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第1596話 ◆MaCHINAyH. 投稿日: 03/07/20 10:50 ID:DAEJ72Ve
『くちづけ』

「ねぇ〜ぱぱぁ〜花火と浴衣買って〜」
「そうですね、我が家の大蔵大臣と前向きに検討しつつ・・・」
「 か っ て 」
「はぅ」
猫撫で声でおねだりをする娘にジミンさんは勝てません。
視界の端に大蔵大臣様が引きつった笑いを浮かべているのが写り

ますが、娘の歓心を買うには背に腹は代えられない。そんな詭弁を

振り回しつつジミンさんは恐怖心を押さえ込み。
「そ、その替わり、今まで以上にお手伝いをしっかりやってください」
「りょーかいしますたっ」
ああ、娘の笑顔はいいものですね。そのぶん自分のお小遣いから

削られることなどお安いものです・・・などと悟りにも似た境地に至る

ジミンさん。
乾いた笑いがこぼれるのはご愛敬というもの。父親万歳。
こんな金離れが良くて大甘なジミンさんですが、常日頃から公言している一族郎党に援助は惜しみませんよという方針がありまして、甥っ子姪っ子に気前よくお小遣いをあげたり、近所の子供達へのODA賃をばらまいたりと、なかなかの御大尽ぶり。
それに味を占めてかシャミンちゃんがタカリにやってきています。
「えーと、シャミンは何に遣うのかな?」
「お友達と海にいってきます」
あーそうですかそうですかと財布からお札を無造作に取りだしてシャミンちゃんに渡しました。
キョーサン君などは「ジミンさんからお金なんかもらわねーよバーヤ」などと曰って憎たらしい限りですが、それはそれで韓グリー精神に溢れるなあと思い、目の前のシャミンちゃんを少し呆れて見るジミンさん。
無駄遣いはしないでくださいねと念を押すと、さらにダメ押し。
「まさかこの私を騙そうとはしていませんよね」
「っな、なっ、なにをおっしゃいますかジミンさんワタシウソツイテマセーン、シャミンウソツカナーイ」
なぜか片言のニホン語になるシャミンちゃんですが、しっかりと貰うものはもらっていくのでありました。
さて、その夜。
「このシャミンちゃんにかかればちょろいちょろい」
ジミンさんからちょろまかした小遣いで買った新品の手鏡と、それに映る自分の顔に、シャミンちゃんうっとり。
「シャミンちゃん最強! シャミンちゃんは正しい! シャミンちゃんは日ノ本家の未来を担ってる!」
すっかりエイエソの世界に浸ってしまっています。
「シャミンちゃーん入るよー明日は海だねたのし・・・」
巣窟にまんまと足を踏み入れたニホンちゃん。
彼女の見たものは、鏡に映った自分にチュッチュしているシャミンちゃんの姿。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手屁(はぁと」
ひとしきり沈黙が場を占めると、目と目で通じ合う、そうゆう仲にはなりたくないニホンちゃんが緊張に耐えきれず、くるりと踵を返して部屋を出ていきました。
孟ダッシュで。
「・・・ぱぱぁー、シャミンちゃんがっ」
「うわあぁぁぁぁぁぁあああああああアアアアア亞!!!!!!」


裏切りの夏、シャミンの夏。

解説 ◆MaCHINAyH. 投稿日: 03/07/20 11:05 ID:DAEJ72Ve
辻〜んタイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!!!ということで
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030719ic36.htm

ニホンママ 「あなたったら、私には放置プレイですか?」
ニホンパパ「いえいえ忘れていた訳ではありません。よーし今夜はパパ ドサーリ 公的資金投入しちゃうぞ」
ニホンママ 「もうはしたないわねぇ(はぁと」
ウヨ   「お母さんおしっこ・・・・・・・ねえ、なにやってんの?」
パパ&ママ「「うわあぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!」」

駄目作者道マッシヴにまっしぐら_| ̄|○l|l

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