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第1634話
有閑工房
投稿日: 03/08/26 21:15 ID:ORBV49ye
『彼方からの手紙』
『わかって欲しい。逃げ出した訳じゃない。いつかまた、君に会うために戻
って来る。・・・』
昔の手紙を見ながら、わたしはふと思った。
一体これは誰に宛てた手紙なんだろうか?多分・・・ラブレターじゃないかと思
う。わたしは貰った記憶ないし、文字が男って事は、やっぱりママンだろうか?
「何してるのベトナ?」
「あ、・・・ママン。お掃除してたら古い手紙が出てきたの。」
わたしはちょっとドキッとした。掃除をサボって手紙を読むなんて、普段のマ
マンだったらカミナリの一つを食らうのを覚悟しなきゃいけない事なのだ。
「どれ?ああ、懐かしいなあ・・・もう焼けちゃったと思ってたけど、残ってたの
ね。」
「これ、ラブレター?」
まだちょっとどきどきしてる・・・・・・
「うふふ。そうよ。ママンは昔モテたのよ。」
うん。それは確かにそう思う。ママンは今でもすごく綺麗だもの。若い頃はい
ろんな事があったと聞いている。けれども私はママンの口から直接聞いた事は
なかった。娘に話すような事じゃないのか、辛い話なのか良くわからない。
「・・・・・・聞きたい?」
「え?」
「昔の事。聞きたい?」
わたしの顔を見て、何を考えているのか察したらしい。
怖いくらいにママンは勘が鋭い。
「いいの?話したくないならいいよべつに・・・」
ママンはにっこり笑うと私の頭を撫でてキッチンに向かった。
「掃除も良く頑張ってくれたし、お茶にしない?ベトナ。」
*
「おじさん帰っちゃうの?」
「ああ。喧嘩に負けちゃったしなあ。仕方ないよ。」
「でもまだ、全部教えてもらってないよ!レイギサホウだって全然駄目だって
前に言ってたじゃない。」
「でもアメリー家との約束でね・・・。残念だ。お前さんが立派なレディになるま
で面倒見てやりたいけど、あいつらはそれが一番気に食わないらしいからな。」
「でも・・・」
「・・・何人か用心棒残しとくから、店だけは守り抜くんだぞ・・・」
「・・・・・・」
私もまだ中学生くらいだったからよくわからなかったけど、当時アメリー家や
フランソワ家、エリザベス家の出店扱いだったアジア町で、半ば強引に店の権
利書を奪い取り、使用人達に店を任せてしまったのはニホン家のニッテイおじ
さんだったの。
その頃ニッテイさんの店は物凄い勢いで大きくなっていてね、それが面白くな
いアメリー家、エリザベス家、チュウゴ家とそれからオランダ家が一緒になっ
てニホン家に嫌がらせしてたのよ。
このままだとニホン家は倒産してしまうというので、ニッテイさんはアジア町
で片っ端からヨーロッパ家の支配人を追い出しちゃったのよね・・・。
「これからはみんな、人任せにせずに自分達で店を切り盛りするんだ。私みた
いな人間にでも店一つから始めて大きくできたんだ。君たちにできない筈がな
い!」
ニッテイおじさんてね、ほんと熱血男って感じだったわ・・・。一本気で曲がった
事が大嫌いで、そのくせ照れ屋で不器用なのよね。
それから頼みもしないのにアジア町の人を集めて店の経営について色々教えて
くれたの。そりゃあもういろいろとね。商品の仕入れ方とか経理の仕方、お客
さんへの応対とかね。
あんまり一生懸命なもんだから、不真面目な人を怒鳴りつけたりとかしてたわ
ね。それで嫌ってる人もいたけど、自分の店を持ちたいって人には慕われてい
たわ。
最も、うちにはあんまり構ってられなかったみたい。フランソワ家とは事を構
えたくなかったらしくてね、何だか私と話す時は歯切れが悪い感じだったな。
それでもフランソワ家と折り合いが悪くなった後、使用人追い出してくれて、
さあ今度は家の番て時にニッテイさん帰っちゃったからねえ・・・
*
わたしは疑問を素直に口にした。そんな立派な事をしていたおじいちゃんがい
るのに、何だか普段ニホンちゃんがカンコ君やチュウゴ君に無茶苦茶言われて
いるのが不思議でならなかったのだ。
「ニホンちゃんのおじいちゃんて、チュウゴ君やカンコ君の話と全然違うね。」
ママンはやっと出来上がったコーヒーを一口飲んで、少し考えてから答えてく
