戻る <<戻る | 進む>>
第1778話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/08 00:05 ID:pxdQSpQ9
                  「オリーブ対決」
 アテネちゃん家で行なわれる運動会の準備が進んでいます。
「当然よ」
 進んでいないのでは、という声もありますが彼女は焦っていないので
そうなのでしょう。
 例えば競技の記録や声をEU町やアメリー君家に流すケーブルの準備
なんかもうばっちりです。
「テストしたら映らないんだけれど」
「どうなってるの?」
 皆の声です。
「そんな筈は・・・・・・」
 皆疑惑の目。何しろ結構のんびりしていたみたいですから。
 調べてみるとケーブルが切れていました。ケーブルはお池の下にひかれて
いるのです。さて何処で切れているのでしょう。
「あいつか・・・・・・」
 切れている箇所を見たアテネちゃんこめかみに怒りの青筋を浮かべて
池から出て来ました。そしてウェットスーツから私服に着替えその人の家へ
向かいました。
「マカロニーノ」
 アテネちゃんマカロニーノ君に詰め寄ります。
「いやあ、君の方から来てくれるなんて光栄だね」
 彼はケーブルの事は一切知りません。
「あんたんとこでケーブル切れてるんだけど」
 そう言って詰め寄ります。
「ケーブル?運動会の?」
「そうよ。またあんたん家のルーズな管理のせいでこうなった
んじゃないの?」
 その一方的な決め付けにマカロニーノ君もムッとしました。
「それは違うんじゃない?」
 彼はその整った顔を顰めて反論します。
「そもそもこれってアテネちゃん家のだろ!?僕とは何の関係も
ないじゃないか」
 彼も言う時は言います。伊達に女性心理の研究を常にしている
わけではありません。
「じゃあ私が悪いっていうの!?」
 アテネちゃんも負けてはいません。
「あんたんとこで切れてんだからあんたの家に責任があるんで
しょうが。責任逃れなんてみっともないこと止めたら!?」
「それはアテネちゃんだろ、僕がケーブル引いたわけじゃないし」
「それでもあんたんとこで切れてんでしょうが!」
「アテネちゃんが引いたんだろ!?」
 そんなこんなで喧嘩は何時までも続きました。話は全くの
平行線で一向に収まりません。
 皆の意見。
「いいから早く直してくれないかなあ」
「そうそう、見れないからね」
「・・・・・・はい」
 これには二人共頭を冷やしました。そして二人で修理に取り掛かります。

 二人は協力してケーブルを直しています。協力しているうちに
段々打ち解けてきました。
「マカロニーノ、あの時は御免ね」
 まずアテネちゃんが謝ります。
「いや、僕のほうこそ」
 マカロニーノ君も折れました。
「責任を擦り付け合うなんて・・・・・・。醜いことをしてしまったわ」
「そうだね。これじゃああいつを笑えないよ」
 マカロニーノ君苦笑して言いました。
「あ、あいつね」
 アテネちゃんも気付きました。
「そう、あいつみたいにね。ああなったら駄目だね」
 二人はそう言いながらケーブルを修理しました。
 ところであいつとは誰でしょうか。
「ブエーーーーーックチュン!誰かウリの噂をしているニダか?」
 やっぱり彼でした。
「人気者は辛いニダな。それでは人気者の務めとしていつもクラスで
嫌われているニホンをデートに誘ってやるニダ」
 いつものことですがまたニホンちゃんです。
「謝(略)の替わりにデート代は全てニホン持ちニダ。いつもながらウリは
心が東池のように広いニダ」
 翌日いつも通りニホンちゃんに迫りタイワンちゃんに遥か彼方まで
ぶっ飛ばされるカンコ君でした。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/08 00:13 ID:pxdQSpQ9
 今回のソース。オリンピック中継のケーブルが切れたのをギリシアと
イタリアが責任を擦り付け合ったお話。実にどちもどっちな話ですね。
ttp://www.zakzak.co.jp/spo/s-2004_02/s2004021701.html
 この二人永月弥生さんのイラストでツーショットありましたね。あと
書き方変えてみました。どうでしょうか。

この作品の評価を投票この作品の評価   結果   その他の結果 Petit Poll SE ダウンロード
  コメント: