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第1533話 匿名 投稿日: 03/05/23 01:37 ID:PZItOFCo
「料理ベタ」

エリザベス (みんなわたくしのことを味音痴でお料理ベタとおっしゃいますけれど、
       今日こそわたくしの実力を思い知らせてさしあげますわ!フ、フ、フ・・・!)
 台所で野心を燃やすエリザベスちゃん。何を作っているのでしょうか?


エリザベス 「あ、ニホンちゃん。わたくしニホンちゃんの為においしいお料理をお作りしましたの。」
ニホン (ええ!エリザベスちゃんが!?変な料理じゃなきゃいいな・・・)
エリザベス 「サンドイッチにお寿司を挟んでみましたの(はあとまあく)」
ニホン 「わ、わぁ、お、おいしそうだね・・・」(どこがおいしいお料理なんだよぅ〜)
エリザベス 「日英の看板料理を融合させた斬新な発想!われながら自信作ですわ!
       ほら、遠慮せず召し上がって!」
ニホン 「うう・・・おいしすぎて涙が出ちゃうよ・・・」
エリザベス 「よかった!そうだ!一人でも多くの方にこのすばらしいお料理を召し上がっていただきましょう!
     ニホンちゃん、協力してくださらない?」
ニホン 「い、いいです・・・」(さすがに遠慮するよ・・・)
エリザベス 「いい?やった、決まりですわ〜!じゃあわたくし家に帰ってもっとたくさん作ってきますから
     通りすがりの方に適当にお配りしてくださいな!」
ニホン 「・・・はい・・・」(いいって言ったのに・・・)

カンコ 「サムスンスンスン♪」
ニホン (うぇ〜、よりによって最初の通りすがりがカンコ君・・・)
    「カ、カンコ君、これ食べてみて・・・」
カンコ 「ニカ?」
   パク、ムシャムシャムシャ・・・
カンコ 「ファッビョ〜ン!何だコリァ!空が割れるほどまずいニダ!」
ニホン (ふぇ〜ん、やっぱりこの反応・・・)
エリザベス (たくさん作ってきましたわ!あ、カンコ君がさっそくあまりのおいしさに感極まって叫び声をあげていますわ。
       どれどれ、何て言っているのかしら・・・)
カンコ 「シッパル!こんなまずいもの生まれて初めて食べたニダ!」
エリザベス 「・・・・」
カンコ 「カァックトェトェトェ!口の中に残った味が不快ニダ!キムチと犬鍋で口直しニダ!」
エリザベス 「・・・・・・」
カンコ 「こんなもの人類史上最低ニダ!歴史上のどんな圧制もこれに比べたらまだましニダ!
    エリザベスやフランソワーズの植民地支配より悪質ニダ!」
エリザベス 「・・・へぇ、わたくしの植民地支配より悪質ですの・・・」
カンコ 「いや、秀吉三百年、日帝三十六年には及ばないニダ!
     エリザベスやフランソワーズみたいな小悪党なんか目じゃないニダ!」
エリザベス 「・・・わたくしは子悪党ですの・・・」
カンコ 「謝罪と賠償を要求するニダ!」
エリザベス 「・・・誰に?」
カンコ 「決まってるニダ!こんなものを作った味音痴で料理ベタニダ!ニホン!お前ニダ!」
エリザベス 「・・・・わたくしがお作りしたんですけど・・・」
カンコ 「え」

  そして、いつもの光景。今日もカンコ君の悲鳴が町内に響き渡る。今日も地球町は平和だ。(平和か?)


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