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第1324話
ナナッシー
投稿日: 02/12/10 10:59 ID:q9Rw71wD
『マレーシア君の憂鬱』
「はぁぁぁ・・・・」
「どうしたの、マレーシア君?」
机に突っ伏してため息をつくマレーシア君に、ニホンちゃんが声をかけました。
「・・・あ、ニホンちゃん・・・・・・
実は父さんが今度、僕達兄弟に家の警備をムリヤリやらそうとしてるんだよ・・・
全く、最近何考えてるんだかわかんないよ・・・」
かつてエリザベスちゃん家の下請けだったマレーシア君家は、
自立後しばらくしてから、自分の家の教科書を主として使うようになりました。
それを推し進めたマレーシア君のお父さんは「東を見ろ!」が口癖で、
ニホンちゃん家やなぜかカンコ君家を見習って家を大きくしようとしていたのです。
時にはその強引な手法に対する反発やアメリー君の横槍などが入ったりもしましたが、
その努力のおかげで家は豊かになってきました。
しかし、最近は子供達がけんかしあったり、学校の成績が落ちてゆくのを知って
自分の教育方針に間違いがあった様に感じ始めていました。
そこでまずは成績を上げるために、先日エリザベスちゃん家やアメリー君家の教科書で
勉強させようとしましたが、これをきっかけにまた兄弟喧嘩が始まってしまいます。
今度はどうやら、兄弟で家の警備をすることにより、
家やお互いに対する親愛の情が生まれる事を狙っているようなのですが・・・。
「ふ〜ん、私の家も昔はそうだったけど・・・そんなにいやなの?」
「・・・別に家を守ることは嫌じゃないよ。でも、それを言い始めたのが・・・」
「ウリの家を訪問してからニダ!」
颯爽と登場、相変わらず空気を全く読めない、と言うよりむしろ読もうとしないカンコ君。
表情を一段と曇らせたマレーシア君を尻目に、ニホンちゃんに自慢げに話し始めます。
「マレーシアの親父はウリの家に来て
『あなた方家族の家を愛する気持ちと規律正しさは素晴らしい!』と絶賛して帰ったニダ!
マレーシアの親父は見る目があるニダ。ニホンもウリを見習って家を大事にするハセヨ」
「う、うん、考えてみるよ・・・」
とりあえず、差障りのない無難な応え方をするニホンちゃん。
カンコ君は相当ご機嫌なのか、ニホンちゃんに謝罪も賠償(以下略)せずに
ニダニダ笑って去っていきました。
それを見送ったニホンちゃんが振り返ると、
普段温和なマレーシア君の顔が少しキムチ色になってきています。
以前、カンコ君がニホンちゃんと一緒に作った「昼は2本、夜は1本」という
町内的に斬新かつ前衛的なウリナラツイン柱を思い出したのでしょうか?
「・・・あいつの家を見習って一体どうするって言うんだよ!カード破産するつもりかよ!
町内全部を敵にまわせっていうのかよ!電波飛ばすのかよ!ウリジナルかよ!
キムチかよ!ニダかよ!アイゴー!」
「・・・マレーシア君・・・それ言いすぎ・・・てゆうかもう伝染ってるし・・・」
おしまい。
(解説)
どうも、初めて普通(?)の話を書くことができたナナッシーです。
で、ソースはこちら
http://www.yomiuri.co.jp/05/20021204id21.htm
http://www.yomiuri.co.jp/05/20021203id31.htm
本当は名犬マハティールという形で出したかったのですが難しかったので
とりあえずマレーシア君のお父さん登場ということでゴメンナサーイ
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