!?」
 床の上で目を回している二人のそばに、あるものが転がっていた。………消しゴムだ。
 嘘だろ!?消しゴムが当たった音じゃなかったぞ、今のは!?
 おそるおそる、件のブツが飛んできた方を見る………ラスカちゃんが、一人本を読んでいた。………まさ
かな。彼女が、そんなことをするとは思えない。気のせいだ、気のせい………うん。

 と、その時………ユキが、席を立った。ラスカちゃんの方に歩いてゆく。
 何故とはなく、空気が帯電してゆくような気がした………。


36 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:38 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Yukiko〜
 突然、けたたましい音が、教室に響いた。オグナと一緒に食事していた男の子たちが、床の上に倒れてい
る。で、オグナは………一人の女の子を、不思議そうに見ていた。
 ため息をつきたくなるほど綺麗な金髪。くりくりとした大きな蒼い瞳。桜色の頬。
 思い出した………昨日、オグナに食ってかかっていた女の子だ。名前は……ラスカちゃん、だったっけ。

 そういえば。
 彼女、私と目を合わそうとしていない。このクラスのみんなとは、一度は会話を交わしたけれど………例外
は、オグナと彼女だけ。
 昨日、彼女がオグナを問いつめていた台詞を、ワタシは思い出した。あれは……まるで、浮気を知った恋
人のようだった……。
 ひょっとして………彼女は…………。
 確かめてみよう。ワタシは決断した。確信にちかい予感が、ワタシを突き動かしていた。多分、この子は…
ワタシのライバル。

 席を立ったワタシは、ラスカちゃんに近づいていった。彼女も、ワタシに気が付いたらしい。読んでいた本か
ら顔を上げた。
 うわぁ………。
 近くで見た彼女は、本当に可愛らしかった。ちょっと気後れしてしまいそう。でも………。
「こんにちは。ええっと………ラスカちゃん、だったよね?」


37 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:38 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Laska〜
 何もかもが、気に入らなかった。
 由紀子ちゃんが、ウヨ君のことを嬉しそうに話している、その姿を見ただけで、私の中のなにかが激しくざ
わめいていた。
 マカオ君やヨハネ君が、ウヨ君をからかっている、そのことも癇に障った。気が付くと、消しゴムを二人にぶ
つけてしまっていた。
 なにより、由紀子ちゃんを意識しまくっているウヨ君と、そんな彼を見てイラついている私自身が、一番イヤ
だった……。

 ウヨ君。クラスで、一番仲のいい男の子。そして……私の兄貴分。
 アメリー兄さんとは違う意味で、彼は私の兄のような存在だった。いざというとき頼りになる、幼なじみ。私
は多分、心のどこかで、彼のことを一番よく知っていると、自惚れていたんだろう。
 彼女の登場は、そんな私の自惚れを、一瞬にしてうち砕いた。

 私の知らないウヨ君を知っているひと。
 
 昨日、ウヨ君が見せていた表情――それは、私が見たことのない、穏やかで安らぎに満ちたものだった。
彼にそんな表情をさせるひと。彼が、自らの心のやわらかい部分を委ねられるひと。

 正直に言おう。
 私は彼女が、由紀子ちゃんが羨ましい。
 何年も、すぐそばにいたのに、私は、彼に心を開いてはもらえなかったのだから………。

 それに気づいたとき、同時に私はウヨ君のことを、実は何も知らないことにも思い至った。
 そう………兄妹のような関係の中で、私は、彼がそこにいることを、いつしか当たり前のように思っていた
のだ………。


38 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:39 ID:StzJ+qCZ
     つづき

「こんにちは。ええっと………ラスカちゃん、だったよね?」
 由紀子ちゃんが、私に話しかけてきた。
 できれば、言葉を交わしたくはなかった。少なくとも、今日一日だけは。
 わからない………わからない。自分の気持ちが、感情が、わからない。
 こんな状態で、彼女と会話を交わしたら…………何を言い出すか、わからない……。

 しかし、彼女は、私の内心にはおかまいなしだった。「よろしくね」という声とともに、手が差し出される。私
は、反射的にそれを握り返しながら、重い口を開くしかなかった。
「ラスカです………ウヨ君の、『幼なじみ』です。…………よろしくね」
 言ってしまってから、激しく後悔した。
 わざわざ、「幼なじみ」って言葉に力を入れるなんて………彼女に喧嘩を売っているようなものじゃない。

