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第1615話 名無しさん ◆B9.JhkARyE 投稿日: 03/08/10 04:08 ID:pYiXcyWU
               「いつもの自作自演」
 ある日ウヨ君はいつもの如く登校してきました。彼が着ている服を見て皆目を
むきました。
 紅の学生服とズボン、しかもベルトまでしかない制服にズボンは腿のところが
太くなっているものでした。
 「ニホンちゃん、あの服何?」
 弟の服を見て満足そうな彼女にタイワンちゃんが尋ねました。
 「赤ラン。中々格好いいでしょ。わたしがデザインしたの」
 「うーーん、まあ最初見たびっくりしたけどね」
 どうもいまいち彼女の好みではなかったようですが結構好評でした。
 翌日は少し長めの白ラン、下はやはりボンタンです。
 「あ、これは知ってる。白ランよね」
 「うん、かなり古いけどね」
 これはかなり好評でした。アニメみたい、アイドルみたい、と女の子達の黄色
い声がします。格好いい、凛々しい、可愛いいと評価は様々ですが女の子達の視
線は釘付けです。
 「まあ俺には関係ないことだけどな」
 こういった状況でもウヨ君は女の子達の評判を意に介しません。ここまでくる
と相当な朴念仁ですがそれも彼の持ち味です。
 これを面白くないといった顔で見る男が一人。引き篭もりのキッチョム君です。
 「あいつが目立つのはけしからんニダ、学校の女の子達の視線を集めるのはウ
リだけで充分ニダ」
 まあ彼が登校したら皆注目しますけどね。彼はザイニー君、そしてウヨ君の宿
敵アサヒちゃんと共謀して彼を陥れる策を練りました。
ある日ザイニー君の机が何者かに穴を開けられる事件が起こりました。その日
アサヒちゃんの壁新聞にウヨ君の名で彼の机に悪戯をしてやるという投書があっ
たと彼女の壁新聞に書かれていました。
 「これでウヨの評判はガタ落ちニダな。ウェー、ハッハッハッハ!
 密室で高笑いを出す三人でした。しかし翌日見てみると誰も相手にしませんで
した。
 「こ、これはどういうことニダ!?」
 壁新聞を前に唖然とする三人。
 「それはこういうことだ」
 「ニダッ!?」
 後ろを振り向くとそこには青い長ランのウヨ君がいます。その手には一枚の写
真が。そこには机に錐で穴を開けるキッチョム君が。
 「キッチョム、これはお前だな?」
 「あ、ああ・・・」
 「どうせ俺の評判を落とそうとしたのだろうがそんなことはお見通しだ。そん
な自作自演いい加減誰でも見破れる」
 「ぐうう・・・」
 腰の刀をゆっくりと引き抜きます。
 「さて、と。三人共覚悟はいいか?この落とし前着けさせてもらうぞ」
 静かに語ります。しかしその瞳には冷たい怒りの炎が宿っています。
 「安心しろ、俺はアメリーやチューゴとは違う。一太刀で済ませてやる。この
正宗、相手を苦しませることはない」
 「ァ、粟倭倭わわわわわ・・・・・・・・・」
 三人共足がすくんで逃げられません。
 「覚悟ッ!!」 
 「アーーーーーーーイーーーーーーゴーーーーーーーーー!!」
 壁新聞の方から三人の叫び声が聞こえてきました。

解説 名無しさん ◆B9.JhkARyE 投稿日: 03/08/10 04:13 ID:pYiXcyWU
 学ランネタです。
http://www.heraldlink.net/seifukuya/danshi/gakusei.html
http://shachomani.fc2web.com/material.html
これに
http://www.asahi.com/national/update/0730/001.html
この事件をミックスさせました。多分こんなとこかな、真相は。
この右翼組織どう見ても名前変だったし。

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