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第1877話 転生の翻訳家 ◆XZXZLuCGzk 投稿日: 04/05/27 17:59 ID:h0L1tzr0
「お引越し」

なんだかんだ言ってもカンコ君にとって、コヨンちゃんは気になるものです。
どれほど見るまいと思っても、ニホンちゃんの近くにいたり、
どれだけ文句を言っても世話を焼いてきたりするために見るしかないのです。
最近は暑くなってきて、女の子の服装が薄くなってきて、カンコ君はこっそり盗み見しています。
今日もニホンちゃんとタイワンちゃんと一緒になって、「女の子の話」で盛り上がっています。

「ボク、引っ越す事になったんだ。お祖父ちゃんが、やっと引退できたんだ」
さりげなくコヨンちゃんは切り出しました。
コヨンちゃんの今の家は、カンコ君がうらやましすぎて、欲しくなるほどの豪邸です。
「ふうん。広い家なの?」
興味深そうにニホンちゃんが尋ねます。タイワンちゃんは、にっこりと笑って言いました。
「そうそう、今の家すごいよね。どっかの誰かと比べ物にならないほど」
(ウ、ウリだっていつかは大きな家に住むニダ。絶対そうニダ!!!)
と心の中で叫びますが、どう頑張っても両親の収入は変えることが出来ません。
「いや、小さな家だ。もう、あんなに広い家は要らないからな」
「うん。あの家、ちょっと広すぎて疲れちゃうよね。」
「えー!私はあっちのほうが好きだけど・・・で、どれだけ広いの?」

(アイゴー!きっとまたウリを連れて行って、虐めるつもりニダ!これも全部ニホンちゃんのせいニダ!
コヨンには要求できない謝罪と賠償と謝罪と・・・)
「・・・ニカ?」
ふと我に帰ったときには、3人とも教室を出ていくところでした。
「アイゴー!!仲間はずれは許さないニダ!!この教室で一番えらいウリを・・・」
「何か言いたいアルか?」
もう1人、女の子の話に興味津々な人がいるのをカンコ君は忘れていました。
「アイゴー!偉大なる宗主国様、ウリはただ一番『エラの大きい』と言っただけニダ!」
もう遺伝になってしまったのでしょうか、平伏してカンコ君は平伏しています。
「行くよろし。朕は今、忙しいアル」
チュウゴ君は、カンコ君の馬鹿騒ぎに付き合っている暇はないのです。
(またまたキッチョムを呼ばなくてはいけないアル。アイヤー、もういやアル・・・

(む、こんな静かなところに来て、ウリナラ1の探偵、カンコ君をまく気ニダ。引っかからないニダ!)
どうにか一行に追いついたカンコ君は、サングラスで目元を隠し電柱の影から様子を伺っています。
ニホンちゃんもタイワンちゃんもきょろきょろと辺りを見ています。

「ここがお祖父ちゃんの新しい事務所だ」
女伝道会館の前に着くと、胸を張ってコヨンちゃんはその1室を指差します。
「えっと。」「どこ?」(アイゴー!?)
黒塗りの車で送迎される高おじいちゃんの事務所とは、とても思えない狭い一室です。
「だから、ここの一部屋を借りているんだ。知人に会ったり、本を読むだけだからな」
「ここ全部?」「嘘をついてないよね?」(ア、アイゴー!?)
どうも事態が飲み込めていない2人のために、コヨンちゃんはもう1回言う事にしました。
「この会館の一室を借りて、事務所にしている。家は郊外に借りている」
(信じられないニダ。まるで出家したお坊さんニダ。ウリナラの人じゃありえないニダ!!)
だんだんカンコ君は、足がふらふらしてくるのを感じました

「家を借りているって、言ったよね?」
普通に納得してしまったニホンちゃんに対して、タイワンちゃんは少し不満そうです。
「そうそう、もっと広いんでしょ?」
(アイゴー・・・そうニダ・・・きっと広い家ニダ・・・)
「商店が借りているが・・・ん?」
ドスンと音を立てて、カンコ君は倒れてしまいました。
(もう・・・いやニダ・・・ウリは・・・お金持ちになるニダ・・・)
「まったく世話の焼ける奴だ」
どこか遠くで聞こえる声が優しく聞こえたのは気のせいでしょう・・・。

解説 転生の翻訳家 ◆XZXZLuCGzk 投稿日: 04/05/27 18:05 ID:h0L1tzr0
http://japanese.joins.com/html/2004/0526/20040526192146200.html

今回のソースは、この「4坪事務所」ですの
一国の首相を勤めた人が、4坪の事務所に引退してしまうと言うのは、珍しいと思いますの
何よりも興味深いのが、自宅を商店に貸していることですの
どんな商店なのか、興味深く思いますの

まだまだ、高前総理の記事は出てきそうですので、コヨンを退場させるのは待つ事にしますの
次の総理が決まった後に、ちゃんとした退場の記事は書く事にしますの

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