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第1275話 四季砲 投稿日: 02/11/10 18:27 ID:DjqSfqjj
「狛犬」

ニホンちゃんちの玄関には一対の獅子のような犬のような
像が置かれています

ウヨ 「姉さん、玄関の狛犬取り壊しちゃおうよ」
ニホン「何言い出すのウヨ」
ウヨ 「だって姉さん、いつもいつもカンコの奴が、この狛犬の事
    『これは、ウリがニホンにプレゼントしたものニダ
    狛犬のモデルはウリの家で飼っている犬ニダ
    狛犬とは本来「高麗犬」と書くニダ、これはウリナラが起源というまぎれもない証拠ニダ
    ウリナラ マンセー』
    って五月蝿いんだよ、
    このさい狛犬は取り壊して代わりに狐様でも置いた方がいいよ」
ニホン「カンコ君が喚くのは、いつもの事じゃない、たとえ狛犬をなくしても
    しずかにはなりは、しないわよ」
ウヨ 「そうかもしれないけど」
ニホン「じゃあ 狛犬の由来を教えてあげる、これを聞けばカンコ君の叫き声なんて気にならなくなるから」
『狛犬は昔 ニホン家のご先祖様が悪さをするカンコ三人組を懲らしめたさい
    カンコのご先祖様は降伏し
    うちのご先祖様に子々孫々まで奴(やつこ)のごとく狗のごとくお仕えし戒守の臣となりましょうと
    貢物を献上し、そしてその証を後世に留めんがため狗形を作って門前に安んじのが始まりなのよ』」
ウヨ 「狛犬にそんな話があったなんて」
ニホン「でも、カンコ君にしれると何かとウルサイから言っちゃだめよ」
ウヨ 「・・・姉さん ・・・もう手遅れみたいだよ」
ニホン「えっ?」

ニホンちゃんが振り返るとそこには、顔をキムチ色にしたカンコ君が

カンコ「アイゴー 狛犬を見るとつらい過去がよみがえってくるニダ、こんなものは破壊しる!!」
ニホン「いや〜〜〜〜」
おしまい

解説

ヨミ 「今回の解説はこのヨミが務めさしていただきます
    さて、ヨミと狛犬とに何か関係がとお考えの方もいるかと思いますが
    何の関係もありません、私を使うのは作者の気まぐれです
    本題に入りましょう、上の話の元ネタは和漢三才図会に書かれている狛犬の説明です
    この本には狛犬は『恐らくその始まりは神功皇后が三韓を伐った時、みな降伏し
    皇后にちかって、子々孫々いつまでも奴のごとく狗のごとく、お仕えし(中略)
    その証を後世に留めんがため、狗形を作り神前に安んじたのであろうか』と書かれています
    
    もしこの話がカンコ君の耳にはいったら上の話のように取り壊せと言ってくるかもしれません
    だから『狛犬の由来は神功皇后が・・・』何て事をカンコ君にいっちゃだめですよ 」
おわり

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