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第1172話 「世界ボウキュー選手権」 投稿日: 02/08/07 11:51 ID:CHP9vGjv
「ボーキュー世界選手権大会」
 ボーキュー世界選手権大会です。ニホン家では、シューキューよりも盛んなボーキューですが、プロリーグが
有名な上、この時期は、親族対抗のアマチュア大会が開催されるため、世界大会を見る人はニホン家にはほとん
どいませんが、町内運動会の公式種目でもあり、世界選手権は他の家では結構注目されています。
 ニホンちゃんは、強豪は強豪なのですが、いかんせんプロカードとアマカードの制約が厳しいため、あんまり
目立った成績を上げることが難しい状態です。ちなみにプロとアマの制約が厳しいのはアメリー君も一緒なので、
世界大会や町内運動会では、ニホンちゃんやアメリー君はハンデキャップマッチになっています。今回は、アマ
チュアカード限定の世界ボーキュー大会なのでハンデ無しの参加です。

アメリーVSマカローニ
 アマチュアボーキュー大会は、マカローニ君がホストなので気合の入り方が違うようです。まぁ、開幕戦の相
手がアメリー君なので、どこまで頑張れるかなのですが・・・結果は惨敗・・・
「マカローニ、まだまだこの僕と戦えるレベルには無いね」
さすがのアメリー君は10点をたたき出す猛攻と完封でマカローニ君を倒しました。
「ま、かわいい娘が見ていないとなかなか実力が発揮できないのが欠点だね。はははははは」
最近、ボーキューも頑張ってるマカローニ君の頬がピクピクと引きつっています。

フランソワーズVSニホン
「・・・・・」呆然と立ち尽くすフランソワーズちゃん。ボーキューは得意ではないのですが、あまりの結果に
言葉を失っているようです。ニホンちゃんの猛攻に13点を失い、フランソワーズちゃんは一点も取れなかった
のです。
「あの、大丈夫。フランソワーズちゃん・・・」
心配そうにニホンちゃんがフランソワーズちゃんに駆け寄ります。
「・・・な、何か・・・はっ」
フランソワーズちゃんは、試合が終わったことに気づきます。
「あら、終わってしまったの。もう少しで逆転でしたのに。ま、今日のところはこれで帰りますわ」
プイっと振り向くなりスタスタとグランドを去っていきます。風になびくナチュラルブロンドが少し濡れている
ようですが、見なかったことにしましょう。

(続き・・・)
チューゴVSカナディアン
 試合はあったんですよね。
「そうアル。ちゃんと勝ったアル」
カナディアン君はどこに行ったのかな・・・

タイワンVSキューバ タイワンVSチェコ タイワンVSニホン
 強豪同士の対決というとキューバちゃんに悪いかどうかが微妙な対戦ですが、キューバちゃんが打撃戦を征し
て勝ったようです。
「おしかったね。タイワンちゃん」
タイワンちゃんの応援にきていたニホンちゃんが慰めます。
「ん。まだまだ、弱いわね家は、頑張んないと駄目ね」
明るく言い放ってタイワンちゃんは次の試合に向かいますが、チェコちゃんにも負けてしまい、ニホンちゃんに
も惜しかったのですが、負けてしまって3連敗になってしまいました。
「ん、こんなハズじゃなかったんだけどな。こんなことじゃ、町内運動会が危ないわねぇ・・・」
カードと睨めっこしながらタイワンちゃんが悩んでます。

