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第1616話
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/08/11 04:17 ID:uOw5jbOP
「理由なき髪形」
アメリー家三羽烏の一人パツキン君はファッションにはかなり五月蝿い子です。特に髪形
には五月蝿くいつもリーゼントで決めています。
「へへへ、今日はハマバンチョー風にしてみたぜ」
革ジャンに黒ジーンズと服装まで決めています。
「パンチョー?」
「それはパンチョ伊藤」
ニホンちゃんにタイワンちゃんが突っ込みを入れます。
「彼女達今日のおいらのヘアースタイルはどうだい?今日も決まってるだろ」
「ええ。けど何でいつもリーゼントなの?」
「これがおいらの自己主張なのさ」
「パツキン君にとってリーゼントって何?」
「ポリシーってやつかな」
なんかピントがずれてる気もしますがパツキン君が答えます。彼はロックンローラーな
のでこの格好は全て反抗、自己主張というポリシーなのです。
「ところでリーゼントって何処でできたの?アメリー家で?」
「そうじゃないの?」
「いや、実は違うんだ」
「えっ?」
その返答に二人はきょとんとしました。
「おいらはダディに教えてもらったんだ。ダディは家に来てた誰かがしているのを見て
真似たらしいんだ。誰が始めたかはおいらは知らないんだ}
「そうなの?」
「じゃあ誰が始めたんだろ?」
「それについてはわたくしがお答え致しましょう」
エリザベスちゃんがやってきました。
「このリーゼントは我がお祖父様が考え出されたものなのです。ロンドンルームの前にある
リーゼントストリートのゆるやかなカーブをモチーフとしたものなのですわ」
「ふうん、そうだったの」
「そう言えばロックってあんたんとこが起源だったわよね」
「その通り。元々は我が家のミュージシャン達が作曲したものなのです。けれど今は普通の
ロックよりもお気に入りがありますのよ」
にこっと笑って言いました。あからさまに聞いて欲しい顔です。
「何?」
ニホンちゃんが尋ねます。
「それは・・・これですわ!」
ばっとタートンチェックのスカートとブレザーを脱ぎ捨てます。すると髪を全て立たせ黒皮
のジャケットと右が半ズボンになった黒皮ズボン、背中にエレキギターを背負い派手なメイク
をしたエリザベスちゃんが現われました。
「今はパンク!今宵も弾けますわよニホンさん、タイワンさん!」
「・・・おいらロックの方がいいな」
「うちのバンドってパンクじゃないよね」
「ロック、ポップス、バラードでしょ?」
「あれ!?」
きょとんとしているエリザベスちゃん。そこへニホンちゃんとタイワンちゃんが突っ込み。
「あれっ!?ってエリザベスちゃん」
「あんたうちのバンドのリーダーでしょうが!!」
「あらあーーーー!?」
「あらあーーーー!?じゃない!!」
この後メンバー達からこってりと絞られるリーダーがいました。
解説
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/08/11 04:20 ID:uOw5jbOP
リーゼントを。資料はこちらです。
http://morimi.tripod.co.jp/zatugaku-nitijou.htm
http://miraikoro.3.pro.tok2.com/travels/ParisLondon/ParisLondon4.htm
イギリス起源とは知りませんでした。
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