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第1671話 ナナッシィ 投稿日: 03/10/04 11:01 ID:eap1jeyo
『やったニダ、アボジ! 今日はホームランニダ!』

 さて、今日も5年生の教室で、一段と賑やかなカンコ君。
 ニホンちゃんの顔に小汚いプリントを押し付けると、キムチを漬け込むかのごとく揉み込みます。
「ウリィィ! ニホン! 瞳孔が開くまで目ん玉かっぽじってよく見るニダ!
 網膜に死ぬまで焼き付けるニダ! 記録と記憶に骨髄まで刻み込むニダァ!」
「ひゃ、ひゃんひょひゅん……わひゃっひゃひゃひゃひゅひょひひゃひゃひへ〜〜!」
 (訳:カ、カンコ君……わかったから少し離して〜〜!)
 なんとかカンコ君の手を引き離し、顔に隙間なく張り付いたプリントをぺりぺりはがしました。
「ふぅ……で、これは……?」
 その皺くちゃなプリントを見てみると、右上の方に赤サインペンで「56」と書かれています。
 ニホンちゃんが視線を移すと、カンコ君はひっくり返らんばかりに仰け反っていました。
「エッヘン! ウリがアジア班新記録の56点を叩き出した歴史的テストニダ!」
「へぇ〜、すごいねぇ」
「ニホンも謝罪するなら今の内ニダ。まごころが伝われば思わず許してしまうかも知れないハセヨ?」
 どうせそんな気なんて無いくせに、と心の中で呟きながら電波は軽くスルーするニホンちゃん。
再びテストに目を通しているうちに、
「ねえカンコ君……これって……ムグッ」
「あ〜ら、カンコやるじゃない。アンタもやればできる子だったのね〜」
 ニホンちゃんが何かを言いかけたところ、その口を背後から両手で塞いだタイワンちゃんが、
愛想笑いを浮かべながら割り込みました。
「当然ニダ! これからはウリがアジア班を背負って立ってやるニダ!」
「そうそう、その調子でどんどんすごい記録作ってよ。がんばって〜」
「ム、タイワンもウリを見習って精進するといいニダ! ウリナラマンセー!!」
 喜色満面で歩いていくカンコ君を、タイワンちゃんは妙に冷めた目で見送っていました。
 一方、ようやく解放されたニホンちゃん。眉を顰めながら、タイワンちゃんに向き直ります。
「タイワンちゃん……どうして?」
「ニホンちゃん、アイツも努力した結果、これだけの点を取る事が出来たんじゃない。
 それで今あんなに喜んでるんだから、余計なチャチャを入れるのは野暮ってものよ?」
「うぅ〜ん? そうかな〜?」
「そ。そういうもの」
 それでも両腕を組んで、小首を傾げるニホンちゃん。まだ納得いかない様子です。
 そんなニホンちゃんに子供をあやすかのように微笑みかけながら、タイワンちゃんは言いました。
「それにね……」
「……それに?」
「低い所からよりも高い所からの方が、落ちた時ダメージが大きいと思わない?」
「え?」
「……バカンコが現実の壁にのたうち回る様……見物だわ……うふふふふ……」
 タイワンちゃんが浮かべた絶対零度の微笑に、思わず頬を引き攣らせてしまうニホンちゃん。
「……タ、タイワンちゃん……け、結構ワルだね……」
「あら心外。これが、カンコでの正しい遊び方よん?」

 その日の夜、カンコ家の居間では額縁に入れられた『4年生』のテストが高々と飾られ、
カンコ君・アボジ・オモニが誇らしげに、チョゴリちゃんが苦笑しながら眺めていましたとさ。

カンコ 「次はアメリーを超えてやるニダ! ウリナラマンセー!」
ニホン 「(アメリー君がやってるのは6年生の問題なんだけど……大丈夫かなぁ?)」

おしまい。

解説 ナナッシィ 投稿日: 03/10/04 11:05 ID:eap1jeyo

それでは、ハン板らしいネタをひとつどうぞw

李スンヨプがアジア新の56号達成
 ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/10/02/20031002000048.html
大リーグに来る李スンヨプへ
 ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/10/01/20031001000096.html

いや、韓国やきう<<<日本やきう と言いたいわけじゃないんですけどね。
アジア記録ニダ!アジア記録ニダ!(ドドンガドン)とお祭り騒ぎなモノですから、
「ちょっともちつけよおめーら」という愛情メッセージを込めてつくってみますたw

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