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第1348話 法師 投稿日: 02/12/22 07:13 ID:DDJiyYh5
お勉強

普段ニホンちゃんをいじめるカンコ君もこと勉強に関してはニホンちゃんにはかないません。
なのでニホンちゃんの家に来てお勉強を教えてもらうことがよくあります。
ただ困ったことにカンコ君、ノートや鉛筆などを一切持ってこないんです。
「ウリの小遣いでは買えないニダ・・・」
珍しく凹み気味のカンコを見かねて手を差し伸べる人がいました。
ニホンちゃんのパパのジミンさんです。
勉強好きな子が大好きなジミンさんが文房具を買い与えると申し出たんです。
ジミンさんはカンコ君の熱心さが嬉しかったんでしょうね。。
そんな熱心なカンコ君がジミンさんのところに今日もやってきました。
「もうノートを使い切ってしまったニダ、ノートを買うお金が欲しいニダ」
「ん?もう使ってしまったのかい?熱心だねぇ」
「あと消しゴムと鉛筆も無いニダ」
「よしよし、ちょっと待ってなさい。ほらこれで買えるだろう」
ジミンさんは気前良くお金を渡します。
「カムサハムニダ、じゃあ失礼するニダ」
・・・なんかカンコ君礼儀良すぎますねぇ、変ですねぇ。
いつもなら「謝罪と賠償」って叫んでひったくって行きそうなものなのに・・・。
でもジミンさんはそんな事を気にもかけずニコニコ微笑んでいます。
お勉強2

・・・とある日の日之本家の夕食風景・・・
ジミンさんは最近のカンコ君の熱心さが余程嬉しいのかニホンちゃんにこう話し掛けました。
「さくら、最近カンコ君は勉強熱心だねぇ、一緒にどんな勉強しているんだい?」
「・・・え?パパ何言ってるの?」
「何って最近よくカンコ君はウチに勉強しに来てるじゃないか」
「ううん、カンコ君はここのところ学校以外で会ってないよ」
「・・・・・・・さくら、それは本当かい?」
「うん、本当だよ」
「じゃあさくらは一昨日は何していた?」
「えっと、学校から帰ってきてからはタイワンちゃんと遊んでいたよ」
「じゃあ最後にカンコ君がさくらと一緒に勉強したのはいつだい?」
「えーっと、テストの前だから1ヶ月くらい前だよ」
「そうか、ありがとう」
「・・・・うん」
急に変な事を聞いて急に黙ってしまったジミンさんを見てただ首を傾げるのみのニホンちゃんでした。
ジミンさんは悲しそうな顔をしてご飯を食べています。
ニホンちゃんも少し悲しくなってしまいました。
お勉強3

その次の日、ジミンさんがあるものを感じ取りました。
独特の刺激臭、カンコ君が現れたのです。
「パパさん、またノートを使い切ってしまったニダ、買うお金が欲しいニダ」
するとジミンさんは悲しそうな笑顔で話し始めました。
「じゃあカンコ君、そのノートを見せてくれないか?」
「!!!!!!!!!・・・い、今は持って来ていないニダ」
「それと今までの分のノートも全部見せて欲しいんだ」
「そ・・・それは無理ニダ」
「どうしてだい?」
「どうしてもニダ!ウリが勉強をがんばっているのを疑うニダか!謝罪と(略」
「・・・カンコ君、うちのさくらに聞いたんだよ、最近一緒に勉強していないって」
「そ、それはニホンが嘘を言っているニダ!ウリを陥れようとしているニダ!」
カンコ君は火病を発病させ口から泡を吹きながら叫びます。
ジミンさんはふぅっと大きなため息をついてから話し始めました。
「君のお父さんにも聞いたんだよ。君がうちに来てないって話してくださったよ。
 おじさんはね、君ががんばって勉強するのがうれしくってお金をあげていたんだよ、
 おじさんは勉強をがんばる子には喜んでお金をあげるよ、でもしない子にはあげたくないんだ。
 しかも君はおじさんを騙してお金をもらっていた、よその子だから怒鳴りつけるようなことはしない
 でも本心では怒鳴りつけたいくらい怒っているし、悲しんでいるんだよ」
「・・・・・・・」
さすがのカンコ君も返す言葉がないようです。
お勉強4

「勉強をしていなかったここ1ヶ月の間君にあげたお金を返してもらうよ」
ここまでおとなしく話を聞いていたカンコ君がぎょっとします。
「パパさん、それは勘弁して欲しいニダ・・・」
「ダメだよ、勉強をする約束であげたお金なんだから」
「これはニッテイがウリの家にしたひどいことの賠償として受け取るニダ!だから返さないニダ!」
「カンコ君!」
今まで穏やかだったパパの強い口調にカンコ君はびっくりして口をつぐんでしまいました。
ジミンさんは優しい顔に戻って話を続けます。
「カンコ君がまた一所懸命勉強をがんばるようになったらおじさんは喜んでノートを買ってあげる。
 でもこれはケジメなんだよ、君は悪いことをした、だからそれをしっかり自覚しないといけないよ。
 おしおきとしてお金は返してもうことにしたんだ」
「ア、アイゴォ・・・」
「これからはちゃんと勉強用のお金をもらいに来てくれよ」
すると顔を真っ赤にしたカンコ君はサイフから出したお金を叩きつけながら
「五月蝿いニダ!ウリに説教なんかするなニダ!せっかくテコンVの超合金を買おうと思ったのに!
 パーになってしまったニダ!お前のせいニダ!!第一お前に言われなくても勉強するニダよ!
 そのうちニホンだって追いぬいて逆にウリが勉強を教えてやるニダ!そしてお前からお金をもらうニダ!」
と吐き捨てて帰ってしまいました、遠くから「アイゴォォォォォ」と聞こえてきます。
ジミンさんは当初びっくりした顔をしていましたがその顔は微笑みに変わって行きます。
“勉強する”って言葉がうれしかったのかも知れません。
そんなやりとりを物陰からこっそり伺っていた人が居ます。
ニホンちゃんです。
カンコ君に軽い殺意を覚えながらもジミンさんの笑顔につられてつい笑顔を浮かべています。
「やっぱりパパはやさしいなぁ」
ニホンちゃんの独り言に感づいたジミンさんは「ん?」とそちらの方を向きました。
しかしそれ以上は何もしないでただ微笑んでいるだけでした。
ニホンちゃんは顔を真っ赤にして口をつぐんでいます。
でもジミンさんの視線の先には隠れたつもりのニホンちゃんの髪が風になびいて見えていました。

解説 法師 投稿日: 02/12/22 07:22 ID:aGEp4zJ3
法師です。
懲りずにまたまた書いてしまいました。
ソースhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021221-00000883-jij-sociです。
韓国人留学生が奨学金を130万円程騙し取ったというものです。
くだらない長文で失礼いたしました。

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