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第1863話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/05/13 00:34 ID:pOtVU5W5
                 「長い友達」
 引き篭もりのキッチョム君の悩みは尽きません。慢性的な空腹にそれなのに
たっぷりついた不可思議な脂肪、学校に行かないからわからない勉強、とまあ
結構あります。最近では新たな悩みも出来ました。
「また薄くなったニダ」
 彼は小学生だというのに髪の毛が薄くなっているのです。彼と同じ悩みを
持つ人もいたりましますから世の中は本当に不思議です。
「カンコ、掃除はもっとしっかりやれ」
 鬼の風紀委員ゲルマッハ君が今日もカンコ君に注意します。
「わかったニダ」
 それに対しカンコ君は嫌々掃除をします。
「君は何をやるにしても無駄が多い。それに大雑把過ぎるんだ」
 彼の注意は続きます。
「常に身の周りは綺麗にしておかなくてはな。そうでないと気がたるんでしまう」
「フン、そんなんだから額が砂漠化していくニダ。このままだと二十歳前には
見事なハゲニダ」

 数分後ーーーー。
「な、何も袋にしなくてもいいニダ・・・・・・」
 ブチ切れたゲルマッハ君にボコボコにされたカンコ君でした。彼の額はかなり
有名だったりします。
「なじぇあいつはフサフサなのにウリはこうニダ。ブラジャーだというのに
世の中不公平ニダ」
 キッチョム君がそれを壁に隠れながら見て呟きます。彼はそのゲルマッハ君
よりも髪の毛が薄いのです。おばさんパーマで誤魔化していますがその額は
頂上に達しつむじからもきています。
 彼は考えました。背が低く見えるのも髪が薄く見えるのも嫌で
嫌でしかたがありませんでした。
「背は靴で誤魔化せるニダ」
 ジャ○ー喜多○氏も真っ青の靴を履いています。それで背は
高いようには見えます。皆が知っていることですが。
「問題は髪ニダ」
 朝起きたら大量の抜け毛。たまに風呂に入ったら指にはごっそりと。
もう悪夢です。
「とりあえず皆にハゲと思われない為には」
 髪の毛を鏡に映しながら考えます。そしてあることが閃きました。
「そうだ、これニダ!」
 そのパーマです。これを余計膨らませたらハゲが隠せるでは
ないですか。
「流石はウリニダ。よくぞこれ程までの革命的な方法を思いついたニダ」
 彼は何時に無く晴れやかな顔で言いました。
「後は実行ニダ、これでウリは町の王子様ニダーーーーーッ!」
 そして喜び勇んで自分でパーマをあてました。
 しかし。
「ま、まずいニダ・・・・・・」
 ハゲ隠しどころか髪の毛は益々減っていきます。もう地肌すら
見えています。
「な、なじぇこんなことに・・・・・・」
 パーマは当てると髪に負担がかかります。それに素人がやれば
余計に悪いのは自明の理です。彼はそのことを全く知らなかった
のです。
「こ、これではさらに悪いニダ、ウリの髪の毛は一体どうなって
しまうニダーーーーーッ!」
「愚かな」
 それを遠くから見る人がいました。
「外見を飾るよりまず中身だ。そのようなことを気にしているから
駄目なのだ」
 ゲルマッハ君です。キッチョム君の騒ぎを醒めた目で見ています。
「しかし」
 彼はここで額に手をやりました。
「僕も本当に気をつけないとな。家の者には髪の薄い人が多いし」
 彼もまた悩みが尽きません。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/05/13 00:38 ID:pOtVU5W5
 今回のソース。将軍様の髪の毛に異変が。翻訳相変わらずですな。
ttp://j2k.naver.com/j2k_frame.php/japan/www.sportsseoul.com/news/life/social/040430/2004043011475124000.htm
 二回目か、髪の毛ネタ。男にとっちゃあ洒落になりませんな。それにしても
あの将軍様の影武者もカツラでわかるというし。それ考えると結構将軍様に
とっては危機なのかな。禿より国何とかしろとも思いますが。
 キッチョム君といえばナナッシィさんの『アトミック=ブルマ』は衝撃的でしたね。

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