[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

戻る <<戻る | 進む>>
第1751話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/01/25 21:38 ID:dCipQMwO
                 「燃えるカンコ家」
 この町で最も夫婦喧嘩の絶えない家といえばカンコ家、今日も詰まらない理由でファビョーーン
モード全開です。
「なじぇウリナラにはこんなにお金が無いニダ!」
 パパさんが思いっきりファビョーーンしています。元はカードの使い過ぎですが。
「それはアボジの稼ぎが悪いからニダ!」
 ママさんもファビョーーンです。この人もカードを使いまくっています。
「お父さん、お隣また」
「・・・・・・見なかったし聞かなかったことにしなさい」
 お隣のお金持ちの家はもう相手にせず布団に入ってしまいました。毎度毎度のことですから。
「ええい、出て行くニダ!」
 今日はママさんの勝ちでした。負けたパパさん家を追い出されました。そして布団と枕を
投げ付けられます。
「ぬうう、家長に外で寝ろというニダか!」
 そのようです。ママさん家の鍵を全部閉めてしまいました。
「こんな寒い日に。オモニ、覚えているニダ」
 とりあえず布団にくるまります。しかしまだ寒い。
「・・・・・・火は無いニダか」
 幸いライターは持っています。燃料は。
「もうこうなったらどうなってもいいニダ!家長の恨を思い知るニダ!」
 何と家に火を点けました。そしてそれで暖をとりました。
「お父さん、お母さん、お隣!」
 ニホンちゃんが慌てて両親の寝室に駆け込んで来ました。その日は幸い二人は
何もしていませんでした。
「さくら、どうしたんだい?こんな真夜中に」
 二人は眠い目をこすりながら布団から起き出しました。
「お、お隣が!」
「もうお隣はあれだから・・・・・・って何これ」
ボオオオオオオオオオオオ
 窓の向こうではカンコ家が燃え盛っていました。
「お隣が火事なのよ!どうしよう!」
「どうしようって消火するしかないよ!まずは一一九番だ!」
「お父さん、それ一一〇番よ!」
「姉さん、俺が行く!火事と喧嘩は町の華だ!」
 ウヨ君も起き出してしまいました。日之本家はもう大騒ぎです。
 それは他の家でも同じでした。
「アイヤーーーーーッ!お父さん、カンコの家が燃えているアルよ!」
「何ーーーーッ、キッチョムの馬鹿が何かやったのか!」
「キッチョムの奴遂にやりやがったか!パツキン、クーロイ、スクランブルだ!」
「アメリー、花火持ち出すのだけは止めろ!」
「お、おいらの自慢のリーゼントに火が!」
「ヒック、何か朝が早いなあ・・・・・・って火事になってんのかよ!」
「ニホンちゃん、この騒ぎ何ってバカンコ今度は何やらかしたのよ!」
「タイワンちゃん、それはいいから武士止めて!」
「そいやあーーーーっ、一番乗りだーーーーーっ!」
 もう大混乱。ようやく消防隊が来た時にはもう手遅れでした。
「・・・・・・つまり御前のとこの親父さんが家に火を点けてこういう騒ぎになった
わけなんだな」
 すっかり焼け落ち炭に成り果てたカンコ家を前に何時の間にか集まったクラスの
皆が焼け出されて呆然となっているカンコ君に聞きました。もう朝になっています。
「・・・・・・そうニダ」
 焼け出されたカンコ君あちこちススだらけになった顔で力無く答えます。
「呆れてものも言えねえ」
「普通缶の中にダンボールとか入れてするだろ」
 その後ろではパパさんとママさんが警察から事情聴取を受けています。話を聞く
お巡りさんも呆れ顔です。
「それにしても今度はウリも言いたいニダ」
 カンコ君肩を落としてしゃがんだまま言います。
「なじぇアボジもオモニもこんなに常識外れニダーーーーーッ!おかげでウリはまた
当分テント暮らしニダーーーーーッ!」
 カンコ君の悲痛な叫び声が辺りに木霊しました。
「アイゴーーーーーッ!!」

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/01/25 21:42 ID:dCipQMwO
 火病スレより。ソースはこちら。文章がわかりにくい。
ttp://j2k.naver.com/j2k_frame.php/japan/www.stoo.com/html/stooview/2004/0122/107469741713131100.html
 ・・・・・・何と言いましょうか。普通はしませんが。そもそも
幾らファビョーーンしたからといって放火するというのは幾ら何でも。

この作品の評価を投票この作品の評価   結果   その他の結果 Petit Poll SE ダウンロード
  コメント: