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第1777話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/07 00:14 ID:T3s08XOE
                 「アイゴーの叫びは単調に響く」
 今日皆はフィリピ君のお家で遊んでいます。もう皆揃っていますが二人程来ていません。
「またロシアノビッチとカンコか。相変わらず時間にルーズな連中だ」
 ゲルマッハ君が顔を顰めます。しかし皆は彼等に構わず楽しく遊んでいます。
「ロシアノビッチ君はまた飲んでるんだろうな。カンコは・・・・・・遅刻か」
 フィリピ君は呟きました。そして皆にお菓子を出しに行きました。

 彼の予想通りカンコ君は遅刻です。しかし遅刻魔の彼の事、平気です。
「まだ一時間しか遅れてないニダ。今日は結構早く出ているニダな」
 その程度の遅刻なんてケンチャナヨ、相変わらずの様子です。
「何だ、まだ早いな。もうちょっと飲んでいても良かったな」
 そこへロシアノビッチ君登場、既に出来上がり時計すらまともに見えてはいません。
「ロシアノビッチ君もフィリピのところニダか?」
「おおカンコか、そうだよ」
 赤ら顔で答えます。
(また飲んでいるニダか、しかも今日はかなりヘベレケニダ。こういう時はあまり近寄らない
方がいいニダな)
 ソッと距離を置こうとします。しかし。
(丁度いいや。美味い酒が入ったんだよ。御前も一杯どうだ」
 カンコ君にスリーパーホールドをかけつつ言います。
「いや、ウリは今急いでいて……」
 必死に逃げようとします。しかし。
「遠慮するなよ」
 かくして町に悲鳴があがりました。 
 その悲鳴はフィリピ君のところにも聞こえてきました。
「何だ、鶏が絞め殺されたのか?」
 フィリピ君が呟きました。
「それにしては声が大きいが」
 ゲルマッハ君が言いました。そこへ来客を知らせるチャイムの音。
「やっと来たか」
 フィリピ君が玄関へ向かいます。皆も一緒です。
「よお」
 そこにはロシアノビッチ君がいました。
「あれっ、ロシアノビッチ君だけ?カンコ君と合わなかった?」
「合ったけどな。ちょっと……」
 フィリピ君の言葉に少しバツが悪そうです。
「?」
 皆首を傾げます。そこへチャイムが。それも連続で。
「……来たか」
「相変わらず非常識な奴だ」
 カンコ君が玄関に来ました。やって来た彼はチャイム以上に非常識でした。
「ウェーーーーッ、ハッハッハッハ、クェッ、クェックェーーーーーーッ!」
 顔を真っ赤にして奇妙な叫び声をあげています。
「……どしたの、これ」
 皆ロシアノビッチ君に尋ねます。
「いやあ、ちょっと酒飲ませたらこうなっちまって。ここまで連れて来るのも一苦労
だったんだ」
 頭を掻きながら言います。
「まあそれはいいけれど(いつもの事だし)。それよりも彼何とかしよう」
「……ああ」
 そうこうしている間にカンコ君大暴れです。壁や扉を叩いたりと滅茶苦茶です。
「おい、大人しくしろ」
 皆その身体を押さえようとします。しかし暴れるので上手くいきません。
「そんなものウリには通用しないニダ!」 
 しまいにはテコンドーまで使いだします。そして。
「キャーーーーーッ!」
 女の子達が悲鳴をあげました。何といきなりズボンを脱ぎだしたのです。トランクス
になっても暴れ続けます。しまいにはそれまで脱いで下半身真っ裸。
「これもいつものことだけれど……」
 遂にフィリピ君が切れました。
「出て行けっ!」
 カンコ君を思いきり蹴飛ばして家から追い出してしまいました。そしてカンコ君を
家への立ち入り禁止としました。
「アイゴーーーーーッ、なじぇウリがこんなめにーーーーーっ!」
 酔っていて憶えの無いカンコ君、ひたすら嘆くばかりでした。
「悪い……」
 それを見て呟くロシアノビッチ君でした。
 

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/07 00:17 ID:T3s08XOE
 今回のソース。今度は空港か。
ttp://korea.hanmir.com/ktj.cgi?url=sports.hankooki.com/lpage/newstopic/200312/sp2003120317343732170.htm
 電車で酔い潰れて隣のおっさんにゲロ吐きかけられた事はあるけれど。ここまでは普通しないよな。
 >524
ttp://www.un.org/News/Press/docs/2003/ga10181.doc.htm
 続編なのでこちらになります。貼り替えたつもりでしたがミスしてしまいました。
 558は韓国人がフィリピンの空港で酔ってズボン脱いで暴れた話です。消えてますね、
すいません。

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