 自分の台詞に驚き、慌てて由紀子ちゃんの表情を窺う。
 …………彼女も、軽く目を見開いていた。驚くのも当然、だよね………。
 自己嫌悪に苛まれながら、詫びを言おうとした瞬間………彼女の唇に、微笑が刻まれた。不敵な、そし
て、面白そうな笑み。同時に、握られた手に力が込められた。その瞬間………私は理解してしまった。

 由紀子ちゃんは、ウヨ君のことが好きなんだ。
 そして、私をライバルだと思ってるんだ、って………。


39 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:40 ID:StzJ+qCZ
      つづき

  〜Side Yukiko〜
「ラスカです………ウヨ君の、『幼なじみ』です。…………よろしくね」
 その台詞は、正直、ワタシの意表をついた。
 「幼なじみ」って単語に、ことさら力を入れるなんて………「幼なじみは、あなただけじゃないのよ」という意
思表示そのものにしか、思えなかった。
 間違いない。この子は…………ワタシの恋敵。

 ……いいでしょう。宣戦布告、受けてたつわ。

 ワタシは、握手する手に力を込めた。
 ――――――負けないわよ。

 その後の会話は、ちょっとぎくしゃくしたものになってしまった。
 話題の中心は、もちろんオグナのこと。ワタシよりも、はるかに長い間一緒に過ごしてきた彼女の話は、オ
グナの意外な一面を教えてくれて、とても面白かった。ただし、言葉の端々に潜む棘を無視すれば、の話だ
けど。
 正直、ワタシは、ラスカちゃんが羨ましいと同時に、どうしても敵愾心を抱けなかった。やきもちの焼き方
が、とても子供っぽくて、自分自身の気持ちに気づいていないのがすぐに分かったから。
 彼女って、とっても素直な、いい子なんだろうなぁ。恋敵でなかったら、いいお友達になれたかも。……い
や、今でも、そうなれるかもしれないな。 
 そう、ワタシは、ラスカちゃんを気に入りはじめていた。彼女の持つ、柔らかな、人を和ませる雰囲気が、そ
うさせるのかもしれない。
 ワタシは、妹の話を聞く姉のような心境で、彼女の話に聞き入っていた………。


40 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:41 ID:StzJ+qCZ
     つづき

  〜Side Uyo〜
 ユキとラスカちゃん、二人の会話は、不思議な緊張感が漂うものだった。ユキの方は、にこやかに聞いて
いるのだが………ラスカちゃんの台詞は、ひどく固い表情と声で、まるで台本を読み上げているかのよう
に、そらぞらしく聞こえる。………あの二人、喧嘩なんか始めたりしないだろうな。
「なあ……あの二人、一触即発だな」
 なんとか復活を遂げたマカオが、小声で呟いた。オレと同じような感想を抱いているらしい。
「ラスカちゃん、モロやきもち焼いてるぜ。お前も罪なやつだねぇ〜」
 そんなたわごとをほざきやがる。
「バカ言え。彼女はオレの妹分だからな。好きとか嫌いとか、そんな次元じゃねぇだろ」
 反撥すると、マカオは、オレの顔をまじまじと見つめて、無言のまま肩をすくめた。
「………………なんだよ」
「いや、別に。今の台詞を、彼女が聞いたらなんて言うかな、と思ってさ」
 ………………なんか、無茶苦茶バカにされてるような気がする。

「え!?それじゃ、ウヨ君とはずーっと前に、一度逢ったきりなの!?」
 突然、ラスカちゃんが声をあげた。
「それじゃ………なんで、そんなにウヨ君のこと…………」
 呆れた、と言わんばかりのラスカちゃんに対して、ユキは頬を染めて、だがはっきりと、決定的な一言を投
げつけた。それは………オレにとって、さらなる苦悩への号砲となったんだ……………。
「だって、オグナは、ワタシの…………ファースト・キスの相手……だもの」
 その瞬間、教室から一切の音が消え去った。耳が痛くなりそうなほどの沈黙。そして……。
『ええええええええええええええええええっ!?』
 ほとんど悲鳴のような叫びが、教室のみならず、校舎中に轟いた。その狂騒の中で、オレは……。

