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第2015話
マンセー名無しさん
投稿日: 04/10/14 21:39:10 ID:NHlBxkFk
「フンガー」
リリリリン。大きな包みを抱えた少女が、呼び鈴を押した。
「こーんにちわー!ニホンちゃーん!」
呼びかけたのはタイワンちゃん。マンゴプリンを食べながら一緒に漫画を読もう、と訪ねてきたのだ。
しかし。返事は、ない。
「どうしたんだろ、約束してたのに。あれ、開いてる?」
抵抗無く回るドアノブを不審に思いながら、明かりの消えた玄関を覗き込むタイワンちゃん。何かの気配が感じられる。
「もう、ニホンちゃんったら、脅かしっこなし…」
「フンガー!!!!!」
「………。んぎゃーーーーー!!!!!」
悲鳴を残して、走って逃げて、自分の家の自分の部屋。はーはーぜーはー。
「タイワン、帰ったの?ニホンちゃんちへ遊びに行ったんじゃなかったの?」
ママの声に、はっ、と気づいた手元には、振り回してぐちゃぐちゃになったマンゴプリン。
昨日から一所懸命こしらえて、二人で食べようと約束してた、マンゴプリン。
「あ…。う…。うぇええええんん!」
「どうしたのタイワン!」
慌てて部屋へ入って来たタイワンママに、
「えぐ、えぐえぐ」
「泣いてちゃわからないわよ。ニホンさんのお家でなにかあったの?」
「うえ、えぐぐ、フンガーで、えぐ、うええーえーえーえん」
リリリリン。再び呼び鈴が鳴り、今度はニホンちゃんが顔を出した。
「はーい。あ、タイワンちゃん!遅かっ…」言いかけて、友人の泣き顔に気づく。
「どうしたの?それにタイワンママまで」
「どうしたもこうしたも!うちの子が、お宅のフンガー!とかわめく化け物に脅かされたんです。どういうことなんです?」
「はぁ?フンガー?」
眉を寄せて数秒後、困惑は驚愕へと変わり、
「もしかして!すみません、少し待っていてください!」
駆け込んだミンス棟には、空しく「フラン犬」の立て札が残るのみであった。
「あー!!!やっぱりー!!!」叫んで駆け戻るニホンちゃん。
「すみません、うちの犬が逃げ出したみたいなんです!ごめんなさい!」
「ママ、私もう大丈夫だから!」
二人の必死なとりなしに、少し落ち着いたタイワンママだったが、
「とにかく!いくら縁の深いニホンさんでも、こんなことが続くようでしたら、こちらにも考えがございます!
気をつけてくださいまし!」
(ごめんね、タイワンちゃん)
(うん。また明日ね)
タイワンママの剣幕を避け、眼と眼で会話する二人であった。
さて。タイワン親子が去った後で、ため息つきつつミンス棟へ向かうニホンちゃん。
「ちょっと鎖が緩んでるなーとは思ってたけど、逃げ出すはずないのに…なんで…」
一瞬、おさげ髪と人民帽が頭をよぎるも、首を振ってその考えを追い出す。
「だめだめ、証拠もないのに人を疑っちゃ!でも、どうやって捕まえよう…」
一方その頃。
「よしよし、よくやったアル。これは御褒美アルヨ」
「フンガ、フンフン♪」
「後の世話は私に任せてね!」
「頼んだアル」
解説
「フンガー」ここまで
投稿日: 04/10/14 21:42:30 ID:NHlBxkFk
―――――――――――――――――
フラン犬。ニホン宅ミンス棟のリーダー犬。『その容貌とあいまって「フランケンシュタイン」 の異名もある。』
岡 田代 表研究スレより
台湾を苛めて中国の機嫌を取る岡 田代 表 時局コメンタリー 2004年9月28日
ttp://www.fides.dti.ne.jp/~shinwa/
(9/9)イオン、中国に全額出資会社・日系小売りで初めて
ttp://www.nikkei.co.jp/china/news/20040908d1d0807w08.html
古いニュースで初投稿です。今スレは目を通しましたが、かぶっていたらスミマセング。
ん、仕事とご褒美の順番が逆?細かいことはケンチャナヨ。
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