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第2225話 マンセー名無しさん 投稿日: 2005/04/25(月) 00:24:33 ID:es1Fz35Q
「ふっ、待っていたよ子猫ちゃん」
「何か御用ですか?マカロニーノさん」
「用事が無くては君の顔を見に来てはいけないのかい、マイハニー?」
「でも、家で会ってますよね、僕たち」
「おお、会えない時間の一分一秒が永遠の長さなのだよ、マイスゥィート」
「それで用事って何でしょう?」
「可愛い君にに望む事など何もないよ、私の気持を判って貰う事以外は」
「身の上相談ですか?なら僕よりヨハネ様の方が適任ですが」
「あ、あの僕男なんですが?」
「些細な欠点さ、愛しのマルタ」

***********

「歯がゆいですわねぇ、エリザベスさん?」
「ふ、ふん。別に何でも御座いません事よ、フランソワーズさん」
「ヨハネ、マカロニーノ。あなたの可愛らしい騎士さんを狙う者の多い事ったら有りませんわねぇ」
「ハシタナイですわよ、貴女」
「この間は侍女のお仕着せなど着させてみたりとか」
「フランソワーズさん!」
「おお、怖い。折角、彼をつなぎ止める良いアイデアが御座いますのに」
「・・・まぁ、戯れに聞いて差し上げてよ・・・」


***********

「え、フランソワーズ様、是を私に下さると・・?」
「そうですわ。あのエリザベスが是を是非とも受け取って頂きたいと、申して居りましてよ」
「か、感激です!私、男として、騎士としてご信頼を裏切らぬよう努力致します!」

感涙にむせぶマルタの手に握られているのは、エリザベスのガーターベルトであった。
彼には、おほほほほほ、と楽しそうに笑うフランソワーズの姿など目に入らぬ風であった。

解説 マンセー名無しさん 投稿日: 2005/04/25(月) 00:29:33 ID:es1Fz35Q
うふふふ。
うっすーい元ネタで小ネタを書いてしまいますた。
要するにイギリス王室最高の位を持つ勲章は
ガーター勲章。
つまり、女性の”あの”カーターベルトが元ですね。
さ、フランの目の前で自分の付けているガーターベルトを
屈辱に震えながら外すエリザベスを想像しても、ヨロシクってよ。
おほほほほ・・・

まぁ、ランスロットとグネビア姫の昔から
貴婦人と騎士は微妙な関係を続けるものと決まっているのです。
>>210
おお、私とした事が。
「身の上相談ですか?なら僕よりヨハネ様の方が適任ですが」
の後ろに
「恋の悩みは彼の適任ではないのだよ、マイダーリン」
を脳内で補完して頂けまして?皆様。
それではごきげんよう、おほほほほほ

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