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第1128話
雉虎
投稿日: 02/07/23 16:51 ID:MSCIGuH7
カンコ君の持ち物
風渡る初夏の季節、蝉時雨が降り注ぐアメリー商店の前で
今日もカンコ君のだみ声が蝉時雨を消さんばかりにと響き渡ります。
「アボジ〜、オモニ〜!買って欲しいニダ〜!」
カンコ君、三歳児よろしく今にも寝転び出さん勢いで
カンコ父とカンコ母にアメリー商店のショーウィンドに飾られた
靴をせがんでいるようです。
「頼むニダ〜、このニケの靴が欲しいハセヨ〜。みんなも持ってるニダ〜!」
カンコ君、それはナ○キと読むのではないでしょうか?
呆れ果てたカンコ父がついに口を開きます。
「カンコ、お前にはチョゴリより多い小遣いを渡しているニダ?」
それにカンコ母も追従します。
「そうニダ。それにチョゴリはちゃんと貯金通帳まで持っているハセヨ。」
カンコ君、開き直って言います。
「チョゴリはケチニダ。貯金が趣味みたいな物ニダ。ウリには貯金なんてケンチャナヨー!」
カンコ君、さらに顔をキムチ色に染め豪語します。
「ウリは、アメリーやニホンに負けたくないニダ!ウリの方が良い物を着て
ウリの方が『ふぁっしょんせんす』が良い事を見せ付けたいニダ!」
そう言い放つと遂に、その場に寝転び駄々を放ち始めてしまいました。
右へ左へ寝転がり駄々をこねるカンコ君を見た他の地球町の住人が
クスクスと笑いながらアメリー商店の前を通り過ぎて行きます。
その他人の嘲笑にカンコ父とカンコ母の顔はキムチ色に染まりました。
猛烈な勢いで転がり続けるカンコ君に遂にカンコ父が折れました。
「わかったニダ!買ってやるからもう起き上がるハセヨッ!」
その言葉に反応し、目をキラキラさせながらカンコ君は立ち上がりました。
「さすがオボジニダ!チェゴ、チェゴ!オボジマンセー!」
カンコ君、自分のウリナラ脳内のすべての褒め言葉を動員してカンコ父を
ヨイショしまくっているようです。
「その代わり、カンコ、来月の小遣いから引いて置くハセヨ!」
浮かれまくっていたカンコ君にカンコ母が釘を刺します。
カンコ君、不気味な歓喜の舞を舞っていましたがカンコ母の言葉に動きが止まります。
「そんな!オモニ!アイゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
カンコ家一同がその場から去り数時間後・・・
おや?また誰かがショーウィンドウの前で駄々をこねているようです。
またカンコ君でしょうか?
「買って!買って!買って〜!あの無公害光学式花火迎撃器!買ってぇぇぇぇ〜」
父と母はオロオロとしています。
「やめなさい。恥ずかしいですよ!桜!」
ニホン父はショーウィンドウにへばり付きイヤイヤをしているニホンちゃんに言います。
「そうですよ。みっともない真似はお止めなさい。桜さん。」
ニホン母も一生懸命にニホンちゃんに諭します。
「でも欲しいなぁ。コレ・・・」
ニホンちゃんはアメリー商店から後ろ髪を引かれる思いで両親に手を引かれ
離れていきました。
しかし・・・・ユリカゴからカンオケまである品揃いのアメリー商店・・・
恐るべしですね。
おしまい
ソース
http://japanese.joins.com/html/2002/0721/20020721193510300.html
解説
雉虎
投稿日: 02/07/23 17:02 ID:MSCIGuH7
ご無沙汰しております。雉虎でございます。
今回はカンコ君の方はソースがありますが、ニホンちゃんのネタはソースがありません。
ad−proさんの作品から引用させていただきました。
(ソース探したのですけど見つかりませんでした。)
ad−proさん、ごめんなさい。そしてありがとう
謝罪はしますが賠償は(以下略)
皆様のご意見、ご批判、真摯に承ります。
それではまた。
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