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第1926話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/07/11 01:41 ID:rAjVuRxU
                「戦いの前それぞれ」
 さてそろそろまたシューキュー大会の予選です。特にEU町の面々は
気合が入っています。まずは前回ベッカムカードが大人気だったエリザベス
ちゃんです。
「皆さん、カードには寄らないでね」
 彼女は格好いいカードのキャーキャー言う女の子達を遠ざけています。
何故でしょうか。
「それもこれも勝つ為。女の子の側だとそっちにカードの力がいって
能力がおちましてよ」
 よくわかったようなわからないような説明ですが何はともあれ彼女は
やる気のようです。そして前回鉄壁の世紀末覇者カーンカードの剛の力
で準優勝を勝ち取ったゲルマッハ君です。
「済まん、今の僕には近寄らないでくれ」
 何と自ら女の子を遠ざけています。マカロニーノ君が見たら卒倒
しそうな光景です。
「今は戦いの方が先だ。勝負に恋愛は不要、まずは勝ってからだ」
 何とも格好いい言葉です。勝っても負けても女の子に声をかける
マカロニーノ君とはやはり違います。
「まああんまり言うとマカロニーノが可哀想だな。あいつはシューキュー
はかなり強いし」
 ここで前回ニホンちゃんに暴れてオオサカの夜のおっさん並に暴れた
ロシアノビッチ君の登場です。
「確かに二人の言うことも一理あるな。戦いの前は何かと気を
使うもんだ」
 彼の最初の相手はポルとガルちゃん、やはりそのコンビプレイが
脅威です。
「けれど俺の考えは二人とは違うぜ」
「あら、じゃあどうしたものですの?」
「良ければ教えてくれないか」
「いいぜ、隠すものでもねえしな」
 彼はそう言うと懐から写真の束を取り出しました。それは。
「どうだ、可愛いだろ」
 妹達の写真です。
「言うならば御守りだな。可愛い妹達が俺に力を与えてくれるんだ」
「よろしいのでなくて?貴方にしてはかなり普通ですわ」
「うむ。いいな。やはりいつも酒のことばかり考えているわけでは
ないようだ」
「・・・・・・おめえらも散々言ってくれるな」
 ロシアノビッチ君もそれを聞いて少し顔を顰めました。
「いえ、いいと思いますわよ」
「そうだな。僕も無闇に女の子を遠ざけるようなことはしないで
おこう。アーリアも内心寂しがっているようだしな」
 ゲルマッハ君は神経質になるあまり妹まで遠ざけていたようです。
「それがいいぜ。試合前はリラックスしていないと力が出ないからな」
「わたくしも考えなければなりませんわね。何も女の子の声援だけが
カードをリラックスさせたり疲れさせるものではありませんし」
「わかってんじゃねえか。お互い勝負は万全の調子で挑もうぜ。そうで
なくては面白くとも何ともねえ」
「そうですわね」
「うむ、その通りだ」
 二人はロシアノビッチ君の言葉に頷きました。
「よし、じゃあ試合前の景気付けにいっちょパーティーでもやっかあ!」
「よし!」
 こうして三人はロシアノビッチ君の家に行きパーティーに興じました。
そして試合前の貴重な一時を楽しみました。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/07/11 01:46 ID:rAjVuRxU
 今回のソース。W杯予選前の欧州各国のそれぞれ。下品なソース
ですいません。
ttp://abcdane.net/archives/001127.html
ttp://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040611-0003.html
ttp://waru.jugem.cc/?eid=307

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