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第1595話 名無しさん ◆B9.JhkARyE 投稿日: 03/07/19 02:30 ID:EVzDM+eR
                「ムクゲの花が咲きました」
 チョゴリちゃんは女の子らしくお花が大好きです。色んなお花が好きですが中でもおうちの
花であるムクゲがお気に入りです。
 「とっても綺麗ニダ。ウリはこの花を何時までも見ていたいニダ」
 ムクゲと同じ色のチマチョゴリを着ながらチョゴリちゃんは楽しそうに、舞を舞うように動
き回りながら言います。
 「本当。淡い色がとてもいいわ」
 「そうだな、なんか見ていると心が落ち着く」
 家に遊びに来ているニホンちゃんとウヨ君が言いました。
 「そう言ってもらえるとうれしいニダ。二人共心いくまで見て欲しいニダ」
 二人の言葉にチョゴリちゃんはにっこりと笑いました。
 「なんかこのお花何かに似てるわね」
 「何にニダ?」
 「そうねえ・・・なんか・・・チョゴリちゃんみたい」
 「えっ・・・・・・!?」
 ニホンちゃんの言葉にチョゴリちゃんは顔を赤らめました。
 「淡い色で何処か控えめでけれど見る人を和ませてくれて・・・。よく似てるわ。ねえ武士、
貴方もそう思うでしょう?」
 「う、うん。そ、そうかな」
 「そ、そんな二人共そんなこと言ったら・・・恥ずかしいニダ」
 更に顔を赤らめました。頬がもう薔薇色です。
 「本当にチョゴリは控えめだな。あいつにもその謙虚さを見習って欲しいな」
 呼ぶより罵れ、カンコ君がやって来ました。
「チョゴリ、オモニが呼んでいるニダよ。んっ・・・!?お前等来てたニダか?」
 カンコ君が二人を認めました。
 「うん。チョゴリちゃんに呼ばれて」
 「綺麗な花だな」
 途端にカンコ君の顔がキムチ色に染まっていきました。
 「綺麗な花!?それを刈り取っていたのは何処のどいつニダ!!」
 「えっ・・・」
 いつものことですがあまりの剣幕に三人共言葉を失いました。
 「そのムクゲをウリナラの花だからという理由で刈り取っていたのはニッテイニダ、
そのニッテイの子孫がムクゲを綺麗と言うなんて許せないニダ、しゃ(略」
 もう完全にファビョっちゃってます。恐る恐るニホンちゃんが尋ねます。
 「そ、その証拠は?」
 「証拠!?下を見るニダ!!」
 カンコ君はムクゲの下の土を指差しました。そこにはムクゲの花がたくさん落ちて
います。
 「それが動かぬ証拠ニダ、ニッテイもお前等もウリナラの花を抹殺する為にいつも
摘み取っているニダ!!」
 「あの・・・カンコ君」
 ニホンちゃんが言いました。
 「ムクゲの花って萎んだらこういうふうに落ちるのよ」
 「ニダッ!?」
 カンコ君本気で驚いています。
 「・・・もしかして・・・・・・知らなかったの?」
 「嘘だろう、自分のとこの花を」
 「兄さん、だから理科補習になるニダよ」
 ウヨ君はもう呆然としています。チョゴリちゃんは溜息をついています。
 「勉強するニダ、勉強するニダ、勉強するニダ!!」
 「アイゴオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
 その夜アボジとオモニに折檻されつつ勉強させられるカンコ君がいました。

解説 名無しさん ◆B9.JhkARyE 投稿日: 03/07/19 02:32 ID:EVzDM+eR
ホームランスレで拾ってきました。そもそも花を刈り取る余裕なぞ
当時の日本にある筈もないのに。斜め上いきまくってるな。
http://ocn.amikai.com/amiweb/browser.jsp?url=http%3A%2F%2Fwww.ohmynews.com&langpair=9%2C2&c_id=ocn&lang=JA&toolbar=yes&display=2
大体当時の大韓帝国って国花あったのかな?

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