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第1838話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/04/21 23:12 ID:QuPUCYxZ
「MARIONETTE」
もうすぐアテネちゃんのお家で開かれる運動会ですが実に多くの競技が行なわれ
ます。その中にはテコンドーもあります。カンコ君が長い歴史を誇ると自称している
ウリナラ固有と自称している格闘技です。
しかし今回妙な騒動が起こっています。テコンドーの本家本元が完全に分裂して
しまっているのです。
「テコンドーはウリのが本当のテコンドーニダ!」
「いや、ウリのこそが本物ニダ!」
カンコ君とキッチョム君が自分のこそ本物のテコンドーであると言い争っている
のです。そして町のテコンドーをやる人達まで巻き込んでいるのです。
「そんなもんどっちでもいいよ」
「そうだそうだ、いつもの兄弟喧嘩はせめて人様の迷惑にならないようにしろよ」
皆の意見も何のその。大体テコンドーに参加する人は二人なんか無視して競技に
参加することにしています。
「俺の家あいつ等とは何の関係もないしな」
ところが関係があったりすると悲惨なものになってしまいます。
ザイ、御前はどっちニダ!」
「そうニダ、ウリが正しいと言うニダ!」
二人はザイちゃんに詰め寄ります。彼女もテコンドーに参加すること
が決まっているのです。
「えっと、ウリは・・・・・・」
ザイちゃんはオロオロしています。どっちについても面倒なことになる
のはわかりきっています。
「早く言うニダ、ウリが正統ニダな!」
「決めないと御前の参加を認めないニダ!」
「そ、そんな・・・・・・」
二人に参加させないと言われたザイちゃんとてもショックでした。そして
何とかしたいと思いチョゴリちゃんに相談しました。
「そうニダな・・・・・・」
妹から相談を受けたチョゴリちゃん考え込みます。そして一つの考えを
出しました。
「ビラ配りなんてどうニダ?」
「ビラ配りニダか?」
ザイちゃんは尋ねました。
「そうニダ。あれは地道だけど結構効果があるニダよ」
「じゃあそれでいくニダ」
こうして二人は駅前でビラ配りをはじめました。
「お願いしま〜〜〜〜す!」
何日か配りました。やがて二人のところにある人がやって来ました。
「ニホンさん・・・・・・」
何とニホンちゃんがやって来たのです。
「ザイちゃん、大変なことになっていたみたいね」
「・・・・・・・・・」
その問いにザイちゃんは俯いて何も答えませんでした。
「参加したいの?」
ニホンちゃんはそんな彼女に対して尋ねました。彼女はこくり、と
頷きました。
「ザイちゃん、自分で自分の胸に手を当ててよく考えてね。自分は
どうしたいのかって」
「ウリが何をしたいか・・・・・・」
「そうよ。これはカンコ君達の問題じゃないのよ。貴女の問題なのよ。
貴女は彼等の操り人形なんかじゃなくて自分で考えているのだから」
「ニホンさん・・・・・・」
隣でそれを聞いているチョゴリちゃんもニホンちゃんの言葉を聞き
目を見張っています。
「自分を誤魔化しては駄目よ。時にはもつれた糸なんか
切って自分の為に動かなくちゃ」
「自分の為に・・・・・・」
「そうよ、自分の為にね。決心したらわたしのところに来て。
そして二人でアテネちゃんにお話しましょう」
「うん、わかったニダ!」
ザイちゃんは顔を上げました。そして彼女は自分で参加
したいとニホンちゃんとアテネちゃんに言いました。
こうして彼女は運動会にテコンドーで参加することが
決まりました。カンコ君達は騒ぎましたが委員会が相手なので
何も対抗出来ませんでした。
「あの、ニホンさん」
ザイちゃんとチョゴリちゃんはニホンちゃんにお礼を言いに
来ました。
「いいのよ」
ニホンちゃんは二人に対しニコリと微笑んで言いました。
「わたしは何もしてないから。ザイちゃんが選んで決めたことでしょう。
これはザイちゃんとチョゴリちゃんが成し遂げたことなのよ」
二人はその言葉にニホンちゃんの優しさと懐の深さをあらためて知った
のでした。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/04/21 23:17 ID:QuPUCYxZ
岡本依子のオリンピック参加のお話。ここでも内紛が。
ttp://www2.ocn.ne.jp/~countabl/sports/okamoto2.html
ttp://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20040401&a=20040401-00000165-kyodo-spo
ttp://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20040406&a=20040406-00000075-kyodo-spo
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