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第1336話
捕鯨船員
投稿日: 02/12/14 17:19 ID:VSHO58eG
自転車展覧会
「じゃあニホンちゃん、ウチからは1台ということでよろしくダス」
「はいはい、オージー君1台と……」
「ニホンちゃん、ウチからも1台出すから」
「あ、うん、アメリー君も1台……」
ニホンちゃんは忙しそうに何かをメモしています。
毎年地球町では各家持ち回りで「町内自転車展覧会」が開かれています。
今年は日ノ本家がホストです。初めてなのでなんとか成功させようと、ニホンちゃんは張り切っています。
ニホンちゃんがホストというと、いつもの声が聞こえてきそうですが……
「今年はニホンがホストニカ? ウリが先輩としていろいろ教えてやるニダ」
実はカンコ君の家はこの間、築50年を記念して、この展覧会のホストを務めていたのです。
「え? あ……うん、大丈夫だから。それよりカンコ君は何台出すの?」
「ウリか? ウリは3台ニダ」
ニホンちゃんは手にしたメモに書き込みます。
「3台……と。じゃ、カンコ君、これ」
差し出した手には三本の日の丸が握られています。
「燃やすニカ?」
「燃やしちゃダメ! 自転車を展示する時はこれをつけてちょうだい」
「なんでウリが日ノ本家の旗なんかつけなきゃならないニダ!」
「なんでって決まりだもん。カンコ君の家でやったときも、みんなカンコ家の旗をつけてたでしょ?」
カンコ君がまた何か言いかけたとき、フランソワーズちゃんが割り込みます。
「ちょっとニホンちゃん。ウチの自転車のことですけど……」
「あ、うん。じゃ、カンコ君、よろしくね」
ニホンちゃんは小走りに去っていきました。
「ぶつぶつ……なんでウリがこんなのを……」
(大丈夫かなぁ……?)
カンコ君を横目で見つつ、作業を再開するニホンちゃんでした。
展覧会当日
「盛況だね、ニホンちゃん」
「あ、アメリー君。おかげさまで」
「ニホン! 待たせたニダ!」
「カンコ君。いらっしゃ……」
振り返ったニホンちゃんそれきり固まってしまいました。
それもそのはず、カンコ君の自転車には日ノ本家の旗ではなく、カンコ家の旗がなびいていたからです。
「ウリマラマンセー!」
いとふゆ
ソース
>>43
どうもです。拙い文ではありますが、書かせていただきました。
探しても出てきませんねぇ。画像があっても遠すぎて旗なんて見えないし。。。
常連さんのもっとうまい文章を期待して。
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(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
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