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第1252話 書き人知らず 投稿日: 02/10/14 16:21 ID:4Hxhrtn5
〜 ラジコンレース大会 inニホン家〜 (その1)

ニホンちゃんやEU町内の子供達の間では、ラジコンレースがはやっています。 このレースは
1年かけて各家持ち回りで開催しますが、それも今年の最終戦となりました。場所はニホンちゃん家
の庭です。
ニホンちゃん、今年は、いいところがなかったので、このレースだけはと、おお張り切りです。結果、
予選7位と、今年最高の結果が残りました。
ちなみに、予選1位はゲルマッハ君。 すでに今年の年間チャンピオンを決めているのですが、
「手を抜いたレースを見せたら、見に来た人に失礼だ。」と、ゲルマッハ君は、貪欲に勝利を目指します。

さあ、スタートが切られました。 最初から飛ばす、ゲルマッハ君。 あまりに速いので、来年からはハンデを
つけようという話もありますが。 操るマシンはイタリアーノ家が作ったもので、イタリアーノ家の皆さんは、
案外こういう工作が得意なのでした。
ニホンちゃんは、アイル家で作られたマシンに、お母さんが作ったモーターを乗せています。 ちょっと
前までは、最速と呼ばれたモーターなのですが、ブランクがあったせいか、思うような結果が出ません。
それでも、ニホンちゃんはレース前に言いました。 「今日は、絶対6位以内に入ってみせわ。」
〜 ラジコンレース大会 inニホン家〜 (その1)

レースは過酷です。 操作を誤りマシンを壊す者、白煙が上がり止るマシンと、次々にいなくなります。
人知れず、カナディアン君もいなくなってしまいました。
エリザベスちゃんは、ピットに戻ってきましたが、そのまま出てこれません。なにかあったようですが、そこは
百戦錬磨のエリザベスちゃんです。 これくらいでは落ち込んだりしません。
「こういうこともありますわ。 それがレースというものですから。」

ニホンちゃんも、タイヤとバッテリーの充電にピットに帰ってきました。 「ああっ、抜かれてる!」
なんということでしょう、ニホンちゃんが作業をしている間、イタリアーノ君に先行を許してしまいました。
「絶対、負けないんだから。」 いつになくニホンちゃんが、勝負に燃えています。 、
スタンドで観戦するウヨ君も残念そうですが、これくらいであきらめたりしません。 「まだだ。 まだ
レースは終わってないよ、姉さん。」

そして2回目のピット作業を終えたときでした。 ニホンちゃんは、なんと6位でコースに戻れたのです。
スタンドで観戦するウヨ君は大喜びで、旗を振り続けます。
しかし、勝負は最後までわかりません。 と、アーリアちゃんが無念そうにつぶやきます。 「だめだ。」
見ると、アーリアちゃんのマシンから煙が上がっています。 こうしてアーリアちゃんのレースは終わりました。
3位だったアーリアちゃんがいなくなったことで、ニホンちゃんは5位に上がりました。 ウヨ君は悪いかなと
思うのですが、ニホンちゃんは動じていません。 「これがレースなのよ。 いつ私にもああいうトラブルが
起きるか判らないけど、私はお母さんの作ってくれたモーターを信じる!」
〜 ラジコンレース大会 inニホン家〜 (その3)

レースの終わりを告げるのは、黒と白のチェッカーフラッグです。 それは、勝者を称えるため、完走を果たした
勇者を迎え入れるために振られる旗です。 結果、優勝はゲルマッハ君で、2位はブラジー君でした。
ニホンちゃんは5位です。 ニホンちゃんは、家族の前で最高のレースを見せられたのです。
スタンドは大いに沸き、レースを終えたニホンちゃんは、家族に何度も何度も、ガッツポーズと最高の笑顔を
見せました。

レースが終わったあと、優勝したゲルマッハ君は、こう言いました。 「今日の勝者は2人いる。 僕と、
ニホンちゃんだよ。 ニホンちゃんおめでとう。」

解説 335〜336 投稿日: 02/10/14 16:27 ID:4Hxhrtn5
の作者です。 先日の日本GPネタ・・・とゆうのは、すぐわかりますね。

カンコ君の出番がありませんでしたが、
まあ、ヒュン○イがF1に出られるようになるまで、半万年待ちましょう(ワラ


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