戻る
<<戻る
|
進む>>
第2028話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/10/24 04:01:19 ID:nZq/LGwj
「サウジちゃん家の決まりごと」
その豊かな胸で有名なサウジちゃんですが彼女のお家は本当に決まりごと
について厳しいことで知られています。お父さんがとにかく口うるさいのです。
「わしはあくまでサウジの為を思って言っているのだ。可愛い娘は厳しく
せよ、と言うではないか」
こうしたお人です。ペルシャちゃんのお父さんとタメを張る位厳しい人です。
そんなわけでお家の決まりごとの多いことといったら。困ったことにそれを
他の家の子にまで言うのです。今回はそうした困ったお話であります。
その日皆はサウジちゃんのお家にお呼ばれしていました。何でも彼女のお家
の伝統行事とかで皆呼ばれたのです。けれどそれが何なのは皆知りません。
けれども和気藹々と談笑しています。お話をしていると喉が渇いてきました。
「何かない?」
皆がサウジちゃんに尋ねます。
「御免、出せないの」
サウジちゃんはそれに対して申し訳なさそうに答えます。
「嘘、お水もないの!?」
「あるよ。けれど」
「だったらどうして!?」
「これが伝統行事なの。お日様が出ている間は飲んだり食べたりしちゃ駄目
なことになってるの。御免ね」
ペコリと頭を下げます。それだけで大きな胸がゆさ、と揺れます。
「そんな・・・・・・」
けれど男組は彼女の胸に釘付けです。マカロニーノ君なんかは触ろうとして
早速アーリアちゃんに羽交い絞めにされています。
皆仕方なくそれに従いました。話すと喉が渇くので黙ってゲームを
したり漫画を読んでいます。何とも静かなものになりました。
けれど我慢出来ない子もいます。カンコ君なんかは喉が渇いて仕方
がありませんでした。
「そんなこと知るかニダ。ここはこっそりと飲んでやるニダ」
一人台所に向かいました。そして水道の水を飲みます。ところが。
「何をしておる!?」
そこで運悪くサウジちゃんのお父さんに見つかりました。
「ニダッ!?」
逃げようとしますがもう遅い。襟首を掴まれてしまいました。
「今は食べるのも飲むのも許されてはいない。その時に飲むとは
いい度胸をしている」
見れば閻魔様の様な顔になっています。そして襟首を掴まれた
カンコ君は哀れ家から摘み出されてしまいました。
「アイゴーーーーーーッ、開けるニダ!」
しかし玄関は固く閉ざされています。カンコ君はされでも抗議を
続けています。
「またあいつか」
「五月蝿いなあ」
皆は空きっ腹と乾いた喉を抱えてイライラしています。けれど
ここは我慢するしかありません。やがて夜になりました。
「皆お待たせ!」
そこへ山の様な料理が運ばれて来ました。ジュースやお菓子も
一杯あります。
「どんどん召し上がってね」
そう言う側から皆の前に料理がやって来ます。皆それを受けて
早速食べて飲んでいます。
「おい」
ここで玄関にいたカンコ君も呼ばれました。
「御前さんも入りなさい」
「一体何ニダ、これは」
釈然としませんがお腹が空くのには勝てません。彼も家に入り
早速ニホンちゃんの隣に陣取り食べて飲みはじめました。
「こんな時までニホンちゃんなのね」
皆呆れていますがそんなことはケンチャナヨです。皆食べ終えた
ところでそのニホンちゃんがサウジちゃんに尋ねました。
「やっぱりこれって断食のあれ?」
「そうよ。悪いけれどうちってこういうのに厳しくて」
「そうだったんだあ」
どうやらお家の決まりごとをかなり強引になっていただけのようです。
「けれどいつも夜になるとこうやって豪勢に食べるよね。これ何で?」
「ああ、それ」
サウジちゃんはここでクスッと笑いました。
「そっちの方が御飯が美味しいでしょ。お腹空かした方が御飯は美味しいから。
それにお腹空いた気持ちわかってると色々と他人の気持ちもわかるし」
「成程」
意外な知恵に頷く一同でした。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/10/24 04:03:11 ID:nZq/LGwj
今回のソース。ラマダン中に飲み食いしたら外国人は国外追放だそうです。
ttp://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2004101001003042
厳しいなあ。
この作品の評価
結果
その他の結果
選択して下さい
(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: