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第2308話
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2005/07/31(日) 09:44:38 ID:gwTixX3B
『O・E・M! O・E・M!』
ニホンちゃんはマンガを描くのが得意です。そして、そのキャラクターのついたノートをクラスのみんなに
売ってお小遣いを稼いでいます。
ニホンちゃんのお家は家計が赤字なのに、チューゴ家にODA賃を出したりして、お小遣いが厳しいのです。
夏休みのある夜のこと。ニホンちゃんは秋に売り出すノートの原画を描きあげました。
「さて、原画は出来たし、あとはこれをノートにするだけね」
そこでニホンちゃんはしばらく考えました。
「でもうちで作ると高くつくんだよね。誰かに作ってもらって安くあげたいけど、カンコはもうこりごりだし、
チューゴに出したらパクられそうだし、頼むならあそこしかないわね」
ニホンちゃんは受話器をとってボタンを押し、二言、三言話しました。電話を切ると、ものの5分もしない
うちに玄関のベルが鳴りました。
「まいどー」
「タイワンちゃん、早いねー。じゃ、さっそくなんだけど」
ニホンちゃんは数字の示された電卓を置いてタイワンちゃんの手を握り、その目を見つめてささやきました。
「あなたとはずーっといいお友達だよね。で、これでなんとかお願い……」
タイワンちゃんはニホンちゃんの手を握りかえして、もう一方の手で電卓を叩きました。
「あーら、ニホンちゃんもほんとに冗談がうまいわね。ま、長年の友情のあかしにこれで引き受けてあげるわ」
「まあ、なんて冷たい返事。せめてこのくらい」
ニホンちゃんも、キーを叩きました。
「ひどーい、それじゃ逆さに振っても鼻血も出ないよ」
交渉は延々と続き、話が決まったときには夜が明けて日が高々と昇っていました。
「あー、ようやく決まったー。疲れたー。もう、お昼まで寝ちゃお」
「ニホンちゃん、今日、登校日じゃなかったっけ」
「ぎゃー。忘れてた」
数分後、目の下に隈を作ったニホンちゃんとタイワンちゃんが疲れきった顔で学校への道を歩いていました。
「二人とも疲れた顔してどうしたの」
友達が聞きました。
ニホンちゃんが答えました。
「昨日は一晩中タイワンちゃんと……」
タイワンちゃんも続けました。
「だって、ニホンちゃんが寝かせてくれないんだもん」
あらぬうわさが学校中に広まるのに半日もかかりませんでした。
解説
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2005/07/31(日) 09:45:33 ID:gwTixX3B
(ソース)
台湾の電子産業の実力 −台湾的経営4
http://www2u.biglobe.ne.jp/~RAKUCHIN/taiwan/zatu407.htm#0728
台湾は、2004年にはOEMを中心に世界のノートパソコンの7割を生産しているそうです。
たしか数年前、SOTECがOEM先を韓国から台湾に変えたら品質が安定したという話もあったような。
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