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第1635話
拙い初投稿
投稿日: 03/08/28 05:06 ID:B1d6Ml4c
「ガードマン」
地球町に、とある2件のお金持ちがいました。
そのうちの片方は町一番のお金持ちのアメリーくん。
一番のお金持ちだけあって、豪邸の門には鍵がかかっており
最新式のセキュリティと頼りになるガードマンが
お家と財産と家族の命を守っています。
泥棒や強盗の入る隙間もありません。
そしてもう片方は小さいお家にもかかわらず
町で2番目のお金持ちニホンちゃんです。
ニホンちゃんのおじいさんは昔
アメリー君のおじいさんにいじめられたりもしましたが、
アメリー君とニホンちゃんは結構仲良しです。
さて、そのニホンちゃんのお家を見て見ると不思議なことに
門に鍵がかかっていません。お家のドアまで開けっ放しです。
セキュリティを探しても見当たりませんし、ならガードマンは?
と探して見たら家を囲む塀の周りにアメリー君のところが
ちょっと強引に連れてきたガードマンさんが数人居るだけです。
町で2番目のお金持ちの家なのに、これでは泥棒が入り放題です。
ひょっっとしたら誘拐犯や、ニホンちゃんの秘密を探り出そうとする
ストーカーだって入ってきてしまうかもしれません。
いえいえ、それどころかもしかしたら殺人犯が忍び込んで
お家の人を殺してお金を奪おうとするかも・・・。
と思っていたら、実はニホンちゃんの大事な親戚が何人か誘拐されて居たのです!
相手は身代金を要求してきて、事件はまだ解決していません。
ニホンちゃんは、二度とこんなことが起こらないように
ガードマンを雇うことにしました。
アメリー君にばかり頼って居るのでは申し訳ないですし、
何より情けないと思ったからです。それに頼り過ぎると
お家の中の敷地をまた無料で貸すことになってしまうかも
・・・という不安もありました。
ところがそのときサヨックおじさんが出てきてニホンちゃんに抗議し始めます。
「とんでもない。ガードマンなんて必要ない!そんなことをして相手に怪我をさせたらどうするんだ!!」
と。ニホンちゃんは困ってしまいました。
サヨックおじさんはこういいますが、奥ゆかしいニホンちゃんが
「そうなのかな…」とサヨック叔父さんのいう通りにしている間に
何人も大事な親戚がさらわれてしまっていたのですから。
シシロー叔父さんは「ガードマンを雇おう。それがニホンちゃんの家のためなんだよ」
と言ってます。ニホンちゃんも、そのとおりだな、とおもうのです。
でも、サヨックおじさんはニホンちゃんの家は、
このままのほうが良いと思ってるみたいです。
「もしかしてサヨックおじさん……私のおうちに泥棒がはいれるようにしておきたいの…?どうして…?」
一瞬、頭に浮かんだとんでもない想像をニホンちゃんはブンブンと頭を振って追い出しました。
そんなはずはありません。
誘拐犯とサヨックおじさんが共犯だなんてそんなことがあるはずがないんです。
ニホンちゃんは心の中でサヨック叔父さんに謝りながら、心細くおうちを見上げて呟きました。
「でも…やっぱり、このままじゃダメだよね…」
気の弱いニホンちゃんのその瞳には大事な人達を守ろうとする決意が現れ始めていました
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