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第2303話
青風: ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/07/16(土) 01:44:17 ID:NscGelNZ
「遠き旅路」
ああ、私が遠乗りする日は何時もこんな天気ね。
眩しい太陽に掌をかざしながら彼女は思った。
自転車のリムが心地良い音を立てて廻る。
友達(そう、今やそんなものが彼女にも居るのだ)の家
が行き過ぎるのを遠くに眺め、大きな池の脇を抜けひたすら東へ向かう。
漸く湖が途切れたあたりで目的地が左手の方に見える。
其の儘自転車を止め、暫く考え、またペダルをこぎ始める。
数分も経つとなんともあっけなく目的地に到着してしまった。
大きくて立派な家だな。
素直にそう思う。歴史は彼女の家の方があるのだが、
その豪壮さは自分の家と比較する事がばかばかしい程だ。
(彼女の家はまだ豊かとも云いきれないのだ)
さて、と彼は来ているだろうか。そう思いながら辺りを見回す。
(招待主が来ていない事を彼女は期待しているのだが)
探す迄もなかった。”彼”は大きな門扉の影に、少しばつが悪そうな
顔をしながらぎこちなくこちらに手を振っている。
彼女も自転車を降り、両手でそれを押しながら彼に近づき、そして
(彼女が自分で想像していた通りに)ぎこちなく微笑んで見せる。
彼もどこかぎこちない笑顔で右手を彼女に差し出す。
一瞬躊躇してから、包帯の巻かれた儘の右手を差し出し、彼の手を握り返す
「ご招待ありがとう、アメリー君」
「来てくれて、本当に嬉しいよ。ベトナ」
本当に長いのは此からだな、そう思いながらの此が最初の挨拶だった。
解説
青風: ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/07/16(土) 01:53:02 ID:NscGelNZ
さて、お話が(私としては)短いので短めに解説とかなんとか
今回は
>109
さんが投下していったネタのうち
ベトナム:ファン・バン・カイ首相、戦争終結後30年で初めて訪米
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/vietnam/news/20050619ddm007030101000c.html
を使わせて頂きました。
まぁ、ベトナちゃんの包帯もまだ取れるまで暫く掛かりそうですが、
取り敢ず握手から始めて欲しいかな、そんな感じで書いてみました。
じゃ、また出来るだけ近い内に。
(´・ω・`)ノシ
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