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第1299話 法師 投稿日: 02/11/23 04:56 ID:ZAMyWfCc
びりやーど1

少し前日之本家ではびりやーどがはやったとこがあります。
アメリー君の家で作った映画が火付け役でした。
色々なやり方があるようなのですが“ないんぼーる”というやり方が日之本家では一般的です。
「やったぁ!」
「うーん、姉さんにはなかなか勝てないなぁ・・・」
ニホンちゃんがウヨ君と楽しんでいるようですね。

次の日学校です。
「びりやーどなら僕が何と言っても一番だね」
「そうだねぇ、やっぱりアメリー君にはかなわないよぉ」
「まぁ、ニホンちゃんもなかなか上手だと思うけどね」
ニホンちゃんとアメリー君がそんな会話をしています。
「アメリー君に勝てるようにがんばるぞっ!」
と思っているところに例の香りがプーンと漂ってきました。
またかぁ・・・とあきらめ顔のニホンちゃんの前に予想通りの人が現れます。
「おいニホン!ウリの家に遊びに来るニダ!もっとウリの家のものを買うニダ!」
「でもぉ・・・」
「うるさい!とにかく来るニダ!来なければ謝罪と(略)」
「うぅぅ・・・わかったよぅ」」
ということでニホンちゃんはカンコ君の家に遊びに行くことになりました。

つづく
びりやーど2

「カンコく〜ん」
ニホンちゃんとアメリー君はカンコ君の家にやってきました。
「よく来たニダ、さぁ入るニダ」
カンコ君が二人を迎え入れます。
「さぁニホン、キムチを買うニダ、海苔を買うニダ」
「それとも“うぉーかーひる”でルーレット遊びをしていくか?」
カンコ君はニホンちゃんのお財布の中身を狙って必死です。
困り顔のニホンちゃんの目にあるものが目に入りました。
「あっ、カンコ君の家でもびりやーどやるんだね」
「やるニダ、ウリの実力は地球町一番ニダ」
「私の家でもやるんだよ、面白いよねぇ」
話題をそらそうと思っていたニホンちゃんはびりやーどの台に駆け寄ります。
ところがびりやーどの台がニホンちゃんの家の物とは少し違うようです。
あるはずの穴がなく玉が四つしかありません。
「あれ?うちのと違うねぇ」
「ウリの家では“四つ玉”でやっているニダ、“ないんぼーる”なんかよりずっと面白いニダ」
「“ないんぼーる”も面白いよぉ」
「“ないんぼーる”でやっているなんてバカニダねぇ」
「“ないんぼーる”は屑ニダ!!」
「ウリナラマンセー!ウリナラチェゴ!」
なんとカンコ君のパパやママにまでバカにされた日本ちゃんは目に涙をいっぱいためて
「もう・・・カンコ君なんて知らない!」
と言い残して帰ってしまいました。
「お金は取れなかったが気分がいいニダ、今日はこれくらいにしておいてやるニダ」
満足げなカンコ君、今日はゆっくり眠れそうですねぇ。

つづく
びりやーど3

カンコ君は昨日の出来事がよっぽど気持ち良かったのか目覚めもスッキリです。
めずらしく遅刻もせずに家を出ます。
足取りも軽く学校にやってきました。
暗く沈んだニホンちゃんの顔を見つけると朝からうれしさ爆発です。
「おいニホン、昨日は楽しかったニダねぇ、感謝しる!」
ニホンちゃんの目が潤んできます。
カンコ君うれしくってもう止まりません。
「感謝しるついでに謝(略)」
といいかけたときに誰かがカンコ君の肩を叩きます。
「まったく誰ニダか!?人が楽しんでいるのに」
カンコ君が振りかえるとそこには引きつった笑顔のアメリー君がいます。
「ようカンコ、“ないんぼーる”は屑なんだって?」
「ア、アメリー君。それはニダねぇ・・・」
「俺が前に遊びに行ったときには“ないんぼーる”の台しかなかったじゃないか」
「えーっと、どう説明すればいいニダか・・・」
アメリー君の顔が引きつった笑顔から修羅の顔に変わります。
「俺も“ないんぼーる”が好きなんだよ!よくもバカにしてくれたな!」
「あ・・・・・アイゴォォォォォォォォォォォォ!」
ニホンちゃんはため息をつくしかできませんでした。

解説 法師 投稿日: 02/11/23 04:59 ID:ZAMyWfCc
法師です。
懲りずに書いてしまいました。
作者の実体験を元にしています。
韓国でもビリヤードは盛んです。
街中に沢山ビリヤード屋さんがあります。
まるでPC房みたいに(w
中に入るとナインボールの台と四つ玉の台の割合が9:1くらいです。
仕事先でビリヤードの話をしているときに韓国人に
「ナインボールなんてやってるの?ダッセェ(w」
なんて言われてしまいまして・・・。
ただ米軍の近くの町のお店では割合が逆転してしまいます。
たまたま滞在先が基地近くだったので知ることが出来たネタですねぇ。
うーん、もっと上手に書きたいのですが・・・。

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