カンコVSマカローニ カンコVSチューゴ
さて、我らがカンコ君はどうしたのでしょうか? 結構強いハズなのですが、マカローニ君との対戦です。
「さて、これでチェンジと。何か言うことはあるかねカンコ」
余裕しゃくしゃくのマカローニ君、どうどう2-0でカンコ君を完封で破りました。
「そんな、こんなことが、ありえようハズは無い二ダ。ウリナラ半万年のパワーは負けるハズが無いニダ、そう
 これは夢ニダ。夢に間違いないニダ。夢でござぁるニダぁ」
と叫び声をあげつつ気絶してしまいました。
 まぁ、気がついた後のチューゴ戦に勝ったので、まぁプライドは保てたようですが、得点は3−7なので安心で
きるような状態ではありません。ボーキューも町内運動会での公式戦が始まり、徐々に周りの家も強くなってきて
います。
「危なかったニダ。チューゴも強くなってきてるニダ。このままでは不味いニダ」かなり焦っている様子のカンコ
君です。
(続き・・・)
余談アメリーVSチューゴ
 チューゴ君は次のアメリー君との対戦で、世界最強を自他共に認めざるを得ないアメリー君に勝ってしまったの
です。次にアメリーに当たるカンコ君の運命やいかに?
「え、アメリー君が負けちゃったの?」
「そんな莫迦な!」
タイワンちゃんとニホンちゃんが呆然としています。チューゴ君が悠然とやってきます。向こうの方で立ったまま
気絶しているのがアメリー君のようです。タイワンちゃんがアメリー君のところへ駆け出していきます。
「す、凄いねぇチューゴ君」
「ま、たまにはこんな結果も面白いアルね」
「チューゴ君のとこだとプロカードへの変換ができないから、家かアメリー君のところで強くしたら、活躍するん
 じゃないかな」
「そうかも知れないアル。しばらくは、町内運動会で頑張るアルね」
「そっかぁ、頑張ってねチューゴ君」
「ニホンもアル」
気を引き締めて、世界に挑む二人に南国イタリーの日差しが降り注ぐ良いシーンです・・・
「まつニダ。ウリはチューゴに勝ったニダ。チューゴがアメリーに勝ったのなら、世界最強はウリだ!」
突如として割り込むカンコ君、感動シーンをぶち壊しには活き活きと?
「ウリナラ半万年に敗北の2字は無いニダ!!」
「え、あのさカンコ君・・・」
「何ニダ。ニホンもウリナラ半万年の歴史を持つ最強のボーキューが理解できたニダか」
「カンコ君はマカローニ君に負けてるんだよ」
「・・・それは夢ニダ。夢ニダから関係ないニダ!」
後ろからシューキューボールがカンコ君の頭を直撃。昏倒してしまいました。
「ふッ」
キザに決めるのは、やっぱりマカローニ君ですね。シューキューボールを蹴り飛ばすところは、少しカンコ君への
恨みがあるようです。
「マカローニ君も頑張ったね。やっぱしみんな強くなったんだよねぇ」
次の町内運動会を前に開かれた今大会。今度は、アマチュアカードとプロカードのゴタゴタだけはなんとかしよう
と考えているニホンちゃんでした。

解説 Unknown_J 投稿日: 02/08/07 12:02 ID:CHP9vGjv
ども、Unknown_Jです。お目汚しであれば(以下略)
 ボーキュー世界大学選手権の状況をネタにしてみました、最強を自負するアメリー君にせよ昔ほど楽には勝てな
くなってきていますし、ちょっと間違うと今回のように負けてしまいます。これからの世界大会がなかなか楽しみ
になってきました。ニホンでは、レベル的には確かにメジャーやプロ野球が高いし、人気的に全国高校野球と重な
る状況では、なかなか見る人も少ないと思いますし、情報もありません。今回は、イタリアの野球&ソフトボール
ページをソースにしています。ttp://www.cusmessina.it/
上記ページで、詳細な試合内容が知りたかったのですが、結果が学校のネットから確認できませんでした。
また、他の板で、カンコ君とマカローニ君の試合結果に間違いがあったようなのですが、ソースが判りませんでした。
 ニホンは3連勝で、同じ3連勝のキューバと全勝対決となっています。

追伸
「アメリー君、おちついた?」
コップに冷たい水を入れて、手渡しながら心配そうに見つめるタイワンちゃん。
「あぁ、大丈夫、大丈夫。さすがに負けるとは思わなかったからね。ま、プロカードが使えれば、ボーキュー世界
 最強の座は動かないとは言え、負けは負けだよね・・・ははは・・・」
乾いた笑いが響きます。
「でもさ、アメリー君」
「なんだい、タイワンちゃん」
「ニホンちゃん家のプロカードってアメリー君家でも活躍してるよね」
「そ、それは、まぁ。ははは」
そそくさと立ち去っていくアメリー君、星が突き刺さって痛そうですね。
「余計なこといっちゃったなぁ・・・」
とぼとぼと去っていくタイワンちゃん。今回の不調は、ここらへんにあるのかも知れないと考えているようです。

 ほら、君ぃ〜、川にはいっちゃいけないッたら。(Miyazawa, Kenji)


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