れた。
「そうでしょうね。ニホン家もあんなに大人しくする必要ないんだけどねえ・・・。
仕方ないのかもしれないな。」
「?どうして?」
「御先祖様を大事にしてないからよ。」
「そう・・・なのかなあ・・・。」
ママンはそんなの当然だという顔をしている。それはつまり、ニホンちゃんの
おじいちゃんの事は自分の方が良くわかっているという事なのだろうか・・・
*
ニッテイさんがいなくなった後、思ったとおりフランソワのお父さんのドゴー
ルさんが昔の手下をまとめてやって来たの。それで前みたいに店を自分の物に
しようとしたんだけど、ニッテイさんが来てたせいで皆ドゴールさんの言う事
を聞かなくなっちゃったのね。
とはいえ昔の方が良いという人と、自分達で何とかするという人が別れちゃっ
て、家の中が真っ二つに割れちゃったのよ。それでディエン・ビエン・フー商
店の所有権争いでとうとう喧嘩になっちゃったのよね・・・。それでドゴールは負
けて国に帰ったの。さっきあなたが見たラブレターね、出したのドゴールよ。
ニッテイさんが来る前から頻りにラブレターくれてたんだけど、ドゴールの実
家がゲルマンスキー一家に乗っ取られたので家に帰る事になって、その時私に
くれた物よ。『必ず帰る』なんて勇ましい事言ってたけど、結局また逃げ出し
ちゃったわね。
ん?カレが好きだったかって?どうかなあ・・・。ドゴールは優しかったけど隠れ
ていろんな子にちょっかい出してたから、信用できなかったな。うん・・・、遊び
友達には丁度良かったかも。
ニッテイおじさんはうるさいお兄さんて感じかな?ドゴールは遊びを色々教え
てくれる先輩みたいなものね。
*
「それから、ドゴールさんはどうしたの?」
「実家の建て直しが大変だったらしくてね、こっちに構ってられなくなったそ
うなの。『君の事は一生忘れない。でも何かあったら力になる』って手紙を貰
って暫く音信不通になったわ。でもカレ、実家の建て直しにアメリー家に世
話になって、それで口実作られて自分達の代わりをアメリー家に任せたのよ
ね・・・」
ママンはちょっと表情が硬くなった。アメリー家にはやっぱり良い印象は
ないのかもしれない。でも、ドゴールさんたちフランソワ一家にもどういう印
象を持っているのかは少し解らない。
ママンは昔言っていた。
『私は自分の生きたいように生きたいの。真実の愛だとか、円満な家庭だとか、
理想の家族とか、そんなものは私が決める事。誰にも指図されない。道が無い
なら作って進む。それが私のやり方。』
あれは一体、誰に向かって言っていたのだろうか?あまり覚えていない。
*
パパと仲良くなったのはこの頃からよ。ディエンビエンフー商店の諍いで先
頭に立ってドゴールと渡り合っていたの。すごくカッコ良かったなあ・・・。式も
挙げずに一緒に暮らしはじめて、少ししてお兄ちゃんが生まれたのよ。ただ、
力不足でどうしてもお店全部の切り盛りができなかったから、周りの人達の力
を借りなきゃいけなくて、それでママンとパパで店を半分ずつやってく事にし
たの。
・・・悔しいよね、やる気はあっても経験が無いのは。
その頃よ、アメリー家が手伝ってくれる事になったのは。勿論、店の皆はせっ
かく自分達でどうにかしようとしてたのに茶々入れられて面白くなかったわ。
でも、ナイフ突きつけて手助けしたいって言われて、嫌だなんて言ったら店自
体が無くなるかもって思ったら・・・どうしたら良いかなんて選べなかったなあ。
それで、店の半分をアメリー家に手伝ってもらう事になったの。
でもね、パパが凄いなあって思ったのは、こんな時にチュウゴ家やロシアノ
ビッチ家に蔭で手助けしてもらってた事ね。どっちもアメリー家が調子に乗っ
てるのを面白くないって思ってたから、二つ返事で協力してくれたそうよ。
ただ問題はチュウゴ家もロシアノビッチ家もマル教に御執心だった事ね。言
ってる事はわからないでもないんだけど、物凄い御布施を強要するのだけは勘
弁して欲しかったなあ・・・。
とは言えパパもマル教には随分影響受けたみたいでね、今でも昔の癖は抜け
ないな・・・。
でも、アメリー家にも困り者だったわ。商品を沢山分けてくれるのは嬉しい
んだけど、売り方とか管理の仕方全然教えてくれないんだもの。そんなだから
