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第2326話 処女作? 投稿日: 2005/08/23(火) 11:16:01 ID:ivVda2uK
「地球組4年生(既に出てたらごめんなさい)」

(1/3)
 これは、ちょっと前のお話です。
 地球組5年生は、楽しい楽しい修学旅行に行っていました。色々候補はあったのですが、今回はアメリー君の住む北アメリカ地方に決まりました。
 北アメリカ地方はとても大きく、雄大な自然があり、それに触れる事で生徒たちの情操教育に良いと思われたからです。
 今日は、そんな一日………特に、アメリー君に起こった不思議なお話をご紹介したいと思います。

 修学旅行の定番も、ちゃんとこなしていきます。
 たとえば 「女湯覗き」(アメリー君は、NROと名づけた望遠鏡を用意していました)
 たとえば 「夜中の階段」(幽霊人口世界1のエリザベスちゃんが大張り切りしていましたが、あまり怖くなかったようです)
 たとえば 「枕投げ」(枢チームと連チームに分かれやりました、枢チームが負けた後「イタ公抜きですればよかった」とゲルマッハ君が言ったかどうか不明ですが)
 等などを楽しみ、気持ちいい疲れに身をまかせた夜に、それは起こりました。
(2/3)

(………呼んでる、でも誰が?)
 明かりを落とした部屋で、ムクリとアメリー君が起きました。
 何故かはわかりませんが、外から呼ばれている。
 それだけは判りましたが、それが声なのか、また誰が、という事は判りませんでした。
 いつものアメリー君なら幻聴と片付けたり、不法侵入者でもいるのか、と幾つもの警備会社に連絡したでしょう。
 しかし、今だけはそんな気持ちにはなりませんでした。なんだか夢の中にいるようです。
 みんなを起こさないようにこっそりとホテルを出ると、背の高い少年が一人座っていました。アメリー君は、それがすぐに同居人であり、後輩のインディー君だと気が付きました。
 インディー君はいつもの格好とは違っており、羽の頭飾り等の昔ながらの伝統的服装でゆったりとアメリー君を見つめていました。
「アメリー。メディシンマン、話がある。付いてくるがいい」
 それだけを言うと、野生動物を思わせる、音のない動きで歩き出すインディー君。
 後ろを振り返ることなくゆっくりと、そして早く歩いていきます。アメリー君が付いてきているかどうか、まったく気にしていない様子です。
 ですが、いつものアメリー君は鳴りを潜め、無言でインディー君についていきました。
(3/3)

 どれだけ歩いたでしょう。歩きついた先は、岩と岩と岩しかない平原にポツリとたつ、細長いテントでした。
「よく来た、星を持つ鷲よ」
 テントの中には、パイプを咥えた老人が座っておりました。
 案内人のインディー君は、テントの外で火の番をしています。
「昔、我ら、血を流し合った。だが、いまは良き隣人、そうすべきであろう。ゆえに告げる、我が夢を」
 老人はアメリー君にパイプをまわしタバコを吸うように勧めますが、さすがに小学生でタバコを吸うわけにはいきません。
 (といっても、彼らのタバコは葉タバコと違いニコチンは入っていないのですが)

「我らは、夢を見た。鉄の鳥が、大きな柱を倒すのを」
 アメリー君から帰ってきたパイプに口をつけ、紫煙を煙らせる老人。
「気をつけるが良い、星を持つ鷲よ。潜る岩に気をつけるが良い。そなたの目は、今しか見ておらぬ。気をつけるが良い」
 老人が吐く煙。
「我ら、ネイアー族。嘘つかない」
 パイプの出す煙。
「気をつけるが良い」
 煙、煙煙、煙。煙煙煙煙煙。
(えぴろーぐ)

 気が付くと、アメリー君は、ホテルのベッドに横になっていました。
「なんだろう、何か、とても大事なことを聞いたような気が………気のせいかな?」

 楽しい修学旅行も終わり、カンコ君がニホンちゃんに謝罪(中略)を求め、タイワンちゃんやアメリーちゃんに「アイゴー!」と泣かされる変わらぬ日々が戻ってきました。
 そのときはまだ、夏の終わりにラジコン飛行機によるテロがあるとは予想もしないアメリー君もいました………。  



以下解説?

地球組5年生と、3年生は一杯出てきていますが、4年生はまだ出てないよね? と思い書いたものです。
インディー君は、インディアン(差別用語)からとりました。ちなみにインディーは、英語名であってインディアンネームではありません。
というか、何故アメリー君がインディアンネームを持っているかが不思議です。
星を持つ鷲というのがそれですが・・・これは言わなくても判りますよね?
潜る岩というのは、洞窟などを転々とする「アノ人たち」をイメージしていただければ幸いです。
ネイティブアメリカンは部族名として、ネイアーと短縮させていただきました。
今回は予知夢として扱いましたが、ビジョンクエスト(夢の御告げの探求)に予知能力があるかどうかは不明です。

同じ4年生として、アポジニ君を出そうかと思っているのですが、いかがでしょうか?
なんとなく、今のオージー君を絡ませると、辛い話になっちゃいそうなんですが・・・。

前作の「〜上を向いてあるいたら〜」とあわせ、ご意見あればよろしくお願いいたします。
処女作? でした

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