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第1642話
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/09/03 01:00 ID:cehj62Sm
「西遊妖猿伝」
天界へ昇った孫悟空、『弼馬温』という馬の御守りを任じられますがあまりにも低い役職なの
で火病を起こしてしまいました。
「もっと高い役職をよこすニダーーーーーーーーッ!」
四海竜王達から武具を半ば強制的に貰い受け暴れ回ります。まずは崑崙山へ行き西王母の桃を
強奪です。
「キムチ味じゃないが美味かったニダ。閻魔帳も書き替えたしこれでウリは不死身となったニ
ダーーーーーーッ!!」
雲に飛び乗り天界へと戻ります。
「これからはウリが天界の宗主ニダ、ウリに逆らう奴は皆折檻してやるニダーーーーーーッ!」
方術まで使って大暴れです。ご馳走を喰い散らかし宮女達のスカートをめくりお酒を頭から被
ります。
「ひょっとしてこれで出番終わりかYO!!」
「こんな役しかないアルか!」
「酒飲む暇もねえぞ!」
「わたくしはどうなりますの!?」
「馬鹿キャラ認定だけはさせませんことよ!」
巻き添え食らって多くの天上人が下界へ落ちていきます。
「ニダッハッハッハ、後は天帝をやっつけるだけニダな」
高笑いを浮かべる悟空、しかしそこに強敵が。
「待て、そうはさせんぞ!」
「ニダッ!?」
見ればタイラン君扮するナタク太子とマレーシア君演じる二郎真君です。二人共豪華な
鎧と戦抱に身を包んでいます。BGMはキャシャーン。
「どうしてBGM付きニダ!?」
演出です。
「天界を騒がす馬鹿猿め、我等が相手だ!」
「帝には指一本触れさせん!」
左右から悟空を取り囲みます。
「ふん、面白いニダ、ウリに勝てると思っているニダか!」
「戯言を」
二人がにやりと笑いました。
「喰らえ、乾坤圏!」
太子がアッパーで竜巻を起こします。
「受けてみよ、哮天犬!」
孫二郎が懐から愛犬マハティ−ルを出します。
「そんなものウリには通用しないニダ!」
如意棒を振り回します。その風圧で口から出されるキムチ臭とエラからの電波が撒き
散らされます。
「ぐっ、これは耐えられん・・・」
「一時撤退だ」
二人は止むをえなく退きます。
「フン、口程にもない奴等ニダ、それでウリを阻む奴はいないニダな!?」
「お待ちなさい」
「今度は誰ニダ!?」
そこにいたのはお釈迦様でした。イン堂君です。
「♪悟空よ、それ以上の乱暴はお止めなさあーーーい♪」
急に踊り始めました。何処からか仏達が出てきてそれに加わります。バックには乱れ飛
ぶ仏像。
「二、ニダッ!?」
あまりのことに悟空も呆然としています。
「♪もしもと言うならば私のところにきなさあーーーーい♪」
「・・・よくわからないが行ってやるニダ」
雲を飛ばし向かいます。やがて四本の柱の前に来ました。
「ここは世界の果てニダな。記念にウリの名前を書いてやるニダ。釈迦は何処行った
ニダ?」
「♪私はここですよおーーーー♪」
仏の団体を引き連れ出て来ました。
「♪悟空、それは私の指なのでえーーーす、貴方は私の掌を飛んでいただけなのでえ
ーーーーす♪」
「ど、どういうことニダ!?」
「♪貴方は確かに強い、ですがまだまだ井の中の蛙でえーーーーーす♪」
何時の間にか頭から下が岩の中へ埋め込まれています。
「♪これから五百年後五行山に三蔵法師という高名な僧侶が天竺へ経典を取りに行く
途中で通りがかりまあーーす、貴方はその弟子として経典と唐の国まで持ち帰りなさあ
ーーーーい、それまでは天界を荒らした罰としてその岩に埋めておきまあーーーーす♪」
歌い終わると消えていました。
「ふざけるなニダ、なんでウリが坊主についていかなければならないニダ、しゃ(略」
ぼこっ
黒子の鉄拳が炸裂。
かくして悟空は五百年の間岩に埋められることとなりました。
天界篇完。イン堂君怖いな。次回三蔵法師、八戒、悟浄登場です。今回はインド映画
と天空戦記シュラトが元ネタです。あと封神演義と餓狼伝説です。僕の作品はSNKの
ネタが多いな。
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