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第1120話
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投稿日: 02/07/18 02:33 ID:2F2I/ec9
「貸し借りあれこれ・1」
シュウキュウ大会が終わったあと、
参加者たちはカードの交換をしました。
これはシュウキュウに限らず他のカードゲームでも
よくあることなのですが、
自分のカードを他の人に貸してあげて、LVアップしてもらったり、
強いカードを交換で貸し合ったりするのが一般的です。
ニホンちゃんの有名どころではシュウキュウの「ナカタ・カード」を
マカロニーノ君に、ベースボールでは「イチロー・カード」をアメリー君に
貸してあげていて、なかなか奮戦しているようです。
先日のシュウキュウ大会のように直接対決の時や
大きな大会の時はお互い元の持ち主に
返す約束になっていますが、一旦相手の手札に入ってしまうと約束の期間が
来るまでは使い方は基本的に手札の持ち主次第。
組み合わせでは予備のカードとして使用されないこともままあるようです。
それでも貸し借りが頻繁にあるのはカードに“箔”がつく、
ということもありますが、やはりお互いの健闘を称え合うスポーツマンシップの
意味合いもあるようなのです。
「貸し借りあれこれ・2」
そんな中、誰あろういつもの彼が騒いでいます。
「どうしてニダ! なじぇウリの“アンジョンパン・カード”を
使わないニダか!?」
「どうしてって僕の勝手だよ。そういう約束だろう?」
ムッとしながらも顔を真っ赤にして詰め寄るカンコ君相手に
椅子に座って答えるのはマカロニーノ君。
今日はマフィアのようにキマっています。
「それならウリにカードを返すニダ! もうマカロニーノになんか
貸してやらないニダ!」
「いやだね」
あっさり言い返すマカロニーノ君。それを聞いたカンコ君は
それこそ末期のキムチのようにどす黒く顔を染めてしまいます。
「約束の期間が終わるまで、これは僕のカードの1枚だ。
今更な事を言われても困るよ」
先日の大会でアンジョンパン・カードを片手にカンコ君は
マカロニーノ君を散々に侮辱しました。
曰く
「マカロニーノの手札ではウリを止められないニダ」
曰く
「マカロニーノの手札はもう終わりニダ」
これには比較的温厚なマカロニーノ君も怒り出しました。
「貸し借りあれこれ・3」
「もう今度からキミのところからカードを借りないよ!」
言い切ったマカロニーノ君ですが、さすがにそれは
スポーツマンシップの観点からは言い過ぎでした。
もともと試合前から“悪のニホン家の仲間”などとマカロニーノ家を
口撃していたカンコ君は更に逆ギレして手のつけられなくなった
醜態を見て我に返ったのか、マカロニーノ君も
すぐに「さっきのは言い過ぎだった」と矛を収めようとするのですが
図に乗るのはカンコ家の習い、それにはマカロニーノ君も本気で臍を曲げて
しまったのでした。
それを横目で見ながらニホンちゃんは幾度目かの言葉を呟きます。
「どうして仲良くできないんだろ?」
その手にはフランソワーズちゃんから借りていた「トルシエ・カード」に
変って、新しい司令官カードになるであろう「ジーコ・カード」があるのでした。
しばらく使われない運命となってしまったカードを見ながら
今日もカンコ君の叫びが町内に響きます。
「アイゴォーーー!!」
おわり
解説
&
投稿日: 02/07/18 03:07 ID:2F2I/ec9
ちょっと古いニュースかもしれませんが
アン・ジョンファンの進退問題をネタにしてみました。
大会参加者の名誉回復が為される事を祈りつつ
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(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: