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第1432話 名無しさん 投稿日: 03/03/09 05:10 ID:03f4o7Na
               その1        
 今日は地球組で野球大会、男組と女組に分かれての親善試合です。オーダーは
男組 1番 セカンド  マレーシア  女組 1番 キャッチャー タイワン
   2番 センター  ゲルマッハ     2番 ショート   ベトナ
   3番 ライト   チューゴ      3番 ピッチャー  ニホン
   4番 ピッチャー アメリー      4番 センター   アーリア
   5番 ファースト ロシアノビッチ   5番 サード    キューバ
   6番 ショート  モンゴル      6番 ファースト  フランソワーズ
   7番 キャッチャーイン堂       7番 ライト    インドネシア
   8番 サード   マカロニーノ    8番 セカンド   トル子
   9番 レフト   カナディアン    9番 レフト    エリザベス
 あれ、我らがカンコ君ベンチです。どうやらいつものラフプレイや没収試合のせいで皆から
出してもらえないようです。
 さあプレイボールです。ピンクのユニフォームの女性陣、ニホンちゃんが振りかぶります。
打者に背を向けて投げる独特のフォームから繰り出される速球と七色の変化球の前に重量打線
を誇る男性陣を三振の山を築いています。
 打ってはニホンちゃん、足を振り子にしてクリーンヒットです。そして盗塁、もう大活躍で
す。
 初めはたかをくくっていた黒いユニフォームの男性陣、次第に焦りはじめます。なにせ5回
で三振が二桁になってしまったのですから。
 「あの投げ方も打法もウリの朴利ニダ!」とカンコ君が叫びますが誰も聞いてません。ロシア
ノビッチ君の酔いも醒め男性陣何とかニホンちゃんを攻略しようとします。      
           その2
 どうやらニホンちゃんは小柄で非力な為ボールが軽い様です。それに気付いた
男性陣ストレートに狙いをさだめ一発攻勢をかけます。連打の女性陣と長打の男
性陣、勝負は白熱したものとなり最終回に入りました。
 9回裏4対3で迎えた男性陣最後の攻撃、ツーアウト満塁の絶好のチャンスで
す。ここでむかえるバッターは
    「ウリニダ!」
 なんと、カンコ君です!確かベンチなのに?
 「僕の打順なのに・・・。」
 可哀想にカナディアン君、忘れ去られてます。しかし誰も気付かないまま最後
の勝負です。
 カンコ君、たちまちツーナッシングと追い込まれます。あと一級コールが場内
に響きます。さあニホンちゃん最後の一級か?
 カンコ君思いっきり振った!打球はぐんぐんのびていきます。
 「入った!」
 誰もがそう思いました。
         その3
 しかし、アーリアちゃんフエンスによじ登りボールを取ってしまいました。
試合終了です。
 勝った女性陣ニホンちゃんのいるマウンドへ向かいます。勝利を讃え合って
ます。
 「アイゴー!謝罪汁!」
 主審を務めていたフラメンコ先生、カンコ君をなだめようとします。その時
カンコ君の持っていたバットが折れていることに気づきました。そしてそのバ
ットの芯がスーパーボールであることも!
 親善試合とは思えない行為に怒ったフラメンコ先生、没収試合を宣告しまし
た。当然男性陣の負けです。
 「てんめええええええええええええええええ!!!!!!」
 必死にやった試合が没収された男性陣、カンコ君に殺到します。皆手にバッ
トやらトンボやら持ってます。
 「アアアアアイイイイイイイイゴオオオオオオオオオオ!!!!!」
 グラウンドがカンコ君の血で紅になっていきます。そんなありふれた夕暮れ
で楽しい試合はおわりました。
  

 以上です。あと「一級」は「一球」です。駄作申し訳ありませんでした。

解説 名無しさん 投稿日: 03/03/09 06:11 ID:03f4o7Na
ちなみに元ネタはニホンちゃんのトルネードと振り子の他はありません。近鉄
とオリックスが好きなので使わせてもらいました。

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