 口に含んだ牛乳を、思い切り噴き出して、ヨハネを白く塗装していたのだった………………。

                                          つづく


41 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:42 ID:StzJ+qCZ

                        次回予告

「……………なぜ姉さんたちがここにいる」

 ユキの爆弾発言。それは、オレをのっぴきならない状況に追い込んでいた。

「大丈夫か、ユキ?」

 過去への旅。それは、風化することのない記憶。

「だから、彼のことを好きになったの」

 二人の会話は、オレ達の関係をどう変えてゆくのか。

「………わ、私は……………。」

 次回 「回想」

 決意は、もう一つの決意を生む。


42 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :02/08/31 22:42 ID:StzJ+qCZ
三毛であります。
遅くなりましたが、ここに「Still…」の第二話をお届けします。
いや〜、難産だった(w
女の子の視点で文章を書くのが、これほど難しいとは。少女漫画や恋愛小説を読みあさって勉強したのに…。
まだまだ修行がたりないな(w

次回は、もう少し早くうpしたいと思います。

では!
                        望月衛介 「Your Words」を聞きながら  三毛 拝


43 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/08/31 22:45 ID:5/UAo6Mv
>>42
お疲れ様でしたm(__)m(w>三毛さん
力作拝見しました・・・・・・・(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!
次回作が楽しみであります!(w

44 名前:  :02/08/31 23:49 ID:WFVmNpLQ
ラブ

45 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :02/09/01 13:33 ID:M0LVTmox
>>42
いやいや・・・堪能させていただきました。
お疲れ様でした。m(__)m
三者のスパイラル具合の描写が素晴らしく表現されていて
読んでいて引き込まれて行く感じでした。
何と言うか・・・まるで教室の中にいる一傍観者のような・・・・(笑)
次作が非常に楽しみです!
期待して待っております。

46 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/09/02 16:07 ID:UMTdYhXP
保全カキコ滅茶苦茶しないと落ちそうだ・・・・。
あげても良いが、馬鹿が来ると困るしな・・・・。


47 名前:ゼロ :02/09/03 00:38 ID:uLNKijzt
 カンコ君の自由研究――ニダーの進化について

 カンコ君は、夏休みの自由研究に、ある生物の研究を選びました。

 カンコ「ついにできたニダ・・・これが発表されると、ウリは、ウリは・・・」

 さて、それは、どんなものであったのでしょうか?


48 名前:ゼロ :02/09/03 00:40 ID:uLNKijzt
 『ニダーの進化について 5年地球組 朴利男』

 ウリは、ニダーについて研究したニダ。「ニダーは、モナーの起源ニダ」
と言うように、ニダーの進化には、一連のプロセスがあったニダ。

  Λ_Λ   
 <丶`∀´>  ウリの名前はニダーと言うニダ。

 ウリの先祖であるダン君がいた時代は、まだ、ニダーは、エラがあった
ニダ。そして、ニダーの仲間達は、新天地を求めて旅に出たニダ。そして
、環境が変化するにつれて、ニダーの顔に大きな変化が現れたニダ。

  Λ_Λ   
 (丶`∀´) だんだんエラが丸くなったニダ。

 そして、クダーラの時代になると、隣にある、ニホンの先祖であるヤマト
が治めていた国の影響で、だんだん、なまってきたニダ。

  Λ_Λ   
 (丶`∀´) なんか、言葉が変になったモダ―。

49 名前:ゼロ :02/09/03 00:42 ID:uLNKijzt
 そして、ニホンの家の奈良の間に、大きな大仏像が出来た頃には、ニ
ダーの目は、だんだん下がってきたニダ。

   Λ_Λ   
 (丶 ̄∀ ̄) だんだん垂れ目になって行くモダ―。

 それから、何年かの月日が流れて、ニダーは、完全に垂れ目になった
ニダ。

  Λ_Λ   
 (丶´∀`) これじゃ、ニダーの意味はないから、モナーと名乗るモダ。

 群雄割拠の時代になって、ヒデヨシがウリ達の先祖の家を襲った時に
は、そのときのモナーは完全に、語尾が「モナ」となっていたニダ。

  Λ_Λ   
 (丶´∀`) やっと、現在のモナーに近づいてきたモナー。

50 名前:ゼロ :02/09/03 00:43 ID:uLNKijzt
 エドの時代になって、モナーにエラは必要ないことが解り、月日と共に
、退化していったニダ。

  Λ_Λ   
 ( ´∀` ) ああ、すっきりしたモナー。

 そして、現在になって、ウリたちがよく見かけるような、モナーが誕生し
たニダ。

 ∧_∧
( ´∀` ) みんなは、このプロセスがわかったモナ?

