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第1790話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/18 23:12 ID:TrhTb46e
「塩辛」
カンコ君家の新しい商品は塩辛です。家の前で早速商いです。
「さあ、安いニダよ!」
皆に売っています。滅茶苦茶安いので好評です。しかし匂い
がかなりきついです。
「これは・・・・・・」
「かなり・・・・・・」
しかし元々キムチを売っているカンコ家、皆鼻を曲げながらも
買っています。
「それにしても凄過ぎる匂いだな」
ウヨ君がそれを玄関から見ながら言います。
「一体何をどうしたらあんな匂いがするんだ」
彼はその匂いに何か怪しいものを感じていました。
「くさややチーズよりも酷い。まるで腐った生ゴミだ」
彼はとりあえずその塩辛を一切れ買って調べてみることに
しました。
「さてと」
ウヨ君その塩辛を自分の部屋に帰って調べてみました。まずは虫眼鏡
で監察。
「・・・・・・おい」
何と腐っていて小さい蛆までわいています。
「これが人の食べ物か!?」
ウヨ君呆れ果てた様子で言います。
「毎度のことながらあの家の衛生観念はわからんな」
それにしても酷い。匂いもよくみれば汁をかけて誤魔化しているのです。
「あれでか。それにしても魚の内臓とかなら余計神経を使わねければ
ならないだろうに」
彼は怒りを露わにして呟きました。
「それにしても食材の調達はどうしているんだ」
彼はそこに考えを巡らせました。
「いくら安いといっても調達する食材に金がかかるだろうに。幾ら何でも
安すぎるしな」
そこで彼はにーちゃんと共にカンコ君達を見張ることにしました。
「行くか」
「あい」
二人は出撃しました。
「それにしてもあいつ等は食材を何処から調達しているのだろうな」
「お魚屋さんが怪しいですね」
カンコ君を尾行しながら話しています。電柱の陰からこっそり。
カンコ君を見張ります。
「じゃあ先回りしておくか」
「そうですね」
二人はカンコ君より先にお魚屋さんへ行きました。
「ああカンコ君ね、最近よく来るねえ」
お魚屋さんのコメント。
「何か買っているんですか?」
「いいや、いつも勝手に裏に回ってるだけだよ」
「裏か」
「益々怪しいですね」
二人はそれを聞いて相談します。
カンコ君の声が聞こえてきました。二人は身を隠すことに
しました。
「いよいよだな」
「はい」
見ればカンコ君はゴミ箱を漁っています。そしてそこに捨ててある魚
の切れ端を持って行きました。
彼が去った後ゴミ箱を調べる二人。そこは腐った魚を捨てるゴミ箱で
ありました。
「やはりこんなことか」
「いつもながらあこぎな」
二人はゴミ箱を見下ろしながら怒りに満ちた声で言いました。
さて二人は家に帰りました。そして今後のことについて相談します。
「だがあいつが逃げられる状況では駄目だな」
「そうですね。壁新聞は効果が期待できません」
アサヒちゃんだけでなく日之本家の面々はカンコ君には優しいところ
があるのです。あのサンケー君ですらそうです。
「ならにー、頼めるか?」
「はい」
にーちゃんは頷きました。こうしてカンコ君家の塩辛の解剖が
行なわれネットに拡がることになりました。
かくしてカンコ君達の塩辛のことがネットに拡がりました。これには
町の皆が激怒。
「生ゴミ売ってたのかよ!」
「本当だったら容赦しねえ!」
かくして皆カンコ君家に殺到します。
「そんな筈ないニダ!」
「そうニダ、これはニホンの陰謀ニダ!」
必死に言い繕います。しかし誰も信用しません。
「じゃあ証拠を見せてみろ」
ウヨ君とにーちゃんが詰め寄ります。
「それは・・・・・・」
カンコ君達口篭もります。そこへチョゴリちゃん登場。
「証拠はうちにあるニダ」
「なっ!?」
この発言に皆驚きです。
「チョゴリ、何を出まかせ言うニダ!」
カンコ君が詰め寄ります。しかしチョゴリちゃんそんな兄達を哀しそう
な顔で見つめます。
「いい加減こんなことを繰り返していたらウリ達は町にいられなくなるニダ。
そうしたらどうやって生きていくニダ?」
「うっ・・・・・・」
カンコ君妹に涙目で言われてタジタジです。パパさんやママさんもです。
「悪い事は悪いと素直に認めるニダ。兄さんがいつもニホンさんに言っている
ことニダ」
「・・・・・・・・・」
その言葉はカンコ君達の心に突き刺さりました。
「チョゴリ・・・・・・」
これにはウヨ君も沈黙しました。他の皆もです。
「証拠は家の裏にあるニダ。そこで腐った魚を塩漬けにして匂いを誤魔化す
汁をかけていたニダ」
「そうか・・・・・・」
皆その言葉に頷きました。しかし家の中には入りませんでした。
「それがわかったならもういい」
「今度からやるなよ」
皆そう言うと去っていきます。
「今日はチョゴリに免じて勘弁してやる」
ウヨ君とにーちゃんもそう言い帰っていきます。
「今度からこんなことするなよ」
後にはカンコ家の面々が残されました。
「・・・・・・・・・」
皆何も言いません。しかし冷たい風とそれ以上に冷えてしまった空気が彼等
の心を何時に無く責めていました。それが何なのか彼等にはわかりません。しかし
夕陽が沈む中で涙ぐむチョゴリちゃんの瞳が何時までも彼等の心に残りました。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/18 23:16 ID:TrhTb46e
今回のソース。腐った魚を誤魔化して塩辛として売っていたとか。
ttp://j2k.naver.com/j2k.php/japan/news.naver.com/news_read.php?office=ytntext&article_id=84456&page=2
こういう料理をどっかで聞いたような。
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