売り値は無茶苦茶、会計も丼勘定。酷いもんだったわ。
『しきたりや決め事なんてどうだっていいじゃないか。夫婦に必要なのは信頼
だし、家族に必要なのは愛じゃないか?』
なんて言う手紙くれたのはあの頃よ。言ってる事には同感なんだけど・・・、何
かなあ・・・直接渡さずに人使うのがわかんなかったな。本気でそう思うんなら直
接渡しにくればいいのに。
その上アメリー家の使用人使って私に結婚しようって迫って来るんだもの。本
気だったら自分から言ってくればいいものを人にやらせるのよ?なんかねえ、女
心解ってないのか、単に自信無いのかわかんないけど、そんなんじゃ私なびかな
かったなあ。
そしたらカンコ一家やオージー一家使って嫌がらせやるんだもの。もう幻滅す
るわよ。
オージー一家はそんな事に駆り出されても、元々乗り気じゃないから適当にお
茶を濁してくれたけど、カンコ一家はお金が貰えるんだとかでやたら張り切って
てね、店に何度も火をかけるし、裏の畑に塩撒いて使えなくするし、とにかく散
々だったな。ベトナの火傷もボヤ騒ぎの時に怪我しちゃったのだよ・・・。 女の子
にそんな傷つけるのは・・・、ホントに悪いと思ってる。ごめんね、あなたまで巻き
込んじゃって・・・。
*
ママンは言葉に詰まってしまった。
わたしは恨んでもどうしようもないから誰にも言わないけど、ママンやパパにし
たら、やっぱり気が重い事なのだろうか?
誰かさんみたいに口先だけで自分の心の中にあるものを解消しようとは思わない。
そんなものは、相手がぐうの音も出ないくらいわたしが立派になって見返せば良い
事だと思うからだ。
「ママン、わたしちっとも気にしてないよ?」
何度同じ事を言ったかわからない。でもその度にママンは『無理しなくていいの。
辛いんでしょ?』という目で私を見る。そして最後はいつも、
「ベトナは優しい子ね・・・」
で終わるのだ。
わたしは・・・・・・、別に優しくなんかない。どちらかというと冷たい子だと思う。
優しいというのは、―――そうだ、ニホンちゃんみたいなのをそう呼ぶんだ。
*
アメリー家がやたらと関わっていた頃、チュウゴ家とロシアノビッチ家がパパの
援助を色々していたのは言ったよね?
実はね、あの頃ママンとパパは正式に結婚してなかったの。後から考えるとその
辺が周りに付け込まれた原因みたいなんだけど、こぞって皆が結婚認めたがらなか
ったのもあるのよね。ママンがパパにわがまま言って一人身でいたのもまずかった
なあ・・・。
その頃ロシアノビッチ家ではブレジネフが頭領になっててね、やっぱりって言う
か何て言うか、ママンを口説きに来たのよね。パパが色々助けてもらってたからデ
ートも断りにくくてねえ、何回か食事に行ったりしたけど、理想ばっかり並べて語
るだけでちっとも面白くなかったな。
まあ、お付き合いですから仕方ないけど・・・ママンが全然なびかないの見ていつの
まにかいなくなってた。良く覚えてるのはプレゼントだけだな。腕時計や宝石なんか
よくもらったなあ・・・
アメリー家とロシアノビッチ家がいなくなって、チュウゴ家のモウさんがモーショ
ンかけてきたのもそんな時。ちょっと変わった人でね、『鉄を沢山作っちゃえ』なん
て言ってチュウゴ家のヘアピンまでありったけ鋳潰して鉄の塊を作って喜んだり、
『皆がお腹いっぱい食べれば幸せになれる』とか言って中華マンションでありったけ
の食べ物を3日で食べ尽くして途方に暮れたり、何か笑い話作るのが大好きな人だっ
たね。あの頃の中華マンションの人達はいい迷惑だったろうけど・・・
家とチュウゴ家は昔から付き合いがあってね、といってもこっちが嫌だっていって
も向こうは認めない・・・まあそんな関係よ。
『白い連中の言う事なんか聞いちゃ駄目だ!伝統!やっぱり大事なのは遠い昔から大
切に大切に両家の関係を作り上げて来た伝統を大切にしなければならない!さあ、二
人で新世界を作り上げようじゃないか!私たちは水と魚の仲なのだから!』
随分言ってくれるけど、そんなに大切に思ってくれるならあの浮気性何とかして欲
しかったな・・・マンションの外から中から手当たり次第だもん。ちょっと真っ当な人に
は見えなかったな。
まあ、生傷だらけの人捕まえて『こいつとは大親友』なんて平気で言う人だからわ
かるでしょ?
でもね、断るの一番大変なのモウさんだったわ・・・
アメリーのとことかロシアノビッチのとことか邪魔者がいなくなって、さて式でも
挙げましょうかという話をしてたら、モウさんが血相変えてやってきて、
「結婚するって言うあの約束はどうしたぁ!!!!!」
って叫ぶのよ。それも延々と。
いい加減鬱陶しくなって
「そんな約束した覚えもないし、私はこの人と結婚するの。」
って言ったらいきなり殴りかかってきたの。うーん、私の言い方も悪かったかもしれな
いけど、あれはちょっと・・・やっぱりどうかしてたよあの人。
最初そばにいたパパも助けてもらった手前黙ってたけど、ママンに殴りかかって来た時
に流石に割って入ってね、ボロ雑巾になるまで殴られてた・・・。
*
「どうしてパパは殴りかえさなかったの?」
「そうねえ、ママンとホーチミン、ベトナ。私たちがいたからよ。パパもよっぽどやり
返したかったろうけど、もしやったらモウさんなんかは一家総出で仕返しにくるしね。
そうなったらママンが殴られたくらいじゃ済まないもの。パパは我慢したのよ。」
私は言い返せなかった。言い返したかったのは本当はやり返したかった筈のパパの気
持ちが痛いほど分かっていたからだ。一人で色々考えていると、ママンが優しく言った。
「ベトナ、悔しい?」
また、見透かされたようだ。
わたしの事を良く解ってくれているのは嬉しい。でも、それがママンの怖さの裏返しで
もある。たぶん、ママンにラブレター寄越した人達も、同じ思いを味わったのじゃない
だろうか?
「ママンも悔しかったけどね、ママンもパパに言われてよくわかったのよ。」
「?何を?」
「『私たちは喧嘩をしたくて意地を張ってたんじゃない。静かに暮らし、生きていくの
を望んだから意地を張っていたんだ』って。」
「・・・・・・」
「そう言われると悔しい気持ちも少し無くなった。そうだよね、誰かと喧嘩したくてや
ってた訳じゃないんだもの。」
わたしは、少し恥ずかしくなった。単純に悔しかったり怒ったりするのはわたしがま
だ子供なんだとわかったからだ。そして、目先の気分に振り回されないママンやパパは
本当に大人だと思う。
お店も決して楽じゃないのに、わたしや兄さんを一生懸命守ってくれるママンやパパ
が私は大好きだ。
今日こんな話を聞いたらもっと好きになった。
わたしも・・・いつか、ママンのように強い大人になれるだろうか?
***
私には子供が二人いる。一人はホーチミン、もう一人はベトナ。ベトナは今目の前で
解り易いくらいに思案にくれている子だ。
ベトナは父親に似たみたいだ。感情は表に出さないがかといって冷たい訳じゃない。儚
げな見てくれに似合わず闘争心は旺盛だ。温和でそのくせ芯は滅法固い。
私がそうしたように、この子にも自分の信じた道を強かに歩んで欲しいと思う。助けて
くれなくとも理解してくれる友人を、自分の思い通り生きてゆける良い時代を願って止
まない・・・・・・
それはわたしの親馬鹿なのだろうか?別にそれでもいいと思う。子供の未来の幸福を祈
らない親なんてどこにもいやしないのだから・・・。それはフランソワ家もアメリー家もロ
シアノビッチ家も、そして、チュウゴ家も一緒の筈だ。
***
わたしが考え事をしていると、ママンは静かに立上り、そして言った。
「さ、ベトナ、休憩おしまい。今日中に片付かなかったら晩御飯抜きよ。」
「えええええええーーーーーーーー」
どうやら元の怖いママンに戻ったみたいだ。
そうじ……がんばろっと……
終劇
解説
有閑工房の解説1
投稿日: 03/08/26 21:28 ID:ORBV49ye
解説・捕捉・閑話休題
※交渉(殆ど内政干渉でしょうが)はここではベトナのママンの恋愛遍歴としました。
作中でも書きましたが、何だかこうするとどいつもこいつも偏執狂のストーカー(藁
※日本の独立工作は話中の経営講習会の意。ビルマ、インド等の独立はこの頃養成さ
れた反植民地勢力の存在が非常に大きいものです。ただ仏領インドシナは『進駐』と
いう名目を律義に守り(フランス政府はドイツの傀儡政権を正当とした為)独立工作
を進めたのは終戦直前・・・結局現地人にとっては支配者が変わっただけという結果に。
第2次大戦後にインドシナ3国が独立に遅れて苦しんだ背景にはこういう事情もあっ
たようです。
※ディエン・ビエン・フー=インドシナ戦争で、ベトミン(ベトコンとは別です)と
フランス植民地軍が行った戦闘で事実上の天王山。ベトミンの勝利となり、フランス
は支配地域から撤退した。つーか、第二次大戦で無茶苦茶になった本国の建て直しで
植民地どころではなかったのが実状。アメリカは共産化の阻止という理由もありフラ
ンスに軍事援助をした。その後アメリカは南ベトナムとの関係を深くする。南ベトナ
ム自体は女房によっかかって生きてるヒモみたいなもの・・・。
※パパはボー・グエン・ザップという設定です。ディエン・ビエン・フーの決戦を勝利
に導いた伝説的な名将です。
※ベトナのママン(フランスで言う「おかん」の意)は国の象徴ですね。旦那役にした
かったホー・チ・ミンは既出。やむなくボー・グエン・ザップを引っ張り出す。素晴らし
い人だが知名度では・・・・・・職人さんは解るでしょうが、知名度低い人はツライヨネー(藁
※共産主義の階級闘争及び大虐殺→御布施。人口の例えで出てた花畑でもいいけど、
左翼イデオロギーはとかく犠牲が(いろんな意味で)つきものなのでこうしました。マ
ル『教』だしね(藁。しかしベトナムはマル教はどうもただの方便で使っただけのよう
です。今あんなだし…
※ロシアノビッチ家の贈り物は、貴金属=武器弾薬です。
中国は食料中心(武器とかもあったけど)ソ連は火器、自走砲、戦闘機を主に供給した
そうです。
※愉快なモウおじさんがやってるのは『大躍進』と言う名の国を挙げてのお祭りです。
一説には2000万人からの餓死者を出し、毛主席の支配の邪魔になる連中を燻りだしたの
だとか。文革の前にもこんな事やってたんですね。スターリンには負けますが。
その後のモウおじさんの殴り込みは中越紛争ですね。独立国家としてやっていきたいベ
トナムと、影響下に置きたい中国との紛争です。原因は確かベトナムのカンボジア侵攻。
カンボジアでは中国の支援するポルポト政権が全国民の半分近く(推定300万人)を大
虐殺するという大フェスチバルを敢行し、「そら兄さん、やばいっしょ。」とばかりに
ベトナムがカンボジアに侵入しプノンペンからポルポト派を追い出した。それを口実に
人民解放軍が国境を越えてやりたい放題やらかして帰っていったというもの。一方的に
ベトナムが非難されてましたが、ほっといたらえらいことになっていたので『人道支援』
と言えなくもない。その後の知識層を喪失したカンボジアの苦難は言うまでもないですね。
※ベトナのママンは表現が消化不良気味ですが、ベトナムは悉く恐妻家だそうです。情
に厚く浮気は絶対に許さない。故に『タイガー・マダム』と呼称されるとか・・・こわっ。
それ故ベトナは『ママン』と『パパ』の順で呼んでます。
そのうち親子関係をネタにして一つ話を書いてみたいと思います。(この辺知りたい人
は下記の近藤紘一氏の著作を読んでみそ)
参考文献
HP
東南アジア関係史(昭和史の真実)/
http://www.history.gr.jp/showa/index.html
ベトナム戦争/
http://www.combat.ch/cotent/history/vietnam/ind_1.htm
書籍
ベトナム関連:
「ベトナムから来た妻と娘」「目撃者」「したたかな敗者たち」/近藤 紘一
「夏の闇」/開口 健
中国関連:
「Wild Swan」/ユン・チアン
インドシナ関連(一般社会):
「ASIAN JAPANESE」/小林 紀晴
ほか、ちょいと書ききれません…
以上、初投稿です。にも拘らずだらだら長い駄文失礼しました。
謝罪はある程度しますが賠償はやっぱないです。
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