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第1300話 100話作者 ◆9DUMAIu01k 投稿日: 02/11/23 16:52 ID:O27LwBSw
「アメリー家のジャスティス」(1)
「Oh! No!」アメリー君のうちで、悲鳴が上がりました。
アメリーママの声です。

「どうしたの、ママ?」アメリー君はすぐにママのところにかけつけました。
こういうところがアメリー君のいいところです。
しかし、アメリー君が駆けつけたとき、そこにはアメリーママしかいませんでした。

「なにかあったの、ママ?」
アメリー君は、あたりを素早く見回しながら尋ねます。去年の9月からこっち、
アメリー家では警戒が厳重なのです。
「イラーク氏のところなら、パパが行ってるし、キッチョムだったら僕がパパの
ライフルで射殺するから大丈夫だよ。」怖いことをさらっと言うアメリー君。でも、
アメリーママはふるふると首を横に振ります。

「違うのよ、アメリー…」
アメリーママが指さしたのは、何の変哲もないヘルスメーターでした。
「ママ、これがどうかしたの?」
「ええ…、その…ママのウェイトが20ポンド(9kgほど)ほど増えてしまったの…。
そして、ママはそれはたぶんハンバーガーのせいだと思うのよ…」
「?」
「ええ、そうに違いないわ。ハンバーガーはカロリーが多いから、食べ過ぎると肥満に
なるのよ。そして、そのことを表示しないハンバーガー屋さんが悪いのよ。訴えてやる
わ、裁判よ、My Gxx!!」
アメリーママは不敬な言葉を博ほどにどんどんヒートアップしていきます。
「大丈夫だよママ、ちょっと落ち着いて」アメリー君はママをなだめます。そういや、
うちのおばさんは猫を電子レンジに入れて裁判したり、コーヒーを膝にこぼして熱い
コーヒーを出すのが悪いとか裁判してたっけと思い出しました。

「アメリー家のジャスティス」(2)
1時間ほどして、アメリー君はママをベッドルームで休ませることに成功しました。
「寝ているママはとてもキュートなんだけどなぁ」
アメリー君もこれはこれでなかなか大変です。
「やれやれ、ママも大変だ」部屋でアメリー君は独りつぶやきました。「でも、それは
我が家アメリー家の正義を貫くための伝統でもあるから、仕方ないのかも。…そうだな、
明日はアメリー家の正義のためにイラーク氏の家をしっかり調べるようにパパに伝えておこう…ニホンちゃんとこにはお金を出してもらわないとならないな。それから、カンコ
のところには人を出させるようにしよう……すーすー」
途中で、アメリー君は眠り込んでしまいました。

そして、アメリー君の寝顔もやっぱりママによく似てキュートな寝顔だったのでした…。
ちなみにソース

http://www.yomiuri.co.jp/05/20021121i404.htm
「ハンバーガーで肥満に」米でマクドナルド に集団訴訟
ハンバーガーとフレンチフライの食べ過ぎで肥満になったのは企業側の説明不足だと
して、米マクドナルドの親会社を訴える集団代表訴訟が20日、ニューヨークの米連
邦地裁 に提起された。


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