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第1167話
名無しさんお腹いっぱい
投稿日: 02/08/05 23:25 ID:iwnQ3kmk
三河屋イラク
ある昼下がりの午後
ぴんぽーん
ニホン「どちら様ですかぁー?」
ラフなTシャツを着た男の子が大きな台車を引いて立っていました。
イラク「すんまへん。わいイラクってゆうもんなんですが?油いりまへんか?」
ニホン「あれーアッラー組の子?ごめんねぇーうちはサウジちゃんの取ってるからだめなの。」
さすがニホンちゃん、4年生なのに訪問販売のあしらい方を良く知っています。
イラク君はニホンちゃんに断られたのも何処吹く風、タオルで汗を拭くと本を台車の中から出しました。
イラク「まぁまぁ、そういわはんなや。わいから油をとったらまもなく、
あの有名小説家!!フセインとうちゃん直筆の本。これ!あんたにあげたるわ!」
ニホン「フセインさん?え?あの人小説家だったの?確か職業は政治家さんだったような・・・
どっちにしてもそんな売れてない小説なんていりません」
イラク「いやうちじゃ結構売れてんのよ。これ。なぁ一回とってみる価値あるやろ〜」
とんとん
イラク君の肩を叩く人がいます。
イラク「なんや!?うるさいのう!仕事の邪魔やあっちいけしっしっ」
とんとん
そんな言葉、お構いなしに叩いています。
イラク「だーかーら!仕事の邪魔だって言ってるんや!?誰やいったい!?指ぃ詰めるぞごるぁ!」
アメリー「指ぃ詰める?どういう意味かな?僕4年生だからわからないや?
それよりここの所場荒らしちゃいけないだろ?この前も言ったはずだけど?」
イラク「ハッ!なんや!アメリーかいな!なんかこの頃でかい顔しとるのぉ?この前のアフガン
を偉い目合わさせてくれたのぉ!?ああぁん次はワイら、イラン・イラク兄弟とかほざいてるそうやないの
!?」
アメリー「・・・・」
ニホン「ごくっ」
ニホンちゃんを尻目に今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気です。
イラク「まあええわ今日はこんくらいにしとくわ。」
アメリー「そうだな・・・女の子の前で喧嘩も無いだろうな。」
イラク「ほなさいなら」
イラク君は夕日に向かって小説と油の入った台車をガラガラとひいて帰っていきました。
ニホンちゃんは地球町には海よりふかーい物があるんだなぁと思いました。
帰りがけ
イラク「なぁそこの綺麗なねぇちゃん。油ととうちゃんの小説3冊つけてとってくれへんか?」
ラスカ「えーちょっとお兄ちゃんに相談しないとー。でもこの小説面白そうだね!」
イラク君はラスカちゃんの頭をなでて、
イラク「おおーそうか。ええ子や。この面白さがわかるなんてな・・・泣
こりゃ油も期待できるでーおっしゃ!」
今日も日夜頑張るのでした。
終わり
解説
名無しさんお腹いっぱい
投稿日: 02/08/05 23:31 ID:iwnQ3kmk
http://www.fusosha.co.jp/spapage/2002/spa277905.html
フセインさんは恋愛小説書いてるらしいです。
小説「ゆるぎない城砦(じょうさい)」は、12月半ばに出版された。
713ページもの長編で、値段は4000ディナール(約250円)。
今忙しい時なのに何やってんだか・・藁
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