 これで、「ニダーは、モナーの起源ニダ!」ということがウリによって証
明されたニダ! ウリナラマンセー!

(終わり)

51 名前:ゼロ :02/09/03 00:45 ID:uLNKijzt
 補足

 これは余談ニダが、ギコや、モララーも、ニダーがモナーへと進化する
過程の途中で生まれたニダ。

  ∧∧ 
  (゚Д゚,,) 漏れも関係あるのか?ゴルァ!

 ∧_∧
( ・∀・ ) イイ! これイイ!


52 名前:ゼロ :02/09/03 00:47 ID:uLNKijzt
 みんなの自由研究の採点をしていたフラメンコ先生は、ショックのあま
り、1週間寝込んでしまったそうです・・・

 タイワン 「バカンコにしては、まともと言うかバカと言うか・・・」
 ニホン 「カンコ君、こんな研究をして、他のみんなに何か言われない
かなぁ・・・」

 みんなに心配されるカンコ君でした。 (おしまい)

53 名前:ゼロ :02/09/03 00:51 ID:uLNKijzt
 こんばんは。ゼロです。
 今回、補完スレに初めて書かせていただきました。
 いかがだったでしょうか?
 ちょっと趣向を凝らして執筆しましたが、何せ、これが、本編に載せるべきかどうか
迷っています。
 みんなの感想を待っています。 それでは、また・・・

54 名前:YO!グルと :02/09/03 23:33 ID:kdqOTnX8
「大打撃! 大打撃!」


カンコくんは、空母「テーハミングク」の艦橋に立っていました。
大人になった彼は、長身の体にカコイイ将校服をまとって、鋭い目で空を見つめていました。
新月の夜ということで空は暗く、いくつかの星しか見えませんでしたが、その視線の
先には韓国海軍の誇る無敵の空母航空団がいるはずです。
そんなカンコくんの背中に、声がかかります。
「ウリナラ攻撃隊、間もなく東京湾へ到達します」
カンコくんは< ̄ー ̄>ニヤリと笑うと、振り向いて居並ぶ幕僚たちを見まわします。
そしてマイクのスイッチを入れました。

「総員、傾注するニダ!」

カンコくんの声が、「テーハミングク」全体に響きます。いえ、その声は韓国海軍
第一空母戦闘群及び対日海兵遠征軍に参加する全ての艦艇に行き渡っているのです。

55 名前:YO!グルと :02/09/03 23:34 ID:kdqOTnX8
「諸君、夜が来たニダ。無敵のウリナラ兵諸君、最古参のチェゴ兵諸君
万願成就の夜が来たニダ。光復の夜へようこそ!!」

芝居がかった口調でカンコくんは続けます。

「堰を切るニダ!! 戦争の濁流の堰を切るニダ!! 諸君!!
第一目標は東京全域!!
国会議事堂!! 東京タワー!! 首相官邸!! 財務省本庁舎!! 防衛庁庁舎!!
政官庁舎群!! 皇居宮殿!! 宮中三殿!! 吹上御苑!!
大道庭園!! 皇居東御苑!! 皇宮警察本部!!
警視庁!! 国税庁 !! 護国寺!! 
新宿、渋谷、品川、千代田、全て燃やすニダ!!
都庁!! 陸上自衛隊陸上幕僚監部施設!! 明治神宮!!」

56 名前:YO!グルと :02/09/03 23:34 ID:kdqOTnX8
参謀の一人が、言います。

「カンコ司令!! 靖国神社は? 」
「爆破しる!! 当然ニダ!! 不愉快極まる。欠片も残してはいかんニダ!!」

「上野公園はいかがしますかカンコ司令!!」
「燃やすニダ。西郷像は倒すニダ。
浅草寺、国立博物館、国立国会図書館、全部破壊しる。不愉快ニダ」

「レインボーブリッジは?」
「落とすニダ。勝鬨橋もニダ。歌の様に」

「武道館どうしましょうか」
「爆破しる」

艦隊全体で高まってきたボルテージを感じ、カンコくんは高々と叫びます。

「ケンチャナヨ。目についた物は片端から壊し、目についた者は 
片端から殺すニダ!! 存分に食い 存分に飲むニダ。
1200万のチョッパリは、今宵ウリたちの 晩飯と成り果てるニダ。
さあ!! 諸君!! 殺したり謝罪させたり賠償させたり死なせたりするニダ。
さあ乾盃をしる。ウリナラは遂に、今宵・此の時より雪辱を果たしたのだ」

万歳(マンセー)!! 万歳(マンセー)!!

