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第1093話
100話作者 ◆UMAIu01k
投稿日: 02/07/06 19:16 ID:ImAleuVD
■夏の終わりに (1)
夏休みが終わった、最初の学校の日。教室の中はざわざわしています。
「夏休みは、みなさんはどう過ごしましたか?」
フラメンコ先生が言います。
「まぁ、良いバカンスでしたわ」エリザベスちゃんは余裕の表情です。
「うちでは、頂上会談があって、みんながきてくれてにぎやかだったよ。」
カナディアン君が珍しく発言します。
「うん、うちはシューキュー大会はあったし、頂上会議にはアーリアちゃんと一緒の自転車で行ったんだよね。」ニホンちゃんも良いお休みを過ごしたようです。
「うむ、あれはよい会議だったな」アメリー君も楽しかったようです。
そのとき、教室の外から妙な歌(?)が聞こえてきました。
「てーはみんぐっく どんどんどんどん。てーはみんぐっく どんどんどんどん。」
「あら」それを書いて、エリザベスちゃんが顔をしかめました。
ニホンちゃんちでは楽しかったんですけど、カンコ君のうちで印象的だったのはあの情熱的な応援だけでしたわ…」
■夏の終わりに (2)
「こら、カンコ君!遅刻ですよ」
フラメンコ先生が入ってきたカンコ君をしかります。
「なにを言うニダ、ウリはシューキュー大会で4位ニダよ。もう先進家ニダ。先生の言うことなんか聞かないニダ」そして、また、「てーはみんぐっ…」まで言いかけたところでフラメンコ先生に襟首を捕まれました。
「いーい、カンコ君。よくききなさい。先生は、それを教室ではききたくないの。わかった?」
「ニ、ニダ?」先生のあまりの迫力にカンコ君もとまどっています。
「もうシューキュー大会はとうに終わったし、あなたの家ではいいのかもしれないけれども、あまりの大騒ぎでご近所の人が体調を崩したりしているの。タイコも教室内では禁止です。」
フラメンコ先生は、カンコ君からタイコを取り上げました。
■夏の終わりに (3)
「さて」
カンコ君を席に着かせたフラメンコ先生は、にっこり笑いました。
「夏休みの宿題を出してください。」
「はーい」教室の皆はそれぞれに宿題を出しました。
ところが。
「あれ、カンコ君の宿題は?」宿題を集めていたフラメンコ先生がききました。「もってこなかったの?」
「ウリ?」カンコ君はこころなしかぼーっとしているようです。いつものキムチパワーがありません。
「ウリのシューキュー大会効果で、地球町はウリを認めるニダ…」
続けようとしたカンコ君の机をばしっとフラメンコ先生がたたきました。
「なにを言っているんです? 夏休みの宿題は?」
「ウリの家の話題は80%がシューキュー大会ニダー、ニホンちゃんちの話題ではもっと比率が少ないニダ、ウリの勝ちニダ〜」
■夏の終わりに (4)
フラメンコ先生の額に青い筋が浮かび上がってきます。
「し・ゅ・く・だ・い・は・っ」
「できてない…ニダ」カンコ君はようやくポツリとつぶやきました。
「シューキュー大会が終わってから、何もする気が起きないニダ。寝ても覚めても『てーはみんぐ』が聞こえてくるニダ…」
そして、その晩。フラメンコ先生から、宿題をやってないことを聞いたカンコママは、カンコ君のお小遣いを40%ほど減額したのでした…。
(力無く)「アイグォー」
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WC後の韓国が、WC時の生産量の減少に悩んでいることや、後遺症の無気力症に
悩まされていることからです。カンコ君の発言はかの国の新聞からそのまま。
ちなみに、アーリアちゃんとニホンちゃんが自転車に相乗りというのは、西ドイツの
首相と小泉首相がWCからサミットに日本の政府専用機に同乗していったと言うことです。ネタがかぶっているのは勘弁…
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