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第1150話
reg
投稿日: 02/07/30 15:30 ID:3ctLpYxS
『スウィッツランドルフ先生その二』
スウィッツランドルフ先生がきて三日が立ちました。
先生はいつも中立、悪く言えばどっちつかず、優柔不断、そして天然だと
いうことがわかってきました。目つきのやわらかいやさしい先生です。
何事も白黒はっきりつけるフラメンコ先生とはまた違った感じで
みんなもなかなか楽しんでいます。でもちょっと不満です。
「ねー先生!私とエリザベスどっちがかわいいと思う?」
フランソワーズちゃんが聞きました。いつもなら100%喧嘩です。
「そうだねぇ。二人ともそれぞれいいとこがあるから
ひとそれぞれなんじゃないかな?僕は二人とも好きだよ。」
どっちつかずな返答に喧嘩はおきませんでした。
先生は生徒を傷つけまいとしてるんですがにえきらない態度に
二人はちょっと不満です。
そんな時ある事件が起こりました。やはり始まりはカンコ君でした。
「ウリとニホンどっちが優秀ニダカ?」
カンコ君が聞きました。先生は例によってこう答えました。
「二人とも得意不得意があるじゃないか。それに二人ともとてもいい生徒だよ。」
しかしカンコ君
「いいや!どの面でもウリの方が優秀ニダ!!ほら優秀っていうニダ!!」
お得意の既成事実作りです。
「いや、でも…
「言うニダ!!ウリの方が優秀って言うニダ----------!!」
カンコ君ついに教卓のそばで床に転げ周り始めました。
そのときカンコ君の足が教卓にあたって座っていた先生のメガネが取れました。
「ニダーーーーーーーー!ニダーーーーーー!!ニダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
バ ン ! !
「ニダ!?」
「…いいかげんにしなさい……」
「ナッ…何を言ってるニダカ!?ウリのほうがニホンより…
先生はカンコ君をにらみつけました。
「ワッ…わかったニダ!キ…今日のところは同じでいいニダ!!」
「そうです…私は中立が一番です…フッ…フフッ…フフフフフ…」
そういいながら先生は静かにメガネをかけなおしました。
「アレ?カンコ君どうしたんだいい?」
先生はいつもの笑顔に戻っています。
「ナッ…何でもないニダ」
スウィッツランドルフ先生はいつでも中立です。
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