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第2393話
青風 ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/11/21(月) 01:48:08 ID:VXFqRzMY
「仲間と友達」
「悪かったよ。でも、俺はオマエだけなら反対しなかったんだぞ」
歩き去るアメリー君の背中を、ニホンちゃんはただ呆然と見送りました。
失望は溜息程に深く、同じ境遇のゲルマッハ兄妹も声すら掛けられません。
クラスを仕切る常任委員。たった5人しか居ないそのメンバーは、
どんな行事にも我が儘放題に口を挟める特権階級の人達なのです。
「ああ、私もあんな風になりたいナァ」
いつもご近所さん達に振り回されているニホンちゃんには羨ましくて
たまりません。それなら、とゲルマッハ兄妹やイン堂君にブラジー君達
と協力して新メンバーに立候補したのがついこの間の事です。
一番力のあるアメリー君は賛成っぽかったし、エリーちゃん達とも関係は
悪くは無いのです。当然、ご近所さん達は反対すると思って居たのですが、
それでも、仲間達と協力すれば乗り切れる筈だったのです。
ところが蓋を開けて見ると、仲間の友達は友達じゃないとか、今の常任委員
も自分の特権を手放したく無いとかで、散々な結果に終わりました。
ホルホルホル、兄の立場のウリをさしおいて、図々しいニダよ!
ふっ、我が下風で立場を弁えるなら考えてやらんでもないアル。
嘲笑や侮蔑の声が、こう云う時にはことさら堪えます。
そんな時、すっと彼女の肩に優しく置かれる手がありました。
「よう、オレが友達だって事は忘れてないよな?
な、判るよな、オマエならオレはオッケーなんだぜ?」
静かに囁くその声は、背中を見せて立ち去ったはずのアメリー君です。
もし、ここで私がこの手を握ったら、仲間は私をどう思うのかなぁ?
肩に置かれた掌の暖かみを痛いほど意識しながら、
ニホンちゃんはいつまでも俯いていました。
解説
青風 ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/11/21(月) 01:49:19 ID:VXFqRzMY
ソースと解説
一度は頓挫したかに見えた、ニホンちゃんの常任委員入りですが、
まだ諦めるには早い、かも?
中国大使、日本「準常任」なら容認も
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-051115-0012.html
国連次席大使「常任理入りは第2段階」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051116ia21.htm
米国連大使「日本の常任理事国入り、できるだけ早く」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051111id02.htm
日本、G4案以外の改革案検討・国連総会
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051112AT2M1200M12112005.html
日独外相が電話協議・常任理事国拡大で協力
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20051109AT1E0901909112005.html
なにげに気が多いニホンちゃんですが、一体誰の手を握るのでしょうか?
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