57 名前:YO!グルと :02/09/03 23:35 ID:kdqOTnX8
「マン……セー……マン……」

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!

目覚し時計の音に、カンコくんは飛び起きました。
手には、昨日ニホンちゃんから借りた(奪った)マンガ本が握られています。
「アイゴー!! せっかくいい夢を見ていたのに……」
カンコくんは頑張って夢の内容を思い出そうとするのですが、見る見るうちに
記憶は消えてしまうのでした。とても楽しくて興奮する夢だったはずなのですが。

58 名前:YO!グルと :02/09/03 23:35 ID:kdqOTnX8
夢落ちでスマソ。
ソースは特に無し。
強いて言えばF-15とかイージス艦とか空母とか、対日戦を想定しているかの
ような過剰かつ偏った韓国軍の装備志向かな。
元ネタは
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1025398394/
の97、98、112
原文にしっかり対応させるのにけっこう疲れた……。

59 名前:_ :02/09/05 04:19 ID:mnOC6Cxo
保守保守。

60 名前:100話作者 ◆UMAIu01k :02/09/06 18:02 ID:g4k+y/hF
えーと、例の2本(バカボンと稲中のパクリ)の扱いどうします?
自分としては、キッパリと「収録すべきでない」と考えます。

本スレではやりたくないので、こちらで御意見ぼしう。

61 名前:machina@御淫居 :02/09/06 18:10 ID:wKN3jAze
>60
個人的にはワロかしてもらいましたので
収録しないということであれば、補完スレに転載されると助かりまつ

62 名前: :02/09/07 00:04 ID:xMJOELAG
バカボンの方を指摘したものです。

なんて言うか、2本とも基本的に登場人物のキャラを掴んでいない上、
なんの創作もないんで、作品といえるものではないと思うのですが・・・

もっとも、シオンちゃんを使ったギレンの演説はどうなるんだの問題は
ありますけど(これにも笑えないとツッコミを入れた覚えがあります)。

63 名前:弓式 :02/09/07 15:38 ID:OiQcTbMN
中国的楽国際網
今日も楽しくネットライフのチュウゴ君。
でもなんだか顔が不気味ににやけてます。
「ふっ・・・ネットといえば中アルネ、ニホン風でいうと伽アルカ・・・」
えーこの意味は自分で調べてください
「さぁて、いつものようにグーグルで検索するアル。
やっぱり面倒だしブックマークしたいアルな。でも父に見つかるアル。この前、履歴を残してたら危うく見つかりそうになった
アル、用心しなければ・・」
カチャカチャ、グーグルのボタンをポチットな
「早くでてこいアル。・・・」
5分経過
「F5F5F5F5F5ーーーぉ
ぜーはーぜーはーあれ?地球町の者が使ってるのか?くっ、仕方ない少し待つアル。」
30分経過
チュウゴ君F5のし過ぎで汗だくだくになってしまいました。
「何故繋がらない・・・?これでは我がカンコのようじゃないアルか・・・ちょっと香に聞いてみるアル。」
香ちゃんはチュウゴ君よりインターネット暦が長いのです。だからちょっと誤作動が起きると
チュウゴ君は香ちゃんに聞いています。
「香!グーグルに繋がらないアルー!」
忙しいのか台所で夕ご飯を作りながら香ちゃんは答えました。
「なぁに!?父さんがグーグルは禁止したって言ってたよー!」
「え!?何故アル!?」
「・・・自分の胸に聞いてみたら?個人的には動画Oァイルナビゲーターとかエロ幕府とかが原因だと思うけどね」
「・・・・へぇばれてたんだ」
「うん・・・っと、マーボー豆腐出来上がりっと。」
「・・・ばれてたんなら仕方ないアル!グーグルじゃなくてYAHOOで検索するアル〜ケンチャナヨ!」
「なんかこの頃チュウゴ、カンコ君に似てきたね。」
「・・・それはちょっと言い過ぎアル・・・」

64 名前:弓式 :02/09/07 15:42 ID:OiQcTbMN
http://slashdot.jp/article.pl?sid=02/09/02/0832235&mode=thread
中国禁止国際網。
理由、情報統制使役
此偽中国語

65 名前:  :02/09/09 06:11 ID:qS+8vRPX
保守age

66 名前:100話作者 ◆UMAIu01k :02/09/10 21:39 ID:jHdc/Gbz
ニホン 「うんしょ、うんしょ、えーい」
タイワン「どうしたの?何か重そうね」
ニホン 「うん、このスレ、ほしゅのためにあげなきゃならないんだけど、重くって
      でも、この3号機からは実用機だから、頑張らないと」
タイワン「そうなんだ……なにか手伝うことない?」
ニホン 「あともうちょっと…3・2・1 いっけーーーーーーーーーーっ」
タイワン「上がれ、上がれ上がれーーーーーーーーーーーっ」

こうして、スレH2A3号機は無事にあがりました。

カンコ 「ふんっ、ウリナラ宇宙軍の方がすごいニダ」
キッチョム「ニホンはウリの家への攻撃花火の実験をしたニダ」
チューゴ「我々は月へ行くアルよ。」

タイワン「女の子が思い物持ちあげてるのに見てるだけの口先野郎共がなに言ってるかーーっ」

3人組「アイゴー」「アイゴー」「アイヤー」

祝 H2A3号機打ち上げ成功 兼 保守上げ



67 名前:__ :02/09/12 02:39 ID:vYZkSWhS
http://www.cnn.co.jp/fringe/K2002091000087.html
「パジャマで外出も買い物も 上海ファッション事情」

保守保守。

68 名前:川瀬 ◆No212gxw :02/09/12 23:12 ID:7CvUwNV6
 | _
 | M ヽ ココハ、保守sageレスカ?
 |从 リ)〉
 |゚ ヮ゚ノ| 
 ⊂)} i ! 
 |_/ヽ|」 
 |'   


69 名前:   :02/09/12 23:42 ID:tPSZcKsi
保守

70 名前:KAMON ◆wzJSYC0I :02/09/13 00:38 ID:xpp+oRkq
ハプスブル「グ」先生

「ハプスブルグ先生、おはようございます!」
ウヨ君が元気よく挨拶します。
「・・・ああ、おはよう」

「ハプスブルグ先生、この線形代数の問題が分からないんですけど・・・」
ラスカちゃんが職員室に質問しに来ます。
「ええとこれは・・・ごめん、イマーム先生に聞いて。」

「ハプスブルグ先生、明日の職員会議のことだけど。」
フラメンコ先生が仕事の話を持ちかけます。
「え、ああ・・・はい・・・」

今日の先生、生返事ばかりでうつむいてばかりいます。
すれ違ったニホンちゃんが心配して聞きました。
「どうかしたんですか? ハプスブルグ先生?」
「いえ、何でも・・・」

「私、本当は、ハプスブル『ク』なのに・・・」
ハプスブルク先生、何かと気苦労が多いようです。

71 名前:! :02/09/14 09:35 ID:WReNziN7
age

72 名前:交流の時代ですよ。 :02/09/14 09:53 ID:WbHCxWtx
朝鮮関係の総合情報検索HPを貼ります
http://www.han.org/a/
あなたハン板の方は朝鮮文化をわかっていません。
もっと勉強してください。
そして私達の実情を理解してください。
何故今日本にいるか、また祖国がどのような惨劇に見舞われたか。



73 名前:ななし :02/09/14 10:48 ID:CWohqWx7
悪い。はっきりいって興味がわかない。
キムチ以外に何かあるの? 朝鮮文化。

74 名前:ななしはちっちゃなフォトグラファー :02/09/14 17:14 ID:8D+B/rkB
いろいろあるっしょ。犬食いとかウリナラマンセーとか謝罪と賠償(以下略)とか。

75 名前:KAMON ◆wzJSYC0I :02/09/14 21:36 ID:DOfzFjtD
>>72
オマエモナー

・・・すごく久しぶりに言った、このせりふ。

76 名前:川瀬 ◆No212gxw :02/09/16 03:18 ID:E31aP87Q
>>180
 | _
 | M ヽ
 |从 リ)〉 足切リサンガ、ヤッテ来ルソウナノレ
 |゚ ヮ゚ノ| ageマス
 ⊂)} i ! 
 |_/ヽ|」 
 |'   

77 名前:ギャラリーフェイク風1 :02/09/16 03:46 ID:zSZRZIhu
とある港にある倉庫。その中には偽物しかおいていないギャラリーがあった。
そこのギャラリーのオーナーであるフジタレイジは悪徳画商として名をはせていた。
だが彼の実力は本物である。そのため彼にはいろいろな仕事の依頼がまいこんでくる。

とある家の歴史書の真贋を見極めるフジタ。
なんでも三国志は本当は五国志だったことを表す資料文献らしいのですが・・・

(´」`)<「こいつぁは残念ですが真っ赤な偽物ですぜ。」 『嗚呼!哀誤ー』
フェイク!
その夜、依頼主から宴を開いてもらうフジタ。なんでも世に知れる前に贋作とわかり
大変感謝しているとのこと。なにか普段なら謝罪を要求でもしているかのような感じ。
それはさておき依頼主はフジタの腕を見込んで次の仕事を依頼しました。

「元メトロポリタキュレーターの腕を買ってこれを修復してほしいニダ」
それは幻のタケシマおパンツ。古くから文献に記されており歴史には戦国時代から
それは存在していましたが、しかしなぜそれが・・・「お互いに余計な詮索はなしニダ。」

<`∀´><「おパンツに書かれた文字を書き換えてほしいニダ」
ニダ〜  「冗談じゃない、これは完成された芸術だ。俺はおりるゼ。」>(´L`)
                                            ゴメンデスゼ!
「おっと、幻のカニ料理、ケジャンはあきらめるニダか?」
フジタの大好物のカニを人質にしました。


78 名前:ギャラリーフェイク風2 :02/09/16 03:47 ID:zSZRZIhu
丁寧にブランド名のタケシマの刺繍の糸を解してとっていくフジタ。
依頼主にも修復作業を手伝わせますが、なぜか依頼主はモジモジしています。
フジタは勘繰ります。このおパンツについて必死で関係を否定する依頼主。
フジタは一計を案じ、彼の興味をそそるお話しをしました。あくまで芸術論ですよ・・・

翌日・・・
地球町小での五年生のプールの後に自分のおパンツがないことに気づくニホンちゃん。
そっと机にはあのタケシマおパンツを忍ばしてあり、それに気づいてほしい依頼主。
いろいろな思いの詰まったおパンツをニホンがはくと想像する彼。
彼は昨日のフジタの話を思い出す。

 (´」`)<「おパンツを額縁にいれ観賞してどうなる。      「・・・」><`∀´;>
オマエサン  はいてこそのおパンツ。そうは思わんかね。」        ハアハア

しかし、「うっ、これは・・・」 ご丁寧に独島と刺繍入りパンツを発見するニホンちゃん。
全ての犯罪の点が線でつながり、クラス一同でつるし上げられるカンコ君。

フジタはギャラリーで彼が今頃どんな目に会っているかは検討がついています。
そうなるように仕組んだからです。しかし報酬はすでにキャッシュで受け取っています。
が、トランクをあけフジタは愕然としました。それは大量の穴あき500ウォン。

 (;´」`)<「やられた。食えん奴だ。」
フェイク!

79 名前:ゼロ 風 1 :02/09/16 03:48 ID:zSZRZIhu
全てを創造し複製を「本物」にすることができる神の手を持つ男、ゼロ。

ゼロは小学生の女の子から依頼を受けていた。女の子の名はニホン。
幻の「ネコ車」の製作の依頼を受け、その理由を聞くゼロ。
彼女には自称ヤンパンはの子孫の知り合いがいる。しかも目に余るという。
   _
  │ | 
⊂===⊃
 <ヽ`∀´><「ヤンパンゲームウ!       ヤンパン?  (^▽^;)←1番
         1番と2番はウリを担ぐニダ」  オウサマダロ!(゚ー゚*) ←2番
                                                   
しかしカンコ君が今もっているものにはネコ車は車なのにミコシ!贋作と思われる。
もしもヤンパンのネコ車があればその製作過程でヤンパンとは何かがわかるかも。
ヤンパンってなに!彼の心の闇を理解するためにもネコ車が必要!だと。
                                     _
(;T▽T)<「お願いします、ミスターゼロ!」 「承知した。」>( _「)


【ゼロ ゼロ別宅にて】ゼロは瞑想している。・・「ヤンパンの生まれた環境。」・・
・・「巨大な存在がいつも付きまとい、自身の保身をいつも前提に考えていた」・・・
・・「その環境からヤンパンが生まれた。しかし、そんなものはどこも一緒だ。」・・・
・・「もっとなにかヤンパンになって考えるんだ。本当にネコ車は必要なのか」・・・
ゼロは目を見開き、専用ヘリでカンコ家へと飛んだ。本当のヤンパンになりきるため。

