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第2319話
シェロ
投稿日: 2005/08/15(月) 03:39:58 ID:rgEaHUT7
「虎と、龍」
「ホレお前ら、茶でも飲めアル」
チューゴ君が盆に6人分のコップを載せてやってきました。
今日はチューゴ君ちにニホンちゃんのご近所の皆とアメリー君が集まって
引きこもりのキッチョム君を囲んでお茶会をする日です。
家にこもって色々と危なっかしいことをやっているキッチョム君をいっぺんシメようとか
考え方変えさせようとかついでにニホンちゃんに謝罪させようとか、
皆色々なことを考えてきています。
アメリー君が出された茶をくっと飲み干し切り出しました。
「キッチョムお前よぉ、前々から言ってるけど、こっそり花火作るのやめろよな」
「ナニ言ってるニカ?アメリーもチューゴも作ってるくせに、ウリが作っちゃいけない理由がわからんニダ!」
キッチョム君はほっぺたをぷぅっと膨らませて言いました。
「ねぇ、ところでキッチョム君、あたしんちの子猫のことなんだけど」
「大体ウリだって花火やりたいニダ!みんなズルイニダ!」
「いや、てゆーかヒトにぶつけたりしたら危ねえじゃんか。そうだろ?」
「ならヒトに向けて遊んだりしなきゃいいニダね?」
「いや、そういう問題じゃねえって。使い方よくわかってないヤツが持つだけで危ねえんだっての!」
ニホンちゃんの話を完全に無視して、アメリー君とキッチョム君はヒートアップしていきます。
「おいおい、キッチョムもアメリーも落ち着けって」
ロシアノビッチ君が言っても全く聞く耳を持ってくれません。
「ねぇ、だからあたしのこね」
「そもそもブラジャーが花火作っちゃいけないってのが不公平ニダ!」
ニホンちゃんを遮ってカンコ君が叫びました。
「ニホンだって線香花火家で作って楽しんでるニダ。ブラジャーが花火作って遊ぶのは当然の権利ニダ!」
カンコ君は『どうせブラジャーがトチ狂ってもウリに花火向けたりするわけないニダ』とでも
思ってるかのようにキッチョム君を擁護しています。
「カンコの言うとおりニダ!ウリだって線香花火とかウチでやりたいニダ!それもダメなんてアメリーは鬼畜ニダ!」
「だっから、お前、やめろってずっと頼んでんだろうがコラ!」
「なんども言うけどあたしのこ」
「うっさいニダニホンのボケ!ニッテイジジイの悪事を謝罪も賠償も反省もしてないクセに!ウリとカンコが喧嘩した責任も取らんくせに!」
キッチョム君は火病モード全開になっています。兄弟喧嘩とニホンちゃんになんの関係があるんでしょうか。
「わかた、わかたアル!いいからお前ら落ち着け。ちょっと休憩、休憩しようアル!ちょっと甘味取って来るから!」
見かねたチューゴ君が席を立ち、とりあえず一休みという形になりました。
ムスっとした顔で踏ん反りかえるアメリー君とキッチョム君。
カンコ君はアメリー君と渡り合ったブラジャーを見て、目をハートの形にしています。
ロシアノビッチ君は居心地悪そうに、ウォッカを一口呑みました。
そして、
「あたしの話を聞いてよぉ…、五分だけでもいいからさぁ…」
ニホンちゃんはそう一人呟いて、クチビルを噛むのでした。
解説
シェロ
投稿日: 2005/08/15(月) 03:48:39 ID:rgEaHUT7
俺の、俺の、俺の話を聞けェ〜〜的解説文
元ネタ:六カ国協議前半戦の総括。
核の平和的利用の権利を主張する北朝鮮と
完全な非核化を要求するアメリカの間での妥協点が見出せず一時閉会となったわけですが
日本の拉致問題は完全に蚊帳の外に置かれてしまいましたね。
韓国は北朝鮮擁護の立場に立ち、ロシアの存在感は薄れっぱなし。
冷却期間を提示したことでかろうじて中国は開催国としての面子を保った形とのことです。
参考文献:新聞各紙。
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