連続ドラマ小説「ニホンちゃん」第2451話「友達と隣人」　作：青風

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第2451話青風 ◆BlueWmNwYU 投稿日： 2005/12/19(月) 15:28:32 ID:NLw1KFxE: 「友達と隣人」

「そうさ、俺達は友達さ。だから期待してるぜ、ハニー？」
ウインクまではやりすぎだな。そう思いながら、ニホンちゃんは
気障な台詞を残して去ってゆくアメリー君を見送っていました。
二人は仲の良い友達です。だからこそ、ギブアンドテイクは必要なのです。

今はクラス会の真っ最中。テーマはお友達同士の交流活動について。
班毎での話し合いも、クラスの覇者を目指すチューゴ君の手により
陰謀渦巻く駆け引きの場と化していたのはいつも通り。このままなら
「アジア班は一番歴史の古いチューゴ家を中心にして団結しよう」
という、チューゴ君の目論見通りの結論になる筈だったのです。
「私、もっと、たくさんのお友達と仲良くすべきだと思うの」
ニホンちゃんがこう言い出すまでは。

「ほざくか、鬼子め！貴様は過去の反省が足りないアル！」
ニホンちゃんからの反論に、チューゴ君はつい頭に血が上ります。
「あら、この間もご免なさい、って言ったよね？　で、どうなの？
　私はイン堂君やアメリー君達とも友達で居るべきだと思うんだけど？」
ニホンちゃんは、すらすらと用意した台詞を喋ります。
「断る！奴らなぞ、我が覇道の妨げにしかならないアル！」
チューゴ君も、さすがに是は露骨すぎたなと気が付きました。
が、既に遅く、ニホンちゃんには露骨に苦笑された後でした。
まさかこいつ、変装したアサヒではあるまいな？
ニホンちゃんの違和感に、ふと、そんな疑問を抱くチューゴ君でした。

アジア班としての結論は、チューゴ君とニホンちゃんの案を両方書き、
本当の結論は後で出す事で落ち着きました。
さあ、アメリー君。約束は果たしたわよ。
俯きながら、心の中で呟くニホンちゃんでした。
解説青風 ◆BlueWmNwYU 投稿日： 2005/12/19(月) 15:29:36 ID:NLw1KFxE: 解説やらソースやら

先日開催された東アジアサミットですが、
将来の東アジア共同体構想に付いてはASEAN+3で行くか、もっと広域の
地域共同体を目指すかで結局明確な結論は出ずに終わりました。
中国の覇権主義だの日中韓への域内からの牽制だの、いろいろ一筋縄では
行かないアジア班の現状は、外野で見ている分には結構面白いです。

ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20051211/mng_____kakushin000.shtml
（いろいろ有るけど、この↑へんを参考にどうぞ）

ああ、ソースに恵まれたお陰で拙作「仲間と友達」の続編になってしまいました。