80 名前:ゼロ 風 2 :02/09/16 03:49 ID:zSZRZIhu
【ゼロ カンコ家にて】
ゼロは驚嘆した。凸凹の道に驚愕した。当時はもっとひどいはず。
ならば、あえて車輪をつけた理由がわからない。だが、彼はヤンパンになりきる。
その時だった。現地の子がゼロにぶつかり、頬についたキムチがゼロの服に赤いシミを
つけてしまった。ヤンパンになりきっていたゼロは自然と叫んだのだった!
「ごめんですんだらINFなんていらないニダ !謝罪しる。」ウリナリを理解した瞬間だった。
 _
(;_「)<「そうか、そうだったのか、謎は解明された!」   <`∀´;>
                                     アブナイヒトニダ
【ニホンちゃんinカンコ家】
ゼロはニホンちゃんにネコ車を用意した。ニホンちゃんは驚きます。それは上流の人が
乗るとは思えない代物。セスペンションもゴムタイヤもない。お尻に優しくない設計です。
これは何をするもの?ヤンパンが乗るのでは!これではスーパー仁君を賭ける気もせず。

しかし、カンコ君は大喜びです「ヤンパン様が蘇ったニダー」といいつつ乗り込みます。

        ウリウリウリィィィ
     \■/
・●    ■    ・●
 ■¬━━┳━━∠■
/|     ◎     八=ξ 

ニホンちゃんは思います。、ほんとはしょぼ・・・、乗りづらいだろうと。なんでこれが
ヤンパンの証なのか。ひどい振動で揺られている様はヤンパンでなく、バスの中央の
補助席で虚勢を張るバス酔い中のいつものカンコ君。降りないのはただの見栄っ張りと気づく。



81 名前:ゼロ 風 3 :02/09/16 03:51 ID:zSZRZIhu
          ・・ウ・・・リィ・・
    !     《困》       !
 \●/    ■      ∠●>
  ■    ━━┳━━    ■
  | \      ◎       | \ 
 

ニホンちゃんはハッと気づきます。彼は超見栄っ張りだと。乗り心地よりも人がどう思うかが重要。
それこそがヤンパン。と同時も自分のブランド嗜好も戒め、これでイーブンだと思い込みます。
ありがとうゼロ!大事なことを気づかせてくれて。あなたは私にこれを教えようとしてくれたのですね。
 _
( _「)ノ_            〜〜[](^▽^;) 1,000,000,000,000!
     \「では報酬をこれだけ」  V

しかし「スイス銀行のオール0の口座に払わせてもらいます。」と笑顔でニホンちゃん。
 _
( _「)<「本物はひとつでいい!」



ニホンちゃんはゼロに「高麗版大般若経」の本物を作成を依頼する。
一方カンコくんもフジタレイジに「高麗版大般若経」の贋作を依頼する。
3つの「高麗版大般若経」がおりなす大事件!次号「真作 対 贋作」
  _
 ( _「)<「本物はひとつでいい!」 「真贋は本人が決めれば良い」>(´L`)

(;^▽^)<「本当にあるの?」   「ずばり、ないニダ!ケチョンナヨ」><`∀´;>



82 名前:急遽説明です。 :02/09/16 04:19 ID:zSZRZIhu
「両方とも漫画ニダ」><`∀´;>
かたっぽは本物を作っちゃう。かたっぽは偽物ありきのお話です。

ゼロはシュメール人のホームページを作ったり、ストーンヘンジの軍事兵器
としての秘密を暴いてます。フジタは風呂屋を再建したり、足長おじさん
したりするお話です。

知らない場合はコンビニとかでOK!両方ともヤンパン話はまだだから
チェックしとくのもいいかも!高麗版大般若経の話もまだだな〜不自然。

(;^▽^)<「やっぱ意図的に題材として選ばないのかな〜」
オトナダネ!

83 名前:アゲ男 :02/09/17 15:14 ID:r73TcIWz
あげとこ

84 名前:machina@御淫居 :02/09/17 18:41 ID:qeSWgOFw
拉致祭り対策ageです

85 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :02/09/18 03:03 ID:bUMOzNbH
黙祷しつつ